2002年04月15日
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金・土・日と夜勤だった。
昼前に帰ってきた。家の近くまで来ると園バスを待っているお母さん達がたくさんたむろしているところだった。
その中に家内もいた。楽しげに談笑していてこちらにまったく気付く様子もない。お母さんの1人が私に気付き、家内に声をかけたようだ。ちらっとこちらを見たが別に手を振るわけでもなく、小さくうなづいただけだった。車だからいいようなものの、こう言う場面は実にばつが悪い。

駐車場に車を入れ、マンションの入り口に入ろうとした時に、ちょうど園バスが到着したのが見えた。先に家に帰り、着替えを済ませ、TVを付ける。今日もイチローは活躍し、マリナーズは長谷川や佐々木の日本人リレーで勝利したところだった。

そのままTVを見つづける、連ドラの「さくら」が始まる頃、家内たちが帰ってきた。次女はいつものことだが、「ただいまあ!」と言って玄関からリビングまで思いっきり走ってくる。私がいる時は今日1日幼稚園であったことを矢継ぎ早に報告する。息を切らしながら・・・そんな次女の相手をするのが楽しい。

気が付けば1時間が過ぎている。家内に「随分ごゆっくりですこと」と言えば、「あら、今日はまだ早い方よ!2時間くらいはざらなんだから!」と返される。別に嫌味のつもりで言ったのではない。むしろそんなごく当たり前の生活ぶりが出来ることへの嬉しさの方が大きい。

遅い昼食を3人でとった。
食後、3日間の夜勤の疲れが溜まっているせいか、急に眠くなった。次女の相手もしたかったのだが、とりあえず寝ることにした。

起きたら、夜中の1時だった。なんかものすご~く損をした気分になった。家中真っ暗でしーんと静まりかえっていた。家内と次女の寝息だけがかすかに聞こえてきた。静かに布団を出る。



NHKで芭蕉の「奥の細道」をやっていた。去年放送されていたものの再放送である。芭蕉の生まれた伊賀・上野の様子。芭蕉が江戸に行くきっかけ、「奥の細道」を書くに至った理由、そして奥の細道に書かれた場所を立松和平・小椋佳・ねじめ正一・松本零士などのゲストが訪れその地を紹介するというもの。なかなか興味深かった。小学校の修学旅行で行った日光の東照宮や那須の殺生石などとても懐かしく、もう1度行きたくなった。小椋佳の一言が印象的だった。「我々にとって旅とは非日常的なことなのだが、芭蕉にとって旅そのものが日常となっている。我々にはなかなか到達できない世界である」確かにそう思った。なにもかも忘れて一人旅に行きたいと思うことがある。でもそれは非現実的なことであり、これからも実現できるかは疑わしい。だから余計それが出来る人、している人には憧れるし、うらやましいと思うのである。

その後の番組が「天の川に星の生涯を見た」でハッブル望遠鏡を使い、天の川周辺にある星雲や惑星の中で今生まれたばかりの星や生涯を終えようとしている星の様子を、写真を交えて紹介する番組だった。そのスケールが違う。45億年前に我々の太陽系が生まれた時と同じことをハッブル望遠鏡を使うことで8000光年離れたはるか遠くの出来事をお茶の間にいながら見れるのである。
1秒間に光が進む速度は約30万キロメートルあると言われている。その光が1年かかる距離が1光年。1光年は9兆キロ。まったく想像がつかない。

その後の番組がまた面白い。「ミュージック・ボックス」と言う番組で60年代の音楽がバックに流れ、画面では当時の様子をただひたすら流すだけである。説明はバックに流れる音楽のタイトルと歌手名だけが表示されるのみ。

海水浴・通勤・お祭り・美容院・車工場・団地・働く人々・流行・風俗・子供たち・屋台・歓楽街などの様子を延々と流しているのだが、ついつい見入ってしまう。VANの紙袋を下げたIVYルックの若者達。GOGOを踊るグループ、一方ではギターを片手にフォークソングを歌うグループ。子供たちはカーテンがかかり4本足のついたTVのチャンネルをぐるぐる回していた。
私も60年代に生まれたのだが、その当時の世の中がどうだったかを今更ながら思い知らされた気がした。それにしても画面に映し出されている人々は誰もが生き生きとして楽しそうだった。少し元気を貰ったような気がした。

夜中に1人、こんな素敵な?過ごし方を出来るのがとてもありがたいことだと思った。
さあ、もうすぐ朝である。これから何をしよう・・・







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最終更新日  2002年04月16日 05時19分59秒
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Re:夜中のTV(4/15)  
夜勤の経験はないので分かりませんが、
一人で夜に車で出かけることが多いので
時間の経過が想像されます。
でも、高速を走ると何処も同じで旅ではありません。
ローカル電車やバスに乗って、街中を歩いて
土地の人と話したり、郷土料理を楽しんだりする
旅をしたいと思いますが、難しいですね。


また、偶に早く休んで夜中に目が覚めて
そういう番組を見るときがあります。
静かで落ち着いた時間が流れています。
また、番組が楽しいです。
その、放送僕も以前見ていて、すごく気に入ってました。

(2002年04月16日 21時02分50秒)

Re:夜中のTV(4/15)  
chibimam  さん
そんな夜の過ごし方もあるんですね。私は夜、眠れなくても一応は子供達の横にいるので眠れないと辛いです。また眠れなかったら思い切って布団から出て、テレビを見てみます。そしたら、気分転換になって眠れるかな? (2002年04月16日 21時21分29秒)

Re:夜中のTV(4/15)  
gaburi さん
今日は篠原クマさんが出ておりますな。殺生石は以前に当時の彼女とドライブデートで行った記憶があります。夕方だったんでなんか凄い感じがしました。
 「笈の小文」の序文に
  「かれ狂句を好む事久し。終に生涯のはかりごととなす。ある時は倦みて放擲せんことをおもひ、ある時はすすんで人に勝たんことを誇り、是非胸中にたたかふて是が為に身安からず。しばらく身を立てんことを願へども、これが為に障へられ、暫く学んで愚を悟らん事をおもへども、是が為に破られ、つゐに無能無芸にして、只この一筋につながる。」
 とあります。たぶん、彼の「旅」はやむにやまれず、身内の何かに衝き動かされるようにして「日常」と「せざるを得なかった」んだろうと思います。それが幸いだったのかどうかはきっと本人にも最後までわからなかったのではないか、と感じました。 (2002年04月18日 02時07分20秒)

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