野菜を作っていると,いろいろな害虫に悩まされます.今年はアザミウマ,ハダニ,アブラムシ,ハモグリバエ,ヨトウムシ,コナガ,ナガメ,カイガラムシなどが来ました.また,気をつけていても病気になることがあります.うちではキュウリと苺のうどんこ病,月桂樹にカイガラムシがついた後に,すす病がでました.
それらに対処するために入手したもの等についてメモを残しておきます.有機栽培であっても使えるものを中心に,あまり環境に悪影響を与えなさそうに思えるものを挙げてみました.(本当は農薬の類は使わずにすめばよいのですが,結局使っちゃっているあたりが緩いですね.でも基本的にテデトール(手で取る)で対応しつつ,小さい害虫には粘着シートと粘着くんを使っています).
病害虫防除等に関する本は,園芸関係の 参考図書 コーナーにまとめてあります.
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◎パイベニカ 300ml
除虫菊から取り出した成分なので、有機農産物の栽培にも使用できるそうです。と言うわけで何となくマイルドな印象があるのですが、効き目は凄かったです。アブラムシに一吹きかけたら、直後にみんな動かなくなっていました。いつも「アブラムシ許さん」とばかりに容赦なくつぶしていたのですが、なんか、薬をまいたことに罪悪感を覚えてしまいました。でも、良く効いたのは確かです(効きが悪いという噂も時々耳にしますが)。 |
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武田ボルンスプレー(300ml)
以前、月桂樹にカイガラムシがついたことがありました。最初は爪で潰していたのですが、なかなか減らないものです。そこで、マシン油は有機農産物の栽培にも使用できるという話なので、まあましかなと思ってスプレータイプを使用しました。虫に直接かからないと効き目がありませんので、葉の裏表や枝の隅々まで満遍なくかける必要があります(そうしないとまた増えてくる)。何となく葉が艶々になりました。 |
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粘着くん液剤 100ml
園芸用でんぷんスプレー 420ml
菜葉にアブラムシやハダニがついてしまったときに使用しました。これも最初は水で濡らしたティッシュで葉っぱを一枚一枚拭いて潰していたのですが減らないので。中身はデンプンらしいので、まあ大丈夫かなと思っています。結構効きますが、一週間もすると虫も元通りという話も。。。あと、サニーレタスや水菜の苗にかけたら、葉先が枯れてしまいました(何かを間違えてしまったのかも)。ミミズやアブラバチ(アブラムシの天敵)には特に害が出ていないようでした。 |
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ビタットトルシー ホームセンターに行けば、もっと小口のものも売っていると思います。 黄色い粘着シートです。これをぶら下げておけば、ハモグリバエ(絵描き虫)、アザミウマ、コナジラミなどが黄色い色や青い色に誘われてくっついてしまうというものです。(適用害虫にアブラムシは入っていませんでしたが,羽の生えたアブラムシがたくさん取れたこともあります.偶然かもしれませんが) 効果ですが,半信半疑だったのですが結構取れます。ちょっと汚らしいですが成果が目に見えますし。雨がかかっても、粘着力はなくなりませんでした。問題は風が強い日が続くと土埃がついてしまい粘着力が落ちる点と、うっかり植物の上に粘着シートを落とすと葉がくっついてしまうという点でしょうか。サニーレタスの苗は悲惨なことになりました。とほほ。 |
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トルシーネット環境保全型農業イチゴ、フルーツトマトの栽培にビタット トルシーネット 25枚
ビタット トルシー ネットというものが出ました. ピタットトルシーが網の中に入ったタイプです.紙を剥がす必要はないのですが,埃などが付かないように保管をする必要があります.黄色いビタットトルシーネットはコナジラミ類,ハエ類,一部のアザミウマ向けで,青いビタット トルシー ネットはアザミウマ類向けのようです. 今までのものは,自分自身や洗濯物や葉菜にくっつくととても悲惨だったのですが,ビタットトルシーネットは明らかに手などにくっつきにくく,くっついても外れやすいので良いと思います. うちでは確認していませんが,説明書によると,ミツバチやマルハナバチもくっつきにくくなっているようです. |
| * | ネットで防御 物理的に接近させなければ害虫も怖くないぞ、というわけで100円ショップで買った洗濯ネットの中にプランターを入れちゃいました。ファスナー式で世話をするときだけ開けます。目が細かいものを使用すれば、アブラムシもアザミウマも付きませんが、日光が遮られるので菜葉の生育がいまいちでした。これならタフベル(ホームセンターの園芸資材売り場にあるかも)あたりを適当な大きさに切って、ざっとミシンをかけた方がいいかも。 |
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◎トアローフロアブルCT 20ml
微生物由来の成分で(青虫にとっては細菌兵器か?)、有機農産物の栽培にも使えるそうです。コナガが発生したときに買ってみたのですがまだ使っていません。説明書によると、アオムシなどがこの薬が付いた葉を食べると、口などが麻痺してしまうらしいです。 |
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◎家庭園芸用 レンテミン液剤 100ml
シンビジウムを育てていたときに買いまた。シイタケ菌糸体が有効成分で、有機農産物の栽培にも使えるそうです。ウイルス病の予防に効くと書いてありますが、実際はどうなんでしょう?(適用病害名にはオドントグロッサムリングスポットウィルスとしか書いていない。ということはシンビジウムモザイクウィルスなどには効かないのか?)説明書をよく見ると、トマトやピーマンのタバコモザイクウィルス予防にも効果ありとなっています。 |
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サンボルドー 2gx10
柑橘類のそうか病やかいよう病などに. 殺菌剤で銅が有効成分らしいのですが,これも有機農産物の栽培にも使えるそうです.以前,メーカー名を忘れましたがボルドー銅水和剤を使おうとしたら溶液が青白くていかにも毒の水という印象を受けたのですが,案外安全なものなのでしょうか?ものによっては,キュウリやキャベツに薬害がやや出やすい傾向があるようです. |
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オレート 100cc
主成分はオレイン酸ナトリウムで洗顔石鹸と同じとのことです. 粘着くんと同じくアブラムシ退治に使います.また,うどんこ病にも効くそうです. |
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◎カリグリーン 1.2g×10
うどんこ病に使います.主成分は炭酸水素カリウムで,昆虫や魚介類には大きな影響はないようです. また,分解した後は肥料(カリ)になるとのことです. 重曹(炭酸水素ナトリウム)と似たもののようです. |
使ってみた園芸雑貨の感想をここに書いておきます. コンテンツが十分に増えたら,新しいページに独立させたいと思います.
| * | 感想等 |
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留守番くん 350cc
袋の中に水を入れ,給水リボン(写真では青緑の突き出た物.水を含むと柔らかくなる)の先を土に少し埋めると,袋の水がリボンを伝って植木鉢に給水するという仕組みでした.鉢植え用自動給水器などとたいそうな名前がついていますが,要は水の入ったバケツにタオルをぶら下げると,タオルを伝って水が外に出てくるようなものです. 土が腐葉土のみの場合や,球状の土で粒が粗いもの(大粒なハイドロボールのことか?)などいくつかのケースでは使えないと書いてあります. 設置したのはしばらく水やりをしていなくて土の表面が乾いていた月桂樹の8号鉢.丸二日で300cc位は無くなりました. 途中から水の減り方が遅くなった感じがする(特に二日目は減り方がゆっくりだった)ので,必ずしも,同じペースで給水が続くわけではなさそうです. 鉢の底から水が出てくるということはありませんでした.留守番くんを刺した反対側の土の表面は少し乾いた感じでした(つまり給水過剰にはなっていないようですが,全体に満遍なく水が行き渡るわけでもなさそうです). |
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