MOOMIN KINGDOM 2

MOOMIN KINGDOM 2

1・8 突然に

(電話が鳴ってる・・・)

(誰からだろう・・・)

僕は時計をちら見した。

(まだ5時・・・めんどくさいな)

まだ寝起きの声で・・・

「はい、もしもし」

「雅人!ちょっと事務所まで来い」

「えっ・・・?たろおじさん?」

「そうや、つべこべ言わんとはよこいっ、事情は後で話すから」

「・・・はい。」

(こんな早くに電話かけてくるときほど嫌なことはないんだな。)

たろおじさんが早くに電話をかけてくるときはよっぽどやっかいな事が起こったときだ。

僕はとりあえず、着替えて、顔を洗いすぐに家を出た。

(事務所か・・・あれ事務所って言えるのかな)

事務所到着

(やっぱりちょっと無理があると思うな)

外観は工事現場のプレハブのような・・・

でもプレハブほどしっかりしてない。

下にキャスターが付いてる・・・

風吹けば移動するようになってる。

おじさんは常に引越ししてる気分でいいやないかと言ってるがその意見はあまりいただけない。

壁は木。

ホームセンターで安売りしていたものをもらったらしい。

中に入ると、壁がむき出し。

机は粗大ゴミ置き場にあったものを利用しているらしい。

机の脚にはガムテープが無造作に巻かれている。

おじさんの自宅は大豪邸であるにも関わらず・・・

貧乏生活を体験したかったのだろうか。

「おじさん、なんですか?」

「例の女の子なんだが・・・」

「今日の午前1時過ぎに・・・亡くなった。」

「えっ!?」

「それだけならよかったんだが・・・」

「他にも何かあったんですか?」

「同時刻に告次々と亡くなられたんだ。」

「・・・!!」

「現在死亡人数は92人。生存者は6人だ。しかしその6人も危篤状態にある。」

なんてこった・・・

やばいぞ・・・

これはやばい。。。

ちょっと時間をください。




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