PIECE OF MY WISH

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タイムスリップ 大人の林間学校



土日と大人の林間学校なるところへ

娘と二人で参加してきました。

以前は福島の浪江町で行なわれていたらしいのですが

放射能の汚染で出来なくなり

今回は静岡県の渋川町という人口1000人の山の町

築160年という古民家で行なわれました。



↑ これ左側が築160年のお家で真ん中のところが100年・・・

そして右側は新しい増築部分。

160年前は武士だったのでしょうね、お正月に馬に乗ったまま屋内に

入れるように、玄関の戸口が上に広がる工夫がしてあったり

冬の食料貯蔵の為の地下穴が玄関辺りにあったり。

今は生活しやすいように台所などは床を張り電磁調理器だったり

改造していますが、他の部屋はほとんど昔のまま。

立派な梁が大きな屋根を支えていました。

そして、この右側の建物は「夢能庵」と言って故おじいさんの日本画アトリエ

そして今回大勢を受け入れてくださった能面師、伊藤弥兵衛さんのアトリエです。

でも、いつでもたくさんの方々が泊まれる民宿のようにもなっていて

洗面所もトイレも檜のお風呂も大勢が使えるようになっていました。

詳しくこちらのブログに説明されていました。

急がしい合間に日本画や能面など私と娘は見せていただきました。

しかし、私達総勢だと50名近く・・・私達みたいに

一泊の人から三泊のかたまで自由な日取り・・・この参加者は

築160年の畳の上に寝袋持参で寝たのです。

でも、寒いだろうと毛布も用意してくださったり、お母さんも

おばあちゃまも快く私達のお世話をして下さいました。

感謝。



さて、土曜日は村の秋祭り。

東京、大阪、名古屋などから集まった人々の

集会ブースも村の方々の計らいで用意され

ここで食べたり飲んだりの盛り上がり。





こんな山車が五つ、それぞれに趣向を凝らして町内を練り歩きます。

同時に夜空には花火

今年、真近で見た綺麗な花火。

この山車の後ろには大きな太鼓があって、それを

各山車ごとに違うリズムで叩いて練り歩くと言った感じです。

その叩き方は跳ねて叩くといった、見ていて真似したくなる

楽しいものでした。

六所神社というのは山の上にあり荘厳な雰囲気。

赤い大きな傘の下に赤い盛装の神主さん、続いて違う色の神主さん二名

その後を白い装束の方の担ぐ御櫃

その後ろに御神輿を担ぐ白装束の四名

そして土地の名士たちが続いて神社へ暗いちょうちんの明かりの中

厳かに登っていかれました。

この土地の方々が真面目にこれらの手順、お祭を

伝承してきた事が伺われます。

この大人の林間学校に参加した余所者も今宵は

このタイムスリップしたような町に溶け込んでいきました。

若者が減少していることを感じたのは

山車の中には笛を吹く人が居らず、カセットデッキが置かれていた

チームもあったのを見たときです。

それでも、この地区には「ひよんどり祭」といった

国の重要無形文化財も伝承しています。

これも復活させたのはこの伊藤親子さんの力だったと

知ったのは先ほどのブログを拝見してからです。



林間学校と言っても大人ですから特に厳しいルールもなく

大まかな事が決められているだけで

ほんとうに、日頃できない、ぼ~~~っと景色を見て過ごす

息抜き

いえ、本当の時間の流れはこれだったんだと

思い起こす

日頃、現代の時間に縛られている私達

こんな長閑な環境に接する事が出来て、我に返った気がしました。

こんな気持ちになったのはバリ島のウブド以来です。



つづく・・・・










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