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2006/12/08
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カテゴリ: 雑記
やあ (´・ω・`)
ようこそ、寡黙をくれた弓と苦悩に満ちた槍へ。
このポーションはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、雑記が更新されているのを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、
そう思って、今日の雑記を書いたんだ。











二つ目まで紹介したからには、そのまま三つ目まで行きたいのが人情ってもの。
寝屋川三大中華の最後の一店。
その名は「五十番」。


丁度「お母さん」というくらいのおばちゃんと、恐らくそのおばちゃんの母であろう
二人が、この店を切り盛りしていた。

特筆すべきは麻婆豆腐。
既存の「豆腐にあんかけを絡めたもの」ではなく、「あんかけに砕いた豆腐が入っている」
と言ったものがドンブリに入って出てきたのは、本当の衝撃的だった。
しかもまた、これがやたらと美味で、これまで自らすすんで麻婆豆腐を食べるなんて
ことが無かった僕が、その出会いをきっかけに食べるようにすらなった。

その麻婆豆腐を中心に据えた唐揚げ麻婆豆腐定食、通称カラマー。

的なメニュー。
ちなみに「カラマーをドンブリで」という注文をすると、麻婆丼+から揚げの定食に
なるという裏技が存在した。


他にも定食メニューは充実しており、全て番号で管理されていた。
恐らくNo.1~10くらいまであったのかな?

正直、濃い味付けが主流となっている昨今では、ここの焼き飯は一味も二味も足り
なく感じてしまえたかも知れない。が、その足りない部分が、どうにも懐かしく
感じてしまう、そんな趣の深い味わいの、炒飯ではない焼き飯だ。

上記の味的な魅力に加え、値段が殺人的に安い。
定食一発が500円程度で食えて、ものによってはお釣りが来たとかいう、正直採算
を考えていたのかどうか、疑わしい料金設定。閉店時間も早かったし、恐らく近所
に住む貧乏学生相手の、半ボランティア的な運営体制だったのかもしれない。



さて、勘のイイ読者の方は恐らく気付いているとは思います。
気付いていないひとも、これまでの文章に何らかの違和感を感じているのではない
でしょうか。
その答えは、「このお店はもう存在していない」からです。
∴、全て過去形で表記していたのです。


このお店が無くなる、そう知ったときは本当に衝撃的でした。
当時、まだ学生だった僕と、バイト仲間でもあったPOSプロと、休日のお昼にこの
お店を訪れ、一人で二つずつ定食を注文し、合計定食が四つ。
POSプロが定食二つ言ったあと、すぐさまオレがさらに二つ言ったとき、目を白黒
させているお店のひとの表情は、今でも忘れられないwww
確かに一つだと、ややボリュームに欠けるところがあるが、そんな傾いたことを
する輩はこれまでいなかったらしく、しきりに

「えっと、ひとつで一人分あるよ??」

なんて聞き返されたりwwwww
勿論、オレ達二人は涼しい顔して二人前の定食を腹に収めていったわけだが、それ
でも会計が千円いくか、いかないかというレベル。
一仕事終えたあとのオレたちに向かい、お店のおばちゃんは言う。


「こんなにいっぱい食べてくれて、嬉しいんやけどねぇ…」


年配の方が、足を悪くされたらしく、調理場に立つことが困難になったため、この
店が閉店すると聞いたのは、そのときだった。
とりあえず腹は膨れたが、代わりに胸のあたりにぽっかり穴があいたような、そんな
感覚に陥ったのはいうまでもなく、僕らはただ呆然と、その言葉と現実を受け入れる
他に無かった。



「その店が、実は最近復活しました!」

なんてオチだったら最高の締め方になるのだが、現実というもの、そうはいかない
ことを、オレ達はいやというほどに思い知っている。
今でもそこには、面影を残したままの「跡地」がそこにあり、当時の姿に思いを馳せる
他に術がない僕は、ただそこに立ち尽くす。
「もしかして復活してるんじゃないか」なんて、在りもしないことを思いながら。



50th.JPG




だが、このシャッターが、もう二度と僕たちのために開けられることがなくとも、僕の、
僕たちの心には、かつてここに僕たちに最高のクオリティを提供した、珠玉の名店が
存在した事実は消えることがなく、また、決して色褪せることはない。
∴、大三元、金太郎に並ぶ店が、この先に現れたとしても、五十番は永久欠番のまま、
寝屋川四大中華として、後世に語り継いでいくことだろう。

そして、この店とその味との最高の出会いがあったという感動に対し、僭越ながら感謝
の言葉を述べたい。


ありがとう、五十番。
ありがとう、最高の定食メニュー。


いつか時代が変わっても、僕は忘れない。






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最終更新日  2006/12/09 10:32:08 PM
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(;´д⊂)   
POS さん
当時、寝屋川に吉○家などのフード店が無い時代に本当にお世話になった店だな~(;´д⊂)

俺の麻婆豆腐(麻婆丼)好きに拍車をかけたのがこの店だった。
今でも、たまに地元(寝屋川)で飯食いに行く際、どこで食べるか悩むときに思い出される・・・あればいいのにな~と思ってしまう。
また俺らにとって「良い」とも「残酷」とも言えるのが看板が残ってることやな~・・しかもあの当時のまま・・・。もし、まだ店が開いてるなら、貧乏学生の客で一杯になってるだろう。
寝屋川にある有名チェーン店潰れていいから、五十番を復活させてくれとも思う

あの中毒性の高い麻婆豆腐と、それにマッチしてたから揚げ、そして肉団子・・・俺は忘れることは無いでしょう。

五十番・・・本当にありがとう・・・。




ここでエスファが書き忘れ事項を1つ・・・

何故一気に定食を2つ頼んだかと言うと、店の張り紙の1つに「追加注文お断り」とあったので、一気に2つ頼んだのです。それを店の人に言うと「別に追加注文してもいいんよ」苦笑されながら言われたのを覚えてますw

この張り紙から、当時の店の賑わいを想像してもらえると幸いです。

(2006/12/09 11:53:10 PM)

⊂⌒~⊃*。Д。)-з  
エスファ  さん
ああー、そういえば追加注文不可だった罠。
オレは行ったことないが、平日のお昼とかが、最も混んでいた時間だった
ゆえの政策だったんかと思われ。

五十番があったときは、基本的にキンタあたりとの2択になった希ガス。
今となっては有名チェーン店多いから、その分の選択肢は増えたとは思うが、
必ずその筆頭に上がる有力候補で在り続けただろうな…

あの麻婆豆腐、何とか再現して、もう一度食いたいもんだ…

(2006/12/12 07:39:49 PM)

Re:いつか時代が変わっても 僕は忘れない(12/08)  
まごです さん
初めまして!
五十番の孫です。
こんな記事がある事を知ってから、何度も見に来てしまいます、、とはいうものの、私が生まれた時にはもう店は閉まった後ですが、この記事を通して当時の店の様子を知ることができて嬉しいです ^ ^ ありがとうございます!! (2019/06/06 03:41:56 PM)

Re[1]:いつか時代が変わっても 僕は忘れない(12/08)  
エスファ  さん
返事が遅くなってしまって、申し訳ありません!
こちらこそ、ありがとうございます!!

この放置されて久しいブログの、そして10年以上前の記事に、お店
のお孫さんからこんな素敵なコメントをいただけるとは…!!

残念ながら、私の記憶も既に曖昧でして、出来るならもっと当時の
様子をお伝えしたいのですが、デジカメも携帯電話もまだあまり普及
していない時代のことですので写真も無く、僕の記憶即ちこの記事の
内容がせいぜいなのが心苦しいところです…

ただ一つ言えることは、食べに行ったひとが幸せになれる、そんな
お店であったことだけは、間違いがありません!

そして、五十番というお店で笑顔になって、今でもそれを忘れずに
いる人間がいる。
そのようなことを感じていただければ、幸いです^^
(2019/06/16 09:55:54 PM)

Re[4]:いつか時代が変わっても 僕は忘れない(12/08)  
まごです さん
エスファさんへ

好奇心で、調べた所エスファさんの素敵な記事を見つけたものですからついコメントしてしまいました 。 随分前の記事でしたので、諦め半分でしたがお返事頂けて嬉しいです。ありがとうございます。

たくさんのありがたいお言葉。こんな光栄なことはありません。私の口からおばあちゃんに伝えさせていただきます。五十番を愛してくださりありがとうございます (^^) (2019/06/29 02:41:09 AM)

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