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本当に久しぶりですが、更新します。毎日新聞 2015年08月16日 鹿児島版に、杣谷記者から受けたインタビューが掲載されました。再稼働・考:インタビュー/4止 鹿児島国際大経済学部准教授・八木正さん /鹿児島毎日新聞 2015年08月16日 地方版 ◇自然エネルギーの活用を 地域活性化にも役立つ 八木正さん(60) −−川内原発の再稼働をどうみるか 八木さん 現状をみると、原発ゼロでやっていけることは明らか。確かに、原発そのものは二酸化炭素を出さないことになるが、ウラン採掘から放射性廃棄物の処理までの核燃料サイクルには多くの電力を必要とするし、大量の温排水などで熱を無駄に捨てている。原発をやめることが省エネ、二酸化炭素排出量削減、地球温暖化防止になる。 −−原発と自然エネルギーの違いは 八木さん 自然エネルギーは地産地消で、原発は大規模集中で遠距離に電気を送る。また、自然エネルギーは純国産なのに対して、原発は(燃料の)ウランを輸入しており、六ケ所村の再処理工場も動いておらず、海外依存で、持続可能ではない発電方法だ。 −−自然エネルギーを活用してどのような社会をつくるべきだと考えるか 八木さん (これまでのように)地元と関係ない外部企業がやってきて立地するやり方では、例えば、風力発電だと低周波問題などが生じやすくなる。そうではなく、地元の同意を得て、地元住民が参加できる「地産地消」のエネルギーにしていくことが必要だ。自分のところで作ったエネルギーを自分のところで使うこともでき、売電収入を地域活性化に役立てることもできる。農村部ほど、土地もあり、自然エネルギーのポテンシャル(潜在力)も高い。持続可能な社会にしていくための重要な要素として考えていく必要がある。 −−岩切秀雄・薩摩川内市長は11日、「地域振興のためにも(原発は)必要」と述べた 八木さん (脱原発に取り組む)ドイツの事例だと、廃炉の方が原発が稼働している時と比べても同じかそれ以上の雇用が得られる。さらに、自然エネルギーを推進するドイツでは雇用が増えており、技術進歩の著しい燃料電池や蓄電池なども含め、経済的にも大きな意味を持つ。雇用面でも、早く原発を廃炉にして自然エネルギーを推進する方が効果が大きいと考える。 −−県内の自然エネルギーの可能性は 八木さん 自然が豊かで、風力、地熱は明らかに大きなポテンシャルがある。県全体で自然エネルギーの活用を促進し、エネルギー自給率を上げ、自立性の高い経済を目指すべきだ。=おわり (この企画は宝満志郎、杣谷健太が担当しました)============== ◇メモ 経済産業省は7月、2030年度の総発電量に占める電源構成について、原発を20〜22%、太陽光など再生可能エネルギーを現在の約2倍の22〜24%、火力発電を56%とした。実現には、原発の運転期間(原則40年)の延長や新設・増設が必要になる。
2015.08.20
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