+++eternity+++

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September



nemuri


私はあの日からずっと

深い眠りに堕ちたまま

醒めない夢を見続けている


優しく揺り篭を揺らして

柔らかい子守唄を聴かせて


この世界が、


永遠に醒めないように。






kara

大人になる度、

煩わしいものが増えて。

何かを手に入れる度、

カラッポになっていく。

信じて疑わなかった

未来の希望、だとか。

将来の夢、だとか。

そんなキラキラしたあれこれが、

いつからか儚く、脆く、

手の届かない世界の物語になった。

現実の中で

流されて、

埋もれて、

それでも、まだ。

何かを必死で探してる。


僕らは一体何処へ行くの?






今、この場所が

カコになって。

今、この 瞬間 とき

オモイデになって。

今、この温度が

ヒトリになって。



そんなこと。



考えもしなかったでしょう?





―事故―


見知らぬ人の生を

こんなにも切に願うのは

いつかのあなたの姿が

重なるからです。





お願いです、神様。

どうか、この記憶を奪ってください。

お願いです、神様。


もう、思い出したくなどないのです。

もう、苦しみたくなどないのです。


もう、楽になりたいのです。





もう、手の中はカラッポ。

何にも何にも残ってないの。

だから、ようやく。

手が繋げる。

もう、心の中はカラッポ。

何にも何にも残ってないの。

だから、ようやく。

アナタだけになる。



何て。簡単。


強く、抱きしめて。
もう、離さないで。



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