ruka126053のブログ

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第二話―決闘


己を誇示することを嫌うものもいる。存在を世界で示すもの。他者が必要なもの。多くのしと同時に、多くの命が誕生し、夢をみる。
繊細な乙女を自負するシエルは今日も。

わがままを言う。
やりたくないことはしない、好きなことだけする、細かいことは嫌いだ。
故に眩しい。

「えー、面倒くさい―」
「な、な・・・」
ちなみに対応するのは、コーラルの治める神域を侵略しに来た軍団のトップ、つまり悪だ。
「貴様、コーラルのサーポターだろうがっ」
「指ささないでよ、俺、挑発とか喧嘩嫌いなんだからさぁ」
寝そべっている。
「立って、戦え、お前は守るためにここにいるんだろう」
「兄貴とかに任されただけだし、大体、戦争なんて面倒じゃん」
少年の首もとには、桜天太子フラッドの象徴である天使のラッパ、最大戦力武器がある。
「それでもお前は戦士か」
「何で、おじさん、熱くなってんの」
だがようやく起きて、頭の上の二つのリングが揺れる。
「・・・やるか」
悪魔は身構える。
フラッドはシエルの兄である。ただし、彼に家族という概念はない。
「まあ運動不足だしね」

「俺はお前を殺しに来た」
「な・・・」
タカトは突然現れた少年に鋭い剣先を向けられた。鋭い眼光―それは、なぜか、優しいまなざしのスバルを思わせた。



「誰だよ!?お前」
「やめて、デミアン」
「お前が俺の息子?」
タケルは首を傾けた。
「何で、お前冥王アズ―ルと同じ貌をしてるんだよ」
「アズ―ル?」
スバルは聞き覚えのない名前に首を傾けた。


2
「さて、本物かなんて誰にもわからないだろう」
デミアンが示された歴史には、タケルには息子がおらず、冥王アズ―ルの名前も別の名前になっている。
「ああ、騙りか」
コーラルの横に褐色の肌の女性がいる。

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