ぽっかぽかすまいる

ぽっかぽかすまいる

マイホームとうさん


大学院に行ってた2年間は、比較的時間の自由が利いていたため、家事に育児に大活躍だった。
もともと何から何までやってくれる優しい夫だったが、この2年間はとくにで、恥ずかしながら私はほとんど何もしなかったようなものだ。
「同じ仕事なんだから当たり前」「できるほうがやる」という考えで、私が洗濯物を干していると、自分はその間に洗い物、というようにできることは何でもやっていた。
料理も「できるのを待つ」ことはまずない。「何する?」って2人でキッチンに立つ。1人が1品作れば短時間で2品できるから。
しかも、とうさんの作るご飯は何でもおいしかった。
圧力鍋やフードプロセッサーも使いこなし(私は使えない)、時間をかけて煮込み料理を作ったり、ひじきを煮たりもしていた。
パンを焼いたりピザを作ったりもしていた。(私はしない)
掃除ももちろん1階と2階、お風呂とトイレというようにそれぞれが同時にやることが多かったな。

育児も完璧。子どもたちは完全なとうちゃん子でした。
保育園の送り迎えはもちろん、買い物もいっしょ(スーパーで食料品を買うのももちろん)、寝るのもいっしょ。お医者さんに行くのもとうちゃんと。
わが家は全員がとうさんを1番好きだった。
毎日みんなでとうさんの取り合いをしてたと思う。
やさしいやさしいとうさんだった。
頼りになるとうさんだった。


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