ruka126053のブログ

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第二話―ネオミネルバ結成


偽物と本物。天才と愚か者。
コーディネーターとナチュラル。
戦争は終わり、キラ・ヤマトは各地に残る火種を消し。違うから怖い。美しいから排除したい。憎いから消したい。
元々の争い、この世界を巻き込んだ喧嘩は欲望から来ている。平等、中立。オ―ブ代表、カガリ・ユラ・アスハ、ザフトのラクス・クライン。
「ルナマリア・ホーク」
ネオミネルバを聞かされた時、地球連合軍に所属する青年は、平和になれた、いうならば牙を忘れた連中を思い出す。ギルバート・デュランダルを狂気に陥れたのは、クルーゼと言うザフトの軍人、彼らが絶対悪かというとそうでもない。
「シン・アスカ」
だが、戦争は終わったが、実際は各地に火種を残すことになった。二度も地球を滅ぼそうとしたコーディネーター。
皆仲良く。誰もが理想を語る。

真実。だが実際、ザフトも地球連合も大勢陽連合も様々な人間がいる。中央の人間がいれば、そうでもないものもいる。その神父は、セイバーガンダムの改造型の中で胸を血塗れにして、息絶えていた。オ―ブ出身のコーディネーターだった。
「難しいですか・・・」
メイリンの問いに地球連合の士官は複雑な表情を浮かべた。
そもそも、停戦後、廃友達ですと言うならそもそも二階も戦争も破壊兵器もつくられない。ギルバート・デュランダルは間違いという人がいれば、逆に正解という人もいる。最高のコーディネーターを支持しない人もいる、だからこそ革命家、内戦はどこでも生まれやすい。


フェ陸ス・グランないつにとって、出身国であった大西洋連邦は決して居心地のいい場所ではなかった。共和制を歌っているものの、その大多数はナチュラルであり、パトリック・ザラが苦手な人間が多くいた。
両親はナチュラルであり、純粋な連邦の軍人でもあった。
「プラントの横暴を許すな」
「ブルーコスモスの言葉に騙されるな」
南アメリカでの独立戦争で両親は死んで、伯父夫婦に引き取られたものの、居場所はなくすぐに澄んでいたロンドンは落下事件で沈没し、兄とともにプラントに渡った。
反ナチュラル主義者の中にはエリアス、兄の恋人もいた。有名な軍事会社に就職し、平和を願った女性が。

ワシントンで、友達だったシェイドと別れた時、臆病なシェイドは自分のために涙をこぼしてくれた。
「本当に行っちゃうのか」
「仕方ないよ、ロンドンからワシントンに来て、君に出会ったけど、ここもコーディネーター、僕達の居場所ではなかったし」
「・・・」
「シェイド?」
「それなら、俺や父さんが変える、父は地球連邦の外交官だ、戦争以外の方法でこの世界から差別をなくして見せる」
でも、世界は――


記憶にあるのはアドヴァキエル帝国での大きな屋敷、優しい母に厳しい父、優しい使用人達。妹のローラ。そして、親友の美しいティーア。

「あんたがいるから・・・・っ」
リヴは自分の恋人の戦死を愚弄した地球連合に、思わずナイフを取り出し、そのナイフを振りおろそうとした。
MSを破壊されたものの、命だけは助かった。だがそのあと、ブルーコスモスに襲われた。


                   2
革命、テロリズム。
だが、キラが握るのは暴力を止めるための人を殺すためのMS。画面に数機の正規ではない機体がある。青年の横には桃色の髪の、女神というべき女性はいない。できることをするために、だが、仲間のパイロットたち、輝らを知らない少年パイロットが自分に向けるのは。

「シュミレーションでも散々だったんだって?」
「ジェイド」
オ―ブ湾沖で、オ―ブ軍との共同訓練の中、ジュースを片手に地球連合軍正式パイロット、戦艦「ミカエル」に搭乗中のムードメーカーの少女、ドロシーとい摘む怒った表情のジェイドがティーアのもとにやってくる。
「これもロゴスの残党のせいよ」
「出た、ティーアのロゴス嫌い」
「やめようよ、二人とも」
おろおろとフェナがパイロットスーツのまま、二人の後を追いかけてきた。
「あら、暴れ虎のフェナじゃない」
パン、とタオルを投げ捨てる。
「だって、地ぶり―ルという馬鹿な権力者のせいで、私の母親は反ロゴスのテロに巻き込まれて、妹は今も病院生活よ!!」
「あー、アドヴァキエル帝国は確か地球連合よりだったけ、私はオ―ブで育ったからわからないけど、フェナもオ―ブだよね」
「え、はい」


「ブルーコスモスに情報が操作され、招かれた鋼鉄の悪魔」
「テロリスト」


だから、私はこのミネルバを紅の使徒の兄の力によって新たに権利をもらい、この部隊を創設した。プラントの英雄、シン・アスカにあこがれ、軍学校にシェリルは入学した。

私は、力を、剣を求めた。


ヒュウウウウ―

「・・・・え、女の子?」
「その方の身柄は私がお引き受けします」
よろリと隣にいたラルクがシェリルを見上げる。

「ジャンヌ・ダルクのようだ」

「美しい・・・」
「は?」

「この独特の信号はまさか」
「プラントの魔術師、リヴ・ナラ・アスタールか」
「やばい」
「撤退だ、すぐ逃げないとクラインの狂犬にくらいつくされるぞ」


「レン・ナラ・アスタール!!」
「はい?」
「私のルブラン隊に入り、赤服になりなさい!!」


「・・・・・・・え、スカウト?」

3
オ―ブは現在、カガリが過去に非合法のテロ組織に参加したことで立場が微妙になっている。わたくし事で世界を混乱させた世間知らずの我儘娘。婚約者との関係、たとえその相手が最悪だとはいえ、そんなものはカガリだけの問題だ。双子の兄弟、キラを快くないものはいる。
「中立を貫くというなら、貴方はまずご自身の信頼を取り戻していただきたい」
あの結婚式での乱入でのキラの救出は世界で多く報道された、だがオ―ブは他国はそれをテロリストの誘拐とした。同時にカガリが代表の責任を放棄、友人たちの暴走を止めもせず、ギルバートの死で形だけはラクス・クラインがザフトの代表で形についたが、それでオ―ブの人間がカガリを認めるかというとそうでもない。故に新たな戦闘組織は地球連合が宙つの意味合いを取り、勿論カガリは反対した。
「だが、何でキラを戦わせる、もう戦争は終わったのに」
「貴方の御身を守るため、それと彼自身の存在理由を守るためです」
「?」
意味がわからないと言いたげだ。カガリは情に厚い、優しい女性だ。
「彼はクライン代表、貴方、アスラン・ザラの邪魔になる、本当は分かっているでしょう」
「そんなこと、私が止める」
「だが、貴方を知らに多くの人間は思わない、ザフトの人間には彼がクラインの力に甘える人間にしか見えない、誰も傷つけたくない優しい人間、貴方が言うならそうなのでしょう、だが多くのものには彼は脅威だ、ゆえに多くの抵抗組織や革命家が後を絶たない」
「キラだけじゃない」
「でも、第二、第3のキラ・ヤマトやデュランダルは生まれる、それなのに国を治める者が法を捻じ曲げ、守る相手を間違え、過去と同じ理想や主義を繰り返す、貴方はまた、シン・アスカのような不幸な人間を生む気ですか」
「それは・・・っ」
「覚悟をお決めください、もう二度と後悔したくないなら、だれも戦火を浴びせたくないなら、個人を捨て、オ―ブのことのみに生きなさい、それが貴方の道です」

「感謝する」
「…依頼されたことをしただけだ」
シンは握手を求められ、ナチュラルの青年と手を握り合う。

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