天使に守られて

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2007.07.03

青い鳥（揺るがない私を求めて）

カテゴリ：カテゴリ未分類

テクニックの一つに『メタファー』というのがあります。
メタファーとは、
『隠喩』です。

昔話もそのひとつ。

私のための物語を作ってみました。

ソフイーには、生まれてまもなく、この世を去った姉がいました。
たった3ヶ月の命だったそうです。

その次の年に、ソフイーは生まれました。
ママは、いつもこういういいます。

『ダイアナが生きていたら、あなたは生まれてなかったのよ』

その言葉が、悪意からではないことは、ソフィーの幼心は知っていましたが、しかしおそらく魂は、とても悲しく

傷ついていたのかもしれません。

『ダイアナがとても体の弱い子だったから、あなたが元気でまるで男の子のように元気に生まれたからよかったわ』

繰り返し、ママはソフィーにいいます。

姉のダイアナの幼い１枚の写真。本当に美しい顔です。
たった３ヶ月しか生きられなかった、ダイアナ姉さん。
姉さんが生きていたら、ままごと遊びも一緒にできただろうし、優しかっただろうな。

『ダイアナ姉ちゃんが生きてたらよかったのに』

ある日、本当にお姉さんがいたらいいなあ！！と思ったソフィーは
そうママに言いました。

しかし、またママはこういいます。

『ダイアナが生きていたら、ソフィー、貴方は生まれてないのよ。
女の子がほしかったから、ダイアナが死んじゃったから、次に元気な女の子がほしいと思って
いたら、本当に男の子みたいに元気な貴方が生まれたのよ』

ソフィーは、ちょっと悲しくなりました。
ダイアナ姉さんがいて、二人が姉妹として、遊んだりできたらいいなあと単純に思って口に出しただけなのに
ママは、やはり、『私はもしかして、生まれてなかった！！』というのです。

ソフィーは、

『私は、ダイアナが生きていたら、私はこの世にいない存在だったのね。
そして、私は男の子みたいとても元気でなければ、私はママに認められないし、生きる価値が無いのだわ』

ソフィーの無意識は、いつも元気でいること。それが生きる条件。存在の条件だと思い込こんで大きくなって
いったようです。

時がたち、
とても元気で自由奔放な少女のころを過ごして来ました。
ソフィーは、ママととても仲良しだし、溌剌とポジティブに生き生きと暮らしていて
その間のソフィーは、思い込みの無意識は、ママの言葉を忘れていました。

ところが、結婚して赤ちゃんを生んだあと、ソフィーは体調を壊してしまいました。
突然にいわれの無い、不安感に襲われ、赤ちゃんを育てていく自信もなくしかけていました。

そして、ソフィーの無意識は、意識となって浮かびあがってきました。

『私は一対どうなってしまったの。私はこのまま、死んでしまうの？』

私は元気でなければだめなのに。ママは悲しむ。ママに認められなくなってしまう。

だから、元気になるためは、どうにかしなければならない。』

意識に浮かび上がった、ソフィーのママへの思いが一人歩きをしていきました。

ソフィーを心配する、友人や親戚達。

『ソフィー。あの病院があなたを救うよ』

『ソフィー。あの人が光を持っているから、あの子の傍にいくといいよ。』

『これを学ぶと、光をもらえるよ』　　　　

『この力をものにすると、あなたのママが喜ぶよ』

ソフィーの焦りは、いろいろな場所に救いを求めてさまよいました。
しかし、なかなか元気になることができません。

そして、元気になるどころか、かえって悪くなっていくのでした。

そんなある日、
ソフィーは、窓から外を見ていました。
そこには、緑の木々が元気に生い茂り、風もさわやかに吹いてきました。

『ああ、気持ちがいい。私はなかなか元気になれないけれど、ちゃんと呼吸をし
神さまから貰った命は、消えることなく息づいているわ。
あの、木々のように。
あの木々は、大きくならなくっちゃ。とか、なんとかしなくては大きくなれないかも知れないなんて
悩んではいないわ。でもちゃんと大きくなり、５月になればちゃんと芽吹いているわ』

ふっと、体の力が抜けてきて、ソフィーは自然と感動のような涙があふれてきました。

すると、
窓から、輝くばかりの天使が舞い降りてきました。

『ソフィー！！

よくごらんなさい。　光はあなたの中に存在しているのよ
外をみる必要はないのよ。

神様はあなたの中にいてね。神様そのものと同じものを、神様はあなたの中に作ったのですよ。

そして、あなたの中のママからの言葉を癒してくれるもの。それはあなたのの中にあるのですよ。

あなたは、あなたのままでいいのですよ。ママはね、あなたが生まれてきてくれたことでとても幸せなの。

ダイアナが生きていいたらって言うのはね、ソフィー、あなたがダイアナのようになったらとても悲しいことだっていうママの恐れからの言葉よ。
ママはね、貴方まで失うなんてたまらないって思っているのよ。
ダイアナの生まれ変わりとして、ソフィーは、私の娘としてこの世に生まれてきてくれたことに、本当に感謝しているのよ。
ママの、失いたくないっていう恐れをわかってあげて。』

ソフィー、あなたはあなたの光で、どうかママの心を癒してあげるといいよ。

ソフィー、あなたは気づいていないかもしれないけで、

ソフィー、あなたは、光そのものなのよ』

ソフィーは、わかったのでした。

『ママにいい子に思われたい。ママには、元気な子でいなければ、生きる意味がない。

そのためには、私は力を持っていなければ、だめなんだ』

それは違ったのだって。

私は私のままでいいのだって。

何が起ころうと、何がやってこようと、大丈夫。

ソフィーは、外に外も焦って求めて歩いて探した『光』そのものを、
自分の中に、見つけることができたのです。

ああ、あったよ。光が。

この光は、生まれたそのときから、そのままなのね。

この光は、恐れも何もしらない。

『愛』そのものです。

ソフィーの波動は、光ともに次元を超えていきました。

ソフィーは、変容の旅人だったのです。

古い魂、古い波動を脱ぎ捨てて、新しい波動を受け入れる準備をしていたのでした。

高い波動になったソフィーは、ママの悲しく傷ついた魂を、光とともに癒してあげようと思いました。

青い鳥のお話って本当だったのね。

青い鳥は、私の中にいたのです。

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