2021/09/13
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テーマ: 社交ダンス(8724)
カテゴリ: TVのはなし
1520年から46年間の長期政権を維持した、オスマン帝国の第10代皇帝スレイマンの物語がついに完結しました。

即位した時から物語が始まるので、登場人物たちの若い頃から知っていて、この最後のシーズン93話でそれらの主要メンバーが年老いたり、次第に表舞台から姿を消していくにつれ寂しい気持ちになりました。





主役のヒュッレム妃を演じていた俳優さんがシーズン3の最後でいきなり降板し、別の役者さんになったので最初は馴染めませんでしたがだんだん慣れてくるものですね。

シーズン4は、皇女たちの罠にはまって死んだと思われていたヒュレッムの復活劇から始まります。





当時は皇帝以外の皇統を受け継ぐ男子は処刑される慣習がありました。

王座を奪いにくるものをあらかじめ排除して、安定政権を作ろうということなんでしょう。

幸いスレイマンには妹たちしかいなくて問題なかったんですが、父親の代にもその前も、後継者争いの残酷な処刑劇があったんです。





スレイマンにはマヒデブランとの間に第一子ムスタファがいて、兵たちにも慕われる強く賢い皇子でした。

何もなければムスタファがオスマン帝国を継承するはずでしたが、マヒデブランはヒュッレムがムスタファを陥れようとするのではと常に恐れています。







ヒュッレムはムスタファが次期皇帝になった場合、自分も含め息子たちが全員殺されるのではと危惧し、なんとしてもムスタファを排除せねばと策を巡らせます。

そしてスレイマン皇帝の妹ハティジェ皇女、シャー皇女に続き、もう一人の妹ファトマ皇女がヒュッレムの対抗馬として登場します。





今は亡きイブラヒムとハティジェの娘フーリジハンを同伴し、美しく成長した彼女をヒュッレムの息子たちに近づけて心惑わせたり、様々な罠を仕掛けてヒュッレムを陥れようとするんです。

セリムの寵愛を受けたヌルバーヌという元ベネチア貴族の側女がヒュレムに忠誠を誓うんですが、ヒュッレムの後釜を狙う一番の曲者でしたね。





皇子たちも重臣たちも一人死に二人死に、一体最後に誰が残るのか気になって歴史を調べてしまいました。

『エストゥー!スルタン・スレイマン・ハン ハズレッテレ!』
(スレイマン皇帝のおな〜り〜!)

日本の大河ドラマ6年分なので、毎晩見てると普段役に立ちそうもないトルコ語が耳に馴染んできます。





皇帝スレイマンは統治時代の10年を遠征に費やし、オスマン帝国の領土をヨーロッパの西へと広げました。

宗教や民族多様性を尊重し、法に則った良い政治を行った人だったようです。





それに詩人でしたね。

ドラマの中で、ヒュッレムに捧げる詩が幾つも出てくるんです。



我がなんとかが一体いつまで続くのかと思っていると、そのうち 我がみかん とか変なのまで出てくる始末。





遠征中にも右から左に向かって書くにょろにょろのアラビア文字で詩を送ってました。

豪華な筒に入って届く巻物みたいな手紙。

考えてみれば日本では信長や秀吉が活躍した時代ですから、こちらでも手紙は筆で縦ににょろにょろ書いた巻物みたいなものでしたね。







巨匠ティツィアーノがヒュッレムの肖像画を描いているんです。

本当に美人だったんですね。このドラマの初代ヒュッレム役の女優さんとよく似ています。





ドラマについてもっと詳しく知りたい方は こちらのサイト をご覧ください。





<これまでのエピソードはこちら>
シーズン1
シーズン2
シーズン2





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Last updated  2021/09/13 07:18:09 PM
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