July
この想いの全てを
残さず君に伝えたい
言葉なんかじゃもどかしすぎる
この胸を引き裂いて
いっそのこと
心ごと君にさらけだせたら
ひらひらと
原色のヒカリを振りまいて
気ままに舞う、鮮やかな蝶
次はドノ花と戯れる？
側にいるだけでいい―
そう思ってたの。
この瞳に映しておくだけでいい―
そう思ってたの。
だって、多くなんて望めなかった。
一緒にいることさえ、奇跡みたいに難しかったから。
気付かないようにしていた、あなたの果実に。
目を向けてしまえば、もう後戻りは出来ない。
ノドに絡まる甘い汁。
―エデンからの追放。
―
はらはらはら。
花が、与えられた水の重さに耐えられず
その花びらを手放すように。
はらはらはら。
僕は、与えられた愛の重さに耐えられず
君への気持ちを手放した。
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