花言葉から愛執染着


「何で芸能人ってすぐ離婚したり結婚したりするんだろーなー。」

いつものように岳人が侑士の家に遊びに来ると、侑士はベットの上で雑誌を読み、岳人はテレビを見ていた。
暫くの間それぞれ夢中になっていたとき、突然発せられたのが上の岳人の言葉である。


「…何やいきなり?」


侑士は岳人の言葉に一瞬ちらりと岳人の方を見たが、岳人は侑士を見ているわけでもなく、
かわらずテレビに釘付けだったため再び雑誌に視線を戻した。


「今ニュースやってるんだって。芸能ニュース。この女ってこの前離婚したばっかりなのにさー、
もう他のヤツと結婚してるんだぜっ!?信じらんねぇ。」


胡座をかいたまま頬杖をついてぶすっとしている岳人を横目で見遣ると、侑士はポリポリと頬を掻いた。


「芸能界ってほういうもんなんやろな。俺らとは世界がちゃうっちゅーこっちゃ。」

「だからっておかしい!絶対!!」


侑士はふう、と溜め息をひとつつくと、ベットから降りて岳人の横に座った。


「相手を好きだーって思う気持ち、芸能人は知らねーのか?そんなのもったいなすぎ…。」

「芸能人全部が全部そういうわけやないやろ?」

「そうだけどさぁ…。でも一般パープルよりは多くね?」

「(パープルて…そら紫のことや)…まぁそーやけど。」

「すぐ別れるくらいならなんで結婚なんかするんだよ?どう考えてもおかしいだろ?侑士!」

「そう熱くなるなや。…せやな、例えばある日突然俺が岳人と別れるっちゅーたら
どないする?」

「はあっ!?」

「仮にや仮に。どや?」

「やだやだ!!絶対やだっ!!そんなこと絶対させないからなっ!!」


にっこりと笑いを浮かべている侑士とは対照的に、岳人はじたじたと暴れている。


「そうゆーてくれると思たわ。芸能人は、人を溺れるほど好きになる機会が
少ないんかもしれへんな。周りは顔のええヤツばっかりやろーし。…もったいないんかも、な。」

後ろに手をついて話す侑士を見て、岳人は体温が上昇していくのがわかった。


「(うわ、侑士のヤツ"溺れる"だって。ロマンチストめ。…ってヤバイ、
何かすげー嬉しいんだけど!)」


岳人は恥ずかしさと嬉しさのあまり顔が真っ赤になったのを見られたくなくて、少し俯いた。
そして何となく付けっぱなしのテレビを上目遣いで見た。


「…なー侑士ぃ。おまえって10月15日生まれだよな?」

「今更何ゆーてんねん。」

「へっへー。いやべっつに~?でさ、ちょっと聞くけど侑士の望みってなんだ?」

「は…?…もちろん、岳人とずっと一緒におることやで。」

侑士はニッと不適に笑った。岳人は一瞬動きが止まったがアハハハッと笑い転げる。

「何がそんなおもろいんや。」

「だってさ、見てみろよテレビ。」


笑い過ぎて涙目になりながら、岳人は嬉しそうに目の前の画面を指差す。
侑士は岳人の指差す方へ視線を向けると、誕生花と花言葉の特集をやっているところだった。
10月15日生まれの誕生花はスイートバジル、クレオメ、ハギ。
花言葉は"よい望み"、"あなたに酔う"、"前向きな恋"


「誕生花?」

「そ。何となく嬉しいよな~こういうの。」

「ハギって俺は滝かい…。」

「まぁそういうなって!」

「岳人も出とるやんか。…クレマチス…花言葉は"心の美"、"精神的な美しさ"、やな。」

「へへ、いいだろ結構。」


岳人の笑顔を見て、侑士はあることを思いついた。


「岳人。今から花言葉で言葉遊びせぇへんか?」

「花言葉で?どうやるんだよ?」

「花の名前を言うんや。まぁ知っとる限りでええわ。相手に向けての花言葉やで?
もしわからんのがあれば、本棚に花言葉の本入っとるから見てもええで。」

「ふーん。おもしろそーじゃん。(って何で花言葉の本なんか持ってんだよ)」

「まず俺からやな。…ペチュニア。」

「えーっと…んじゃ、モモの花。」

ペチュニアは"あなたといると心休まる"

モモの花は"あなたに夢中"

「へぇ、結構やるやんか。せやったら俺は…マリーゴールド。」

「なら俺はツルバラ!」

マリーゴールドは"いつもかわいい"

ツルバラは"いつも美しい"


「…それ誉めてるのか?」

「お互い様や。次いくで次。胡蝶蘭。」

「うーん…じゃ、カーネーション。」


胡蝶蘭は"あなたを愛します"

カーネーション"あなたを熱愛します"


「今のとこ俺が有利だな♪」

「ふん、それも今のうちやで。…キキョウ。」

「えーっと…。意味って確か…。……それなら俺はナデシコ。」

キキョウは"優しい愛情"

ナデシコは"燃える愛"


思いつかなくなったのか黙り込んでしまった侑士に、岳人は最後と告げる。


「スギノハ。はい、これで俺の勝ち決定!」

「なんっ…スギノハ!?」

「もうそれ以上の花言葉思いつかないだろ?ザマーミロ!」

そう言って勝ったとばかりに嬉しそうに笑っている岳人の前で、侑士は呟く。

「…ホトトギス。…いや、ヒヤシンスや。」


――――ヒヤシンス、だって?

「…反則じゃねぇ?それ。」

「スギノハの方が反則やろ。花言葉、"あなたの為に生きる"やで?」

「ホトトギスとヒヤシンスだって十分反則。
"永遠にあなたのもの"、"あなたとなら幸せになれる"って意味じゃん。」

「………。」


「………。」


ま、今回は引き分け――やな。


せやけど、絶対にその花言葉通りにしてやるから


覚悟しとけや?

END


■遊のコメント■
うおおお何じゃこりゃああぁぁ!!(絶叫)…これ約2時間で書いたんだよなぁ…。
とりあえず凛ちゃんの456のキリリクってことで。忍岳小説、お待たせしました~!(今回はキリリク返すの早かったのう)
やっぱ結構短いねェ。つーか大阪弁難しいよ!!(涙)
まぁ、原作でも侑士は東京まじりの変な大阪弁使ってるみたいだから、少々のところは見逃して遣ってください…。(肩身狭)
芸能人の離婚とか結婚の話とか別にいらないじゃんとか思ったんだけど、まぁがっくんが
侑士の家に来るのは普通にテレビを見るくらい日常的なことで、長い時間侑士の家にいたってことを
わかってほしかったんです…。まー遊が実際テレビ見てて思ったことを
がっくんに言わせてみただけなんだけどね。(本音)
花言葉って結構好きですーv遊は2月17日生まれなんですど、誕生花はスノーフレーク、ノノクサ(野の草)なんですよ。
スノーフレークの花言葉は"慈愛・純潔・純粋・汚れなき心・清純・美"で、ノノクサは"自然のなつかしさ"
人間が往来する場所に生えるいわゆる"雑草"とは異なります!以上、
どうでもいい遊の誕生花と花言葉の紹介でした。(笑)
コメント今回長くなっちゃったけど、まぁいっか。
つーか今更だけど、この二人のラブラブっぷりは一体何なんだろう…。




はい、遊ちゃんのHPでキリ番456番を踏んだので、キリリクとしてこの忍岳小説を頂きましたv
もう、どうしよ!この忍岳小説かなり好きぃぃvvvvv
侑士なんて、菊地好みのヒトだしvvvv(何
めちゃめちゃカッコいいじゃんよ~vvvvくぅ、岳人羨ましいぞ~vvv(何
ホントにありがとーございましたvv菊地も花言葉好きだなぁ…v(ぉ
遊ちゃんの素敵HPは→ こちら☆ 是非是非v
では、ハート乱舞の菊地でした♪(ぇ

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