蝦の部屋

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第二羽『池原彫刻刀事件』



ほんとは10羽ぐらいで書こうと思ったが、そんなにネタがないので第2羽にしていちばん凶悪で、血がドバーッ!!!って出たこの事件をかいちゃいます。

話を書く前に1つ言わせていただきたい。これは本当にありました。嘘ではありません。ハッキリ言って危ない話です。なので、これを読んだあと「俺もトライしてみよ!!」なんて気は起こさないでください。やってもいいけど、エビは全力で責任取りません。これを承知の上で読んで下さい。

あれは小学校3~4年生の頃だった。その頃のエビッチはエビッチはいじめられてた。自殺しようと決したが、生まれつきのダルさが止めさしてくれた。今思うと自分の性格に乾杯したい。ダルがり、万歳!!そして生きる希望(大げさだな~)を与えてくれた珍友・田代にも乾杯したい。が、彼と杯交わすと面倒を見てあげなきゃいけないので、止めておこう。と、こんなドラマティックな感動もんじゃないんだ、この話は!!とにかく話を進めよう。


ある図工の時間、田代とエビは沖縄から来た転校生・池原をからかっていた。エビと田代は彼のことを「原人!野蛮人!馬鹿池原~!!」と叫び、怒り狂う池原から逃げて楽しんでいました。池原はなぜか田代にだけ「馬鹿田代!」と言い返してました。多分彼はこの頃からエビのことを天才だと見抜いていたんでしょうな。ウ~ン、なんとも恐ろしい小学生だ。ちなみに余談だが、田代は馬鹿です。今でも馬鹿です。余談だけど、池原も馬鹿です。二人の馬鹿がお互いののことをバカ、バカ言い合って、むきになってさらに馬鹿、馬鹿言い合う二人ともカワイイオバカさんです。

図工が終わり、給食の時間を迎えるために教室に帰りました。みんな自分たちの机を、トランスフォーマーのごとく合体させ始め給食の班を作ります。田代はまだ池原と馬鹿の言いあいっこしてます。エビは腹が減って、給食が待ち遠しいので、テキトーに「止めなよ、池原も田代も。」と止めさせようとしてたつもりでした。そんなネゴーシエター・エビッチの言うことを聞かないバカタチの罵り合いは、だんだんエスカレートしていきました・・・。

「もうキレたっ!!」と、キレタのは池原でした。

「田代絶対に殺す!!」と、小学4年生とは思えない涙の宣戦布告。

それに対する田代は、「殺せるもんなら、殺してみろ~、ぶひゃひゃひゃ・・・」と自分のケツを叩いてあっかんべー、挑発ポーズの最終奥義(小学生用)を使う。こんなことをされたら誰でもきれるというのに、馬鹿田代のせいで仁義なき給食前の血なまぐさい戦争が始まってしまった。


さて、問題。このあと何が起こったでしょう?

え?池原が田代君を彫刻刀で刺したって?惜しいけど、違うんだな~

正解は池原が投げた彫刻刀は、渡部さんの頭に刺さったです。


最終挑発奥義を放った田代は、確実に勝利を感じ、この日一番のスマイルを頼んでもいないのにくれた。

すると、「殺す。」と池原がランドセルの中の物を田代に投げつける。マトリックスのごとくかわしていく田代。ほんとにすばしっこい男だ。

ほんの五秒ほどで教科書、筆記用具などの弾が尽きる。池原、ピンチ!!田代の馬鹿笑いが、給食前の教室の隅まで響く。これで戦争が終わったと思い、ネゴーシエータ任務を終えいつものように給食係の帰りを待つかわいい小学生に戻る。何もかもいつもどおりに戻るはずだった。


「ウギャアアアアアアアアアアアア~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
給食の時間の放送も聞けぬくらいの叫び声が教室の空気を変える。

「ギャアアアイアイアイアイイイアイイアイアアアアアアアアアオオオオオオオオオオッッ!!!!」
池原は泣き叫びながら机に入っていた彫刻刀をケースから取り出す。

ヤバイ、ダレカガコイツヲトメネバ。
みんなそう思ったに違いない。事のやばさにやっと気づく田代。彼の頬から冷や汗がたれる。当たり前だ、当たれば絶対にただじゃすまない。

怪我防止のためのキャップをはずし、狙いを定める池原。みんな口が回らず、池原に釘付け金縛り状態。
ダレカガトメネバ、ダレカガトメネバ・・・

オレガトメネバ!!!
エビの心に響く。そうだ、俺がやらなきゃ、俺はネゴーシエーターだ!そう思うと自然にからだも口も動く。ヨッシャアアアアア!と心の中で気合入れ、

「いけはら、やめ・・・」


ビュウンッ!!

エビが肩に手をかけ説得させる前に、彫刻刀は発射された。そのときだけなぜか時間がゆっくり感じた。飛んでいく彫刻刀。その先には田代の顔。下手したら絶命コースまっしぐらな好コントロール。どんどん近づく彫刻刀。動けない田代。

フッ!!と田代の顔が消える。どうやら金縛り状態から気力でからだを動かした。珍友として物凄く安心した。が、彼の後ろに・・・

グサッ!

「キャアアアアアッ!!」と、こめかみから血を流しているのは渡部であった。ハッキリ言ってクラスには絶対1人はいる目立たない人だった(←しかしこの事件のおかげで、忘れることの出来ぬ人になった。少なくともエビと田代にとっては)。灰色の教室の床にぼたぼたと垂れ落ちる赤い血雫、いつもとかわらない給食の放送、いつもの笑い声は叫び声に変わり、エビの腹と救急車のサイレンが鳴り続けた・・・

みなさんどうでした?エビの表現力が乏しいため、あんまり情景が思い浮かびあがらないのは少し残念です。「思ったより激しくないや~」って思う君!だったら君の友達、もしくは肉親にカッターでも投げてもらいなさい。とにかく皆さん、刃物は危険です。渡すときは投げずに手渡ししましょう。


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