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第五章
Audentem Forsque Venusque iuvat.
運も愛も大胆に振る舞う者の味方をする。
1
剣をふるまうことが正義ではない。ハルトはそのことが分かっていない。どれだけ恐ろしいかを。失ったらどうなるかを。
「無理だよ、ハルトヴィヒ、君は赤ん坊からは派を奪えるか、あるいは司祭から神を奪えるか」
森の奥の奥で。
「・・・・え」
「彼らは自分たちを正気だと思っているんだ、誰にも信念は変えられないさ」
透明な液体の中で彼らは。
「何をしているんだ・・・」
「ああして、彼らの呪いを解こうとしているんだよ、自分達が身代わりに罪を償うことで悪魔から彼らを人間に戻せるとね」
「理解できない、そうだろうね、見る分ではおかしい、滑稽だ」
「何とかできないのか」
「僕もこの実験はやめたいんだが、望むものが多いんだ、皆、ヒーローになりたいんだ」
忘れもしない。だが、アガットが知る限り、アルベルトは剣の天才である。
フォルクマ―ルを負かせた人並み外れた実力、2年前のこと。バルツァー主催の剣術大会。
「素敵」
「素晴らしいわ」
場所はソール。
「ここまでだ」
穏やかで品行方正。それを知る女子は騎士としてのアルベルトを知らない。
パンドラハンターの少女が、ギルドに来る。
「やあやあ、ヘルムート」
「おまえも討伐戦に呼び出されたの?」
明るく、あっけ卵管としたパーンの顔なじみの少女。出身はツヴァイトークの辺境。学校を追い出され、ヘルムートは。
死ぬのだ。ここでは。
この戦場では死があふれている。
本当に死にあふれている。
「明るい風に見えて、えぐいな、お前」
「そうかな」
イーグル隊の少年は、ブラン・カルヴァリ―レと協力して、戦いながら同じ部隊の少女に言った。
≪パレんティーア・アップ≫
ゴォォォ…、フロイデの呪文でサアラやエルフリーデの減少したソウルがまた上昇していく。
「あ、ありがとう」
女王である。
けれど、完全無欠の女王だ。
「まだ、戦う気?」
マリアベル・フォン・クラウド。ヘレナはその存在、太刀打ちできない相手におのれの無力さ、実力不足を感じた。
ダヴェーリャの夏は短い。
ヴァルハラに導かれる、本来はヘレネやルードヴィッヒのルーツははるか遠い雪国。豪華絢爛、冷酷無比。
一年のほとんどが身を凍らせ、表情を凍らせる冬に愛された国。
デッドドールが国境沿いで見える。
封建主義で女性が有利な魔術と錬金術の大国。
帝国と一番長く、戦争している、和平や和解などはもうキングさえ忘れている。けれど、イシュタルほどは後継の問題に悩まされていない。
「ギズベルト・・・」
少女と少年が飛行場に向かうギズベルトの後を追いかける。
「行くのかよ」
「ああ」
任務をこなすこと、いつしかネフィリアはそれだけに固執するようになり、人を欺けることに何のためらいも感じなくなった。自分は罪人だ。妹を殺して、村を犠牲にして生き残り。
「いいの」
馴れないこと、当たり前のことが怖くなって。
「あなたは」
誰かを知ることをやめて、心を守った。
お調子者、いたずら好き、明るい、それだけに、元タナトスのイーグル隊の少年はオレンジかかった茶髪の聖騎士はいつも楽しそうだ。
「ジュリアン・ロゥンヴァイゼ」
現在は、イーグル隊では情報ツウとして通っている。ヴォルフリートをからかい、アリスをナンパする、そんな15歳だ。
「何?」
イグナスが、ヴィッター達の前で烙印の魔女の手下と立ち向かう。
「行こう、フィーネ」
「ああ」
「マジかよ」
天才は人を恐怖させる。アルフレートは、カイザーが活躍する場所を見て、オルフェウスのかっての思い人を思い出す。
アデル・フォン・ブッシュノウム。
リタは、大げさにとらえ過ぎる。怖がりすぎる。恥ずかしがり屋であわてん坊でドジで、でもうらやましい。
「うぅ、エルフリーデ・・・・」
「まさか、その数字はまさか【キングダム】の領域まで及んでいるというのか?」
ピエロが驚いたように燕尾服の仮面の男に向かって叫んだ。
「本当は英雄様の前でご披露するはずだったんですが、まあ、いいでしょう」
魔術師の最高位は【皇帝エンペラー】、第2位が【君主メレフ】、第3位が教皇ポープ、第四位が(三日月―ル―ナ・クレスケンス)、第五位が新星―シュぺルノヴァ、第六位が弓矢≪アーチェリー≫、第七位が秩序―リーブラ、第八位が王国―キングダム―、第九位が調和―ハーモニー、第十位が原初―オリジン―、第十一位が惑星―プラネ―タ、十二位まで己の実力とマナ、血族の力を持って魔術師たちは階級を上げていく。そこにはどの党に所属してるのかは重要ではない。
リリが見てきた場所は、銀の十字架や軍人が魔道士達が作り出した雲雀の盾という圧制者が支配した場所だった。アーデルハイトを支持する者もいれば、女神教会≪ゴッドス・チャペル≫を支持するものもいたのである。女神教会は、神聖教会の親母体の組織である。全ての主義を受け入れ、違う色の民族も受け入れる、武装や殺人を否定する。純エルフであるハイエルフはアンジェロとともに独立権と自治権を帝国に与えられている。光の騎士団―フォース・ナイツやアーク隊が作られたのも、銀の十字架に反発する人間をなだめるためだ。
ピジョンクラウンが所属していたレッド・ローズの異変に気付いたのは救世の聖女、ローザリンデ達の遠縁のリリの親友だった。レッド・ローズとは長く、暴走する魔獣やウォーロックとの抗争で共に戦っていた。
パンドラでありながら、なぜ狩る側にいるのか。青の女王に救われたからだ。気高い魂に共感し、青の騎士達血ともにリリは他のハイエルフと歩んだ。
「リーゼロッテ、アーデルハイトは来ないの」
「忙しくて」
リリの兄は今日もウロボロスの一員として、魔女部隊の少女達を導き、悪を砕いている。彼女の家はローザリンデやリーゼロッテと親交を交わすことを許されていた。
・・・ヴォルフリート。
自分が彼を支えなければならないだろう、救世主として世界を導かなければならない。
≪ボス≫
妖精からアーク隊付の天魔落ちの騎士隊の声がこぼれる。
「ボスはよせ」
虚空に割れ目がはいり、車輪が放り出され、すさまじい音とともにマモン級のウォーロックが出現し、声を上げ、振動させる。
異界の扉がナターリャのいるアーク隊の前で突如開かれる。彼女は正しい道を求め、秩序を求め、主足らんとする人物だった。
2
「・・・・・仲間を捨てたのか」
白フクロウの騎士団の一人、ダースはこげ茶の髪に紫の瞳の、15歳の騎士だ。体格もまだまだ鎧を身にまとうには細く、頼りない。
「パンドラはくそばかりだな」
「言葉が悪いぞ」
「・・・白虎の祈りか」
冒険者が光の粒子が空に円を描きながら、空に上がっていくのを、リーゼロッテの剣を抱く姿に目を奪われていた。
「敵や裏切り者まで清々しいといえばそうだが」
人は罪を告白することより、許しを得るという。しかしだ、神の創造物足る人間が新たな命を想像することは、正しいのだろうか。ネフィリアは戦士として、サーウォンである任務をつかされた。指定の場所に生き、ブレイヴの要人を助けるというものだ。
「遅いな」
「ガキばっか」
そういうなら、銃撃戦の舞台となった街が廃墟に落ちる前になにかすればいいではないか。
シルヴァ・クロイツは、古くからある、名称は変えどもエデンもアテナの剣さえもないほどのパンドラといわれる現象を抑えるための。女神の下に彼女の雪白の瞳と長い髪をイメージした白の騎士団(ブラン・ナイツ)が存在する。多くのものがパンドラ、それに利用するものによって戦争や革命、反乱などで家族や恋人や友人を奪われたものだ。だが当然ではあるがどんな集団にも例がい、落ちこぼれもの、はみ出し者、あるいは信仰するものでもわかりやすい構図に、特に将来、帝国の未来を支える少女といわれる年代の女性達は疑念を抱くもの、裏切り者はでるものだ。
リーゼロッテの従士、初等科過程を短期で終えたデルニエが世界の常識に、母親のパンドラショックを見てきた少女が見たのは獣となったパンドラを討伐する任務の時だ。
「あ・・あぁ」
絶体絶命だ、三角のたった耳、大きな牙、鋭い目。相内だったがどちらも死に扮していた。
勿論、この傷だけで過去を消せるわけではない。聖剣を神の代理人として、かって取り逃したピジョンクラウンをとらえる。ディートリッヒの人生は後悔ばかりだ。あの日は雨だった。ッァバァイバスラ―家の廊下で、一人の護衛の息子が死んでいた。
「ひひ・・・」
幼い弟や妹の眼には、自分がどう見えたのだろう。気づけば最愛の妹は目の光を失い、脚を銃で撃ち抜かれていた。
「あははははははは」
その時、思考の海に身をゆだねていたディートリヒに傍づきの少女がやってくる。
「お嬢様、体をおふきするので」
「ああ・・・」
鎧を脱ぎ、服を脱ぎ、結った髪をはずす。
「また傷が増えましたね」
「仕方ない、最前線はパンドラ達が押さえているとはいえ、まだ非常時だからな」
あのッァバァイバスラ―家の悪魔に血祭りにあげられたのは、何も自分達だけではない。リーゼロッテ・オーウェンにとって、その軽やかでとろけるような涼やかな声は天上の音楽に近い。
公爵家は兄達が死んで、桃色の髪の美しい少女は母とも引き離され、リーゼロッテという親友だけが彼女がすがる相手だった。墓の前でアーデルハイトが泣いたのは後にも先にもその時だけだった。
「伯父上・・・」
ダ―レス卿はオーウェンの古くからの隣人だ。タナトスを務め、帝国の平和を乱す敵をことごとく闇に葬ってきた。アーデルハイトはハートのジャックという敵を探し、ハートオブキングの居場所を長年探していた。
「怪しい動きがあると」
「ええ、白の女王陛下―ブラン・レジ―ナ」
「・・・」
アーデルハイトは副官と顔を合わせながら考える。白の騎士団団長は厳しい顔をしている。無理はない。容疑者は複数、そのすべてが因縁、あるいは友と呼ばれる間柄の人間だったから。
情に厚い一面もあり、完ぺきにはそういった感情もぬぐえないのだろう。
「だが今が行動の時だ、ワイバァン隊やアーク隊、イフリート隊などに先を越されたくはないでしょう」
「犠牲が出るのですね」
「犠牲のないものなどありませんよ」
・・・ライナーにまた先を越されてはいけないか。
「わかりました」
「では」
「お願いします」
その同時刻、宿敵キャドゥーはリーゼロッテが苦手なアンデッド系のウォーロックを召喚して、立ちふさがった。リッチー、俗にいう不死者、吸血鬼の永遠の下僕であり、家族となったものだ。
「お前達に邪魔はさせないぞ」
爆発音が鳴り響いた。
「なっ」
リーゼロッテとディートリヒは目を覆う。逃げ惑う人々。悪魔やパンドラがトトの異界から現れる。
風のマナが仲間を包みこんでいく。四大精霊のシルフぃの属性をリーゼロッテは持っていた。
ウラヌスの神殿にて、14歳の時、魔法剣士としてこの世の秩序と平和を守ることを誓った。
「逃げろォォ、神風が来るぞ」
戦闘能力に高い炎や水、大地。風のマナは遠隔攻撃や幻惑魔法、情報収集に特化している。神や悪魔、人を超越した力を、その法則を扱う光や闇のマナを持つ魔術師にはかなわないが。
風と雷、リーゼロッテは二つの属性を持っていた。
剣術においては一流。
聖剣パラディーゾソード。
破邪の剣と魔術器をもつ炎の名門、ルヴァロア家ほどの攻撃力、破壊力は持たないが、速度を誇るリーゼロッテの剣に不必要なほどのマナが宿り、風の一門の当主、その弟子とついで、パンドラ達を正面から薙ぎ落としていく。竜巻の中から逃げ出せない、風の牢獄。
「リーゼロッテ・オーウェン、参る」
ディートリッヒの横には常に相棒のリーゼロッテの姿がある。水の粒子、または光の結晶がディートリッヒに現れる。
いくら討伐しても、パンドラは出現し、臣民を恐怖させる。
「絶滅です、帝国の秩序を乱すモノは亡ぼすのです」
「ふざけるなぁぁ。
マナを放出する革命組織の戦闘員―ライトニング・ヴァリニアの元エースの聖騎士デスティーヌはアーデルハイトの言葉に怒りを放つ。彼女の脳裏には、白衣の男性の姿がある。家族をすて、亞人達を不条理な運命から救おうとした師匠の姿が。戦士の第一の使命は、祖国と国民を守ることにある。
ドォォン、ズバババ。
「ひるむな」
「いけいけ」
そして、これはアーデルハイトの恐怖が形になったものでもあった。魔法弾が地面を削り落ち、銃弾が鳴り響き、悲鳴が鳴り響く。
「尋問もそのあたりにしたら、どう何だ」
ぐっ、とジ―クムントはコウモリの少年に話しかける。
「リオメイ」
「これはあなた方から頼まれたことですが」
「酷すぎる・・・」
「いくら、罪人でもそれなりに敬意は払うべきだ」
「ヴァルトルート、隊長である僕の立場もわかってくれよ」
「何王、第六のエルフリーデに手柄奪われてもいいっていうの」
「…そうでなくて、別の機関からも君宛に苦情が来てるんだ、少しは副隊長のテレ―ザのように落ち着き持ってくれ」
2
ロザーンジュ陣。動けない。
「そうか、イングリッド、これがお前の魔法スキルか」
「痴れ者が」
「クロ―ディア・・・」
「逃がすとはお前も優しいですね」
「そのためにわざわざ?」
だが少女は表情を変えない。
銀の十字架が公然とパンドラハンターとして活躍できる理由は、はぐれパンドラの襲撃の通常かである。
「貴方は甘すぎる」
「・・・」
「天翼属の我らがなぜ帝国に従わないといけないんです」
現代――
フォルトゥな騎士団所属フランス方面所属第88部隊、使い捨ての精鋭部隊の若きエース、愛称はアリス。本国にもとアズゥ・ナイトの英雄を兄に持ち、戦功をあげる愛らしい顔立ちと優雅な身ごなしの氷雪のように、パールのように輝く長い髪と長いまつげに続くアメジストの瞳はワインを含んだ高貴な色合いを見せている。水の魔女(アクア・ウィッチ)の直系にして銀の十字架の全名手の流れをくむ純血の古き魔術師。
銀色のジャンヌといわれる乙女は最低ランクの魔術師から切り捨て、おのれの手を汚さない本国に、快殺しのパンドラに同胞殺しをさせる現実に、それに加担している自分に少女らしい膨らむがある胸を痛めていた。
自分はまだ15歳。宿敵ジ―クベルトとアテナの剣の悪事を止める義務もある。悪には悪を。それが帝国や各国の要人が魔法などという現実に手を染めた理由だ。おそらくここ最近起きたことではない。
魔女狩り。吸血鬼がり。
歴史を見れば、いくらだってこじつけることができる。
広大なフロアで、リーゼロッテはアウレリアヴィーナやハルトヴィヒと出会う。
「アーデルハイトは大丈夫」
「ええ、今はお医者様に見せたから」
こんなに遊撃部隊や本部隊が活躍するのは珍しい。
手を拘束されたパンドラ達が下級の戦司祭の部隊の人間に連行されている。
天使のような、砂糖菓子のような、ふわふわした雰囲気の女の子だ。緑色の飾り布が風で揺れる。明るい金髪はウェーブかかっていて、目は紫がかった青だ。小柄な体型に青の戦闘衣、(ヴァルディース)。
ただ一つ、残念なのは、フィネは歩けない。公爵の邸宅での事件で両足の自由を失っている。天使、というよりは自信にあふれた女神のように美しい笑み。
ズドンッ。
帝国から任された反逆者を討伐する任務に、第013特別部隊、魔女部隊のテスト小隊、ノア達との混合、魔術部隊。
「行きますわよ、僕の小鳥さん達」
小隊レベルだし、カイザーの言うレディーファースト精神はローゼンバルツァーに男女の違いはないと兵士や騎士を鼓舞する存在、それがフィネでもあった。
≪魔術術式:マルスの舞踏》
ぎゅん、とフィネの眼に契約印が黄金の鳥が翼を広げたような神の眼が現れる。
「化け物だ」
「逃げろ、食いつかれるぞ」
フィネが腕を構え、敵に突進して、魔法ガンを少女達とともに構える。
・・・入りづらい。タナトスというと危ない組織化、ひどくまじめなイメージがとられがちだが、色恋以外にも三角関係はある。
「もう一度言ってみろ、キュボス」
「何度でも言ってやる」
「はぁ・・・・」
オーダーは今日も大変だ。
「トールの戦闘陣(ヴァルキュリア・ツィング)だと」
アレッシオが雷の砲弾が敵を蹂躙していくのをその目で見た。
「フォルクマ―・フォン・ブッシュノウム…ということは」
3
「ああ、ブレイヴの下っ端か」
これからハルトヴィヒ達は自分達の場所に戻るという。軽い奴、剣の腕や魔法の腕は認めるが、ハルトヴィヒは女にちゃらちゃらしていて、ディーターを思い出させる。
「行きなさい」
アルヴィンが突き飛ばされているが、問題を起こして、エリートの座から下級ブレイヴになるという。ヴィクトリアは興味もない。
「同情か、アーディアディト」
「誰かの助けになりたいと思うことは悪いことじゃないわ」
仮面の下でカイザーは後思う。記憶が失っても、姉さまは変わらない。
「君は戦士でも騎士でもない、自分の感情だけでイザべらを危険にさらす気か」
シャ―リぃはエミリアに首を傾けた。
「ふぇ?」
「いいから、いくわよ・・」
闇夜に、緋色の剣の魔術師の家がある。
「君は馬鹿だな」
「あぁ?作戦行動中だぞ」
山の中の道を移動し、本部隊に合流、シュヴァルツウルフの残党を討伐する。
「いつも嫌われ役や問題児の役目ばかりするけど、何の得にもならないじゃないか」
「何よ」
クララがどすどすっ、とロザリアの前に進む。運が悪いなぁ、せっかくヴァーヌスの大都市に来たというのに。
また帰るのが遅くなりそうだ。
「まるで私たちが初めから犯罪者のような言い方だね」
アンジェロの貴族にアーデルハイトは謁見したことがある。
「違うというのですか」
「お前達はいつもそうだ、私達を法も模範も知らぬ無法者と決め、誰かから聞いたイメージだけで決めつける、そのような汚らわしいものになぜわざわざ関わる必要がある」
「アンジェロは吸血鬼と同様、君達を守護し導く役目を持つ、下がりなさい、人間の子よ」
「ああ、もう、あんたなんで、そうおせっかいなのよ」
エルフリーデがルドガーにいう。事態は結構ピンチだ。それもサファイヤエルの招いた厄介事ではあるが。
「でも、作戦とか考えてほしい」
「俺達、友達だろ」
図々しい奴・・・。
「さすがです、リーゼロッテ様」
「ジ―クヴァルト様も、貴方達は帝国の希望です」
多くの戦司祭が侵入したパンドラが生み出した、壊された建物や被害者の対策で追われていた。アーデルハイトはただパンドラを特に、民衆を殺す悪のパンドラを打てばいいと思っているが、リーゼロッテも同じ思いだ。
消し屑のようなパンドラのテロリストの遺体。
「何か思うことがあるなら、はきだした方がいいぞ」
「中尉・・・」
マリアベルたちも帰還してくる、帝都に平和が戻ったのだ。
「彼らも平穏を求めているはず、なぜ」
「その先は考えるな」
リーゼロッテは顔を上げる。
「お前の仲間は全員無事で、お前も無事だ、それでいいんだ、じゃないと戦えなくなる」
「壁の外では、戦争は続いています」
「家に帰れ、お前の大事なものはそこにあるだろう」
「貴方の親戚のカイザーは私を知ったら軽蔑するでしょうか」
オルフェウスが返事しないことにリーゼロッテは顔を上げる。
「中尉殿?」
「悪い、少し気分が悪くなった」
「お前にはわからないよ」
「アルフレート・・・」
青年と少女は去っていく。
「世界のどこにも天魔落ちには居場所はない」
4
≪トラモント・ブリゼ≫
移動用の光魔法がディートリッヒの呪文とともに発動した。
嫌われ者の貴族といえば、ディアボロ家、バドォール家、罪人として微妙な立場に置かれたライアー家。
「深夜の少女の霊ですか」
キアラは名門女子高の制服に身を包みながらきらきらした目で見ていた。
「まあ、よくある話ですよ、力ないものは攻撃するポイントがあればいつまでも、本当のことのようにいうものですから」
イザべらを奇妙な少女だと思う。こんなアンティークのおもちゃや生活品やらゴミの山何かに宝物を探しに行くのだから。アリエル学園の友人は付き合いながら、火が鎮まるなと空を仰ぐ。
家はさらにひどいことになっている。
「何しているの?」
カシャと魔導式カメラを手に女性が少女に声をかける。
「ああ、友人の趣味に付き合っていて」
女性は不思議そうな顔をする。
「こんなところで?」
「ローゼマリー・・・」
自分の城の前で座り込む少女をアレスターは困ったような表情をする。
「そんなに待っても、まだ、ブルー・メシアは来ないよ」
「わかっているよ」
「でも、殺した先には悲しみしかないっ」
「いや、一番いい方法だと思うけど」
まぞなの、行動を共にしてからずっと感じていたが、戦力にならない、あるいは敵をも助け、言うこと聞かず、危険な場面で自ら身を乗り出し、ご都合的になぜか彼は生還している。
―俺が死ぬと思った?弱虫君。
挑発はする、爆弾を使ったアイデア、トラップの解除。何より最大の最高の攻撃魔法とあふれる才能と実力、人並み外れたマナ。
創作物ならヒーロー最高で支持するのだが、実際、そんな奴が前にいると、なんだろう。僕、死ぬわと思いました。
勝てないじゃん、それもナチュラルな俺様で愛され体質、何より僕に優しい人格者。説教だけで皆心許しすぎだろ。兄がダークヒーローなら弟は正統派俺様坊ちゃんヒーロー。
で、アルバートの妹もスーパー戦闘ヒロインで魔法少女。
「お前には人の痛みがわからないのか」
「助けてくれるのはいいけど、君は他人をもっと無駄にしろよ」
時間が伸びすぎだろ、後方支援も大変なんだよという意味でいったのだが。
「犯人を殺す時間を延ばしたら、本当の被害者も危険にさらすんだし、効率で考えてよ、効率で」
実際、彼に自分をこなそうという意思はないに違いない。
ゴットヴァルトは目の前の現実を見て、利用するカードを選び、できる範囲で地形、人数、敵の武器や人数を見て、最善手を選んだだけ。
「自分さえ助かればいいのですか、最低ですね」
「意味不明なことを言うね、この世で自分の命より優先することがあるの?」
「本当に軽蔑するわ」
それなのに何でだろう、心が躍ってしまう。ピジョンクラウンの下にいたせいか、思考まで染まったんだろうか。
「でも、それくらいがいい」
「はぁ?」
背中を預け合い、ただただ己のために敵をかみ砕く。
コウモリの命令が全戦闘員に告げられる。
「ピジョンクラウンに次ぐすべての反逆者たちを殲滅させよ――」
「その方から離れろ」
「・・・・イグナス」
「一歩ずつ離れるんだ」
無口な相棒とともにイグナスは侵入者に剣を構える。
英雄譚か。
「わかったよ、まったく」
「どこの勇者様だよ」
オーク、鬼、悪魔のパンドラ達は降参していく。
「お前ももうわかっているな」
「ご主人様・・・っ」
「見事だ、お前達武器を捨てろ」
人間の男にパンドラ達は命令と受け取り、武器を捨てて、一列になり、人間の軍人のようにポーズをとる。
「冒険者殿、私たちは罰されるのだろうな、だが最後に頼む」
「何だ?」
「異界に落とされる前に、妻や息子にすまないと。彼らとともに海を見た後、異界に落としてほしいと」
パンドラ達に男は人間の名前をつけていたらしく、名前ガフロイデのメモリーに送られてくる。
「わかった・・・」
「感謝する、お前達行くぞ」
3
悪魔との契約、それは魂を売る行為に等しい。ゆえに彼女は魔女を憎む。絶滅を願う。イシュタルの皇女は武器を持つ聖女として、帝国でも有名だった。なによりも唾棄すべきは。
槍が天魔落ちとされる少年達に向けられる。科学と魔法、二つにこの世の春を謳歌。
アーロンはあちゃーという顔になる。
「この馬鹿、何してんのよ」
「あー、だまれ元伯爵令嬢」
「もとじゃない、今もよ」
―アーロンの攻撃魔法が地面を破壊し、遠くにいた少年少女がその巻き添えを食った。
「どうしますか?」
暗殺者の少女はアーロンの命令を持つ。
「まあ、まずは・・・」
ルードヴィッヒとその騎士達と周囲を見る。
「周りのこいつらを何とかしないとな」
2
「オーウェンで起きた反逆事件。フェリクス家、イザべラの家をも巻き込んで。アーデルハイトの事件の後、起きた事件だ。魔術戦争の一端だ。
「アロイス、お前は何を言っている」
バルツァー伯爵は死んだような、生気を亡くした幼い少年に呪術、魔術を施していた。黒い瞳の少女がじっと見ている。
「久しぶりにアーク隊から帰ったと思ったら」
「貴方には情というものがないのですか、貴方でしょう、奴らにリークしたのは、おのれのクラスを上げるために」
「だそうだ、リリーシャ、お前を地獄から助けたのは誰だ?」
「パパ様です」
「セレスト、貴方はもう」
教師に怒られている。フランシーヌがそれを見たのは偶然だった。
「これで懲りました」
同室のエリカがセレストに突っ込んできた。
「いわないでよ」
「全く、病気ですわね、人がいいというのも」
3
アデレイドは、ヴィクターに銃口を向ける。端正な顔立ちだ。だがそこに甘さやまして、思慕や恋情はない。それだけならとっくにここまでこだわらない。
「動くな」
北の大女帝の国の執行官がアデレイドに銃口を向ける。15歳ほどの少女だ。
「相変わらず、無茶する奴ね」
「シエラらしいな」
エミリアは、ため息をつき、理知的な表情に戻す。
【ミルク―リィ・ヴァイン】
地面が割れ、噴水上に水が噴き出し、シエラが手をかざすと水で構成された龍が現れる。
「この私に敵対すること、後悔させてあげる」
気のせいだろうか、少女の背景に氷山が見えた。それも温度もない絶対零度の体の芯から凍りつくような絶大な絶望と冷たさの。
「行きなさい」
4
ヒュウウウ―
≪アーク・ドミナード≫
ネフィリアの刻印から剣を取り出すと多くの鎖が収まり、ユニコーンの力が預けられ、敵を制圧した。
救世主の九星の光がフロイデの視界を包む。
何度も見た気がする。
雷が鳴り響く。
ハインツはその日、五番目と出会う。
きっと、ローザンバルツァーのものだろう。そんなにも僕が邪魔か。
ズダァァァァン。
「この烙印は、ブラオン・ローズのものですね」
アヴィスの言葉に、ジ―クヴァルトは眉をひそめた。
「なんだ、そのふざけた名前は」
「私がいたブラッディ―・ローズ・・・女王つきの近衛騎士の下の騎士団ですね」
フォルトゥス一派とヴォルフリートが手を組むのを見ながら、これも運命の皮肉かしらとニュクスは思った。
アルベルは、あの兄は最愛の妹のために運命から解放するために狂人となり、ヴァガットと手を組んだ。その最後をヒューイはどう思ったのか。
5
「お前は・・・」
イングリッドは剣を支えにして、虚ろな目で雨の中を歩く乱れた金髪の少女を見る。
「お姉さま・・・」
だがリーゼロッテは歩き続け、二人を通り抜ける。
―ねえ、フロイデ・・・。
甘い、少女の声が聞こえる。
―頼みがあるの。
鎧ドレスに青いマント、王冠を頭にかぶった少女。
―私を××して。
その傍らには、灰色のコートの悪魔がいる。少女と魔物は常に傍にいた。
にひひひひ。
「思い出した・・・・」
赤の女王のナイトが傍にいたのだ。
救世主の背中が目に入る。
「・・・・・っ」
「それ以上ふざけたことぬかすと」
殺すぞ。
ヴィントはゴットヴァルトにそう言った。
「手が届くと思ってた」
「え・・・」
エミリアは召喚術士の言葉に、フォルクマ―ルはくだらなさそうに見ているが。
「きっとあると思ってた」
それはまるでアリスの今後を現しているようでジ―クフリード・ラストでュ―レを招いた席は途中で終わった。師匠である稀代のマジシャンの彼の父も結局はレジスタンスや権力者同士の争いで死んだ。
「珍しいね、フィネが僕だけ呼ぶなんて」
「・・・ええ、お兄様」
ぱたんと閉じる。
「友達に少し不幸があって」
「やあ、エルフリーデ」
振り返ると、バドォール伯爵がいた。
「・・・何よ、がきんちょ」
「いや君も同じかと思ってな」
「何のつもりです?」
ヴォルフリートを警戒しつつ、ネフィリアは行こうと掴もうとして、
「言っておくけど、愛などで私はあなたに手を抜きません」
―お兄様、その背中の傷は何?
幼いマリー・アンジェがカイザーに聞いてきたことだ。ステンドグラスからは薄紫の妖しい光が子供部屋に降り注いでいる。
ああ、これはね。
「…アーデルハイト・・・」
戦場でぬれた大地、川の近くでリーゼロっては倒れていた。魔法剣は折れ、戦司祭の制服である鎧ドレスはぼろぼろだ。
「親友なのに・・・・」
消し済みになった漆黒の剣をあっという間に描き切った魔法陣で地面にたたきつけると閃光が後から送れるようにヴァイオレットの前で地面に走った。
緑色の破壊魔法。轟音。
その足元が一気にえぐり取られ、
「うそでしょ」
―オールコット。
ワインの赤をこぼしたような一面の赤い花。
亡骸はすでに大地の一部となっている。漆黒の剣の魔術師は悪魔を償還しようとしてリオメイに奪われた。
「・・・・そうか、死んだのか」
「・・・・・んで」
雨が降り注いでいる。
「何で、パンドラのあんたが」
エルフリーデは肥大化した狼男の手の中にいた。
現在―。
飛行艇から、イリスが出てきた。パラソルを広げ、ふわりふわりとヴォルフリートの前に、まるで夢の中から出てきたように妖精を連れて、柔らかな笑みを浮かべて。
「・・・あ」
風が吹きあふれる。
ヴォルフリートが彼女の細い腕を掴んで。
「大丈夫ですか?」
「そんな・・・」
「もうすぐ門が閉まりますね、それではローゼンバルツァーどのはお早めに外に出られるがいい」
「貴方はそれでいいのか?」
ヒュウウ、五ぉン。
「貴方の旅先に神の祝福を」
「あんたに何がわかるんだよ」
ふっ、と去る前に二ケの肖像の御意見番にヴィッターはそうさびしくつぶやいた。
「・・・・重い」
「ふん、お前にはちょうどいいのです」
はぁとヴォルフリートはため息をついた。
「師匠・・・・」
ずかずかとクロ―ディアは去っていく。
「ああ、あれは鬼属を神とあがめる神殿だよ」
イフリート隊の人間がヴォルフリートにそう教える。
「第一区の中で?」
「まあ、貴族や立場あるものは何かとしたともしがらみがあるから」
「毎年7月に、巫女が踊るんだ」
「・・・・すごい格好だな」
爆発現場と聞かれ、来てみればアルヴィンがリリー社とともに、数人の冒険者とともにその場に倒れていた。
「うるせえ・・・」
「本当に臣民に手を下したのは、処刑されたものでごくわずかです」
「マリ―ベル・・・」
振り落とされるかま。デヴィッドはただ前を見ている。
「帝国が間違った裁判をした、のか」
「示しが必要ということでしょう、ルヴァロアのあのこのように間違うものもいますから」
「不公平であろう、だから、ブルー・レジ―ナ達と対抗するため、レッド・カルヴァリエ―レ、騎士達はいるのだ」
デボラはアルベルト達、白の騎士達に言う。
「何のために」
「よぉ」
「ああ、君か」
クリスタルは意外な人物に眉をひそめた。
「知り合いなの?」
「え、ああ」
何というべきか。
「・・・俺の友達のゴットヴァルトだ」
ブランシェムーン騎士団のトップ騎士がアリスとほほ笑みあう。
「お初におみえにして光栄ですわ」
上品で透き通った優しい声、事実、その声のイメージ通りの少女だ。17歳であり、ライトニング・ヴァリアでの魔法騎士の名門の家の娘である。
「パンドラを家族に囲むような奴と俺はチームを組めない」
「ちょっと、マリアベルだって好きで」
「いいわ」
少女は取り巻きを連れて去っていく。
「なんで」
「彼女が言っていることは正論だもの」
「下らないね」
アリスの表情に陰りが見える。空気が冷えたのがわかる。
「君は全くくだらないよ、アーディアディト」
ゾフィーは美しい。
≪ゼーレ・シャイネン・ソード・・・・≫
サファイヤエルの剣が一振り、あまたの邪悪な魔物を正義の敵を、巨大な竜巻、死の淵へと包んでいく。
「貴方は一体・・・・」
ヴァイオレットは驚いたように見る。
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