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2007.07.06
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カテゴリ: バイオマス

自然の摂理から環境を考える 」という人気サイトがあります。いろいろな意見を持った多くの方が執筆者として交代に登場し、論旨もまちまちで、これはすばらしいと思う意見から、まったくおかしいと思うものまでさまざまですが、幅広い意見を知るという意味でも、楽しく読ませていただいていました。

これはちがうのでは、と思う意見でも、これまでコメントしたことはほとんどなかったのですが、「 2007年06月28日 新エネルギーってどうなの? 」という記事を読むと、「バイオマスには可能性がない気がします」と結論づけられていました。

たしかに、「はじめにバイオマスありき」で、穀物メジャーの支配のもと、バイオマス燃料・エタノールの生産のために、アメリカで、エネルギー効率のよくないトウモロコシを他の作物を押しのけてまでも増産していたり、アマゾンの熱帯雨林を伐採してサトウキビ畑を拡大していたり、というような事例もあり、ぜひやめさせなければならない「悪いバイオマス」があるのは事実です。しかし、そもそもバイオマスは、身近にある生物資源を「もったいない」の精神で利用してきたものであり、実際に小規模の伝統的なものを引き継いだバイオマスも多く、全体としてはバイオマスをエネルギーとしてももっともっと活用していくべきであると考えてきましたので、まず次のようにコメントしました。

「ただ放置しているだけでは荒廃してしまう森林をどう維持すればよいのか、よく考えてみてください。

バイオマスにもピンからキリまであり、可能性のあるものも、ほとんど意味のない、あるいはかえって環境にとってよくないものもあります。それを、きちんと吟味もせずに、森林のCO2吸収の数値だけ見て、ただ驚いて、解決策を考えようともせず、「バイオマスには可能性がない気がします」なんて結論を簡単に出すとは、あなたも「思考停止状態」に陥っていませんか? 2007年06月29日 12:03」

で、そのコメントで名前を出すのを忘れたこともあり、バイオマスを一括して論じることはできないということを明確にする意味でも、他の数人の方のコメントに続いて、フォローのコメントも出しました。

「最初にコメントした者です。(前回ネームを入れ忘れました。)この地球に微生物や動植物が存在し、人間が生ごみ等を出し続ける限り、バイオマスは存在し続けるのです。ただ、それをどう利用するか、は千差万別です。バイオマスを使うべきか、バイオマスは効率的か、という(実践的に役立たない自己満足的な)一般論ではなくて、どう使うか、どう使えば効率的なのか、そうした使い方をするにはどうすればよいか、が議論されなければならないと思い、前回もコメントを書きました。

たとえば、「エタノール燃料はエネルギーを無駄にしているか?」という記事に、「ブラジルで1日30万リッターのエタノール燃料を蒸留する工場を建設する代わりに、1,500ヘクタールの農場で小さな農民が栽培したサトウキビとモロコシを1日2万リッターずつ燃料にした。エタノール蒸留場の近くで絞りかすを家畜の餌にし、家畜の糞尿と有機物残さからバイオガスを作った。このバイオガスはエタノール燃料を蒸留する熱源に使い、残りから発電し地域に電力を提供するのに充分な量だった」(http://journeytoforever.org/jp/ethanol_energy.html)という文章が掲載されていましたが、比較されたどちらの使い方もバイオマスなのです。そこを理解して、議論してほしいものです。 ecologician 2007年06月30日 21:53」

また、その記事では、「カーボン・ニュートラル」が紹介されていて、それに対する疑問が書かれています。

「バイオマスは有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出される。しかしこれに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素に由来する。そのため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされています

カーボンニュートラル

1990年代以降、バイオマスは二酸化炭素削減(地球温暖化対策)、循環型社会の構築などの取り組みを通じて脚光を浴びています。そもそも高度成長期以前の日本では、落葉や糞尿を肥料として利用していたほか、里山から得られる薪炭をエネルギーとして利用するなどバイオマスを活用した社会であったと言えます。

ウィキペディア「バイオマス」により抜粋・編集

『バイオマスってなに?1』の↑の部分でちょっと「んん  」と思いました。
「バイオマスは有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出される。しかしこれに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素に由来する。そのため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされています」

これに対して、この記事を書いた方は、次のように述べています。
「の部分ですが、一見、理論上では「なるほど!」ですが、現実で考えたら...おかしくないですか
この理論でいけば、
今現在生えている木を切って、それが廃材になりバイオマスとして活用された→つまりエネルギーとして燃焼させてCO2を排出した→でもそのCO2は、その昔の木が成長する過程で光合成の際使用したCO2として換算すると、プラマイ0なのでOK
ってことですが、実際、木が使用したCO2は、その昔成長する段階に空気中にあったCO2なんだから、燃やした時点で考えれば、ただ単に燃焼して空気中にCO2が放出された→CO2が増えた ことになりますよね
燃焼させた時点でCO2をプラマイ0にしようと思ったら、その時点で放出分と同じだけのCO2を吸ってくれる植物を育てるなどしないと、そうは言い切れないと思います。」

「カーボンニュートラル」の概念は、植物は、空気中にあるCO2を固定化し、そしてまた放出するという過程を繰り返しており、燃焼してエネルギーとして使っても、これを繰り返し使う限りでは空気中にあるCO2が一方的に増大することはない、ということです。これに対して、化石燃料の場合は、もともと現在の大気中にはなかったCO2を地中から取り出して放出し続けることになるから、使えば使うほど大気中のCO2濃度が高まることになるということになります。この単純ではあるが、地球温暖化を理解するために基本的で重要な概念を、残念ながら、この記事を書いた方は理解していないといわざるを得ませんでした。






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Last updated  2007.07.07 11:36:47
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