愛用されて使い古された建物が役目を終えて壊されていくことに
私はやたらと感傷を感じる。
この「No Man’s Land」も
普段踏み込めない外国大使館建物内に入れるとか
いろんなアーティストの作品にふれあえるとか
そういうこと以上に
老朽化し壊される建物のことについて、どうしても気が行ってしまう
会場は
ササっと見て回れるだろうという予想をはるかに裏切る盛り沢山の展示で
全部を見て帰るのはきっと絶対無理。
それは
学園祭とかで全部の教室の展示発表をくまなく見て回れる人がいないのと同じ。
そう 文化祭っぽいのだ
部屋が、たぶん昔の設計だからだろう‥いまでは考えられないぐらいの狭さに区切られていて、その分 室数も多く、その分 多くのアーティストが腕を振るって表現していた。廊下の幅も階段の幅も異様に狭い。天井も低い。
現在進行形で廊下の壁に絵を描いている人もいた。
ペンキのにおいの廊下と各部屋・・・
あ~ 文化祭のにおいだよ
館内は大勢の来場者でごった返し、狭い室内と、その狭い出入り口を出たり入ったりするだけでもかなり骨が折れた。
それでもできうるかぎり、あっちこっちと廊下と各部屋をうろつき回ったが
実は今日は油絵に行く途中に寄ってみたんだったので
それほど時間に余裕がなかった。
もし 1日中ここで過ごせたら くまなく全部見て、カフェコーナーでケーキセットでもパクついて風情のある中庭の大木をぼんやり眺めてコーヒー飲みながら感傷に浸って帰っただろうか・・・
冒頭写真は帰り際、もうこの景色は見納めだと思って振り返って見た建物と青い夜空。(すっかり日が落ちていた)
なんだか
とても日本じゃないような色をしていた(泣) バイバイ
(会期は1月いっぱい)
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