ラッキーとの出会い 2


ラッキーが家に来る6ヶ月前から、ママの生活は激変した。
1) 2001/10   9年間勤めた会社(サービス業)を退社
            パパ毎日のように飲み会が続きほとんど家にいない
2) 2001/11   別会社(事務系)に就職
3) 2001/12   車を買い換える
4) 2002/ 2   パパの大阪出張 決定
5) 2002/ 4   パパ 大阪に行く
6) 2002/ 5   ママ 会社の先輩の薦めでゴルフを始める
7) 2002/ 6初旬 ママ 犬を欲しがる
8) 2002/ 6/ 4 ママ禁煙開始
9) 2002/ 6毎週末 ペットショップに通い始める
10)2002/ 6/24 ラッキー君に出会う

ざっと、こんな感じ。
生活の変化とパパがいないため、寂しかったのか?困らせたかったのか?なんの気持の変化かわからないけど、無性に犬を飼いたくなったのは、事実だ。

反対に困ったのはパパのようで

「アパートだから飼う事できないでしょ?」

そりゃ~。そうだよね。だってママの決まり文句だったんだから
そんな事は充分わかってますよ~!
でも、欲しい物は欲しい!
飼いたいものは飼いたいのよ!
そんな事は百も承知のパパは、自分が犬を飼いたいのもあるものだから、もちろん反対はしない。毎週のペットショップ通いが始まった。

もちろん、コーギーが初めから欲しかったわけではない。
ママは思い切って、アフガン・ハウントとか欲しいって言ってたんだけど(もちろん見た目でカッコイイと思っただけで…)そんは犬はペットショップには並んでいない。

パパはミニュチュワ・シュナウザーが欲しかったみたい。
本当はマラミュウト、ハスキー、バーニーズが欲しいようだけど、アパートに大型犬は無理・ましてや初心者のママが面倒を見れるわけ無いと踏んでいたようで、あとから知った事だけど…

「ね~ね~。見てごらん」

ガラス窓の向こうにいたのは、トライカラーのコーギーでした。
小さいコーギーはお尻を向けて、スッタフの来るのを待っているようでした。

「顔が見たいね~パパ」
「店員さんに言って抱かせてもらえば?」
「え!!!抱く!!抱くなんてできないよ!」
「でも、犬。飼いたいんでしょ?」


ま~、抱く、抱かないは別としてとりあえず見てみよう。
そう思い、勇気を出して、店員さんにトライカラーのワンちゃんを出してもらった。
傍でみるワン子は小さくて、クリッとした目で見つめている
ちょっとビックリして怖くて震えているようにも見えた。

「結構かわい~かも…」
「抱いてごらんよ」
「パパが抱きなよ」


パパがワン子を抱く

「はい!!」

えぇぇぇぇ~~~~!!!
犬を渡された!!!
犬を抱いたまま、固まってしまったママだったけど、「このひと、緊張しているの?」って思ったように、ワン子は一生懸命ペロペロし始めたんです。
ど・ど・どうしよう!!舐めてるよ!
っと、ちょっとパニクリ始めたママでしたが。あまりにもしつこくペロペロするワン子が少し可愛く思い始めたんです。
コーギーって可愛いな~。

「えっ!どうすればいいのワンコ」
「とりあえず、お店の人に返して。ちょっと考えようか?」
「うん。」


その日は家に帰り、コーギーについて、少し調べる。
”コーギーは成犬で10~15KG・短髪だし、温和は性格とワーク犬なので服従心が強い。可愛がれば可愛がるほど期待に答える”
ような事が書いてあった。

よし!コーギーにしよう!

初めて抱いた犬である事。手入れも簡単で初心者向けの犬である事が、ママをコーギーを飼う事に駆り立てた理由である。
そして、アイフル状態ですぐに、購入しなかったのはパパ流の配慮と考えからであったのを、あとで知ることになったのである。



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