BONDS~絆~

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協力

ハート(白)

翌日久しぶりに学校へちゃんと行った。菘が休んでいたのは意外だった。珍しく学校に行ったのは良いものの菘がいないことでどうもやる気が出なかった。授業中滅多に鳴らない携帯が鳴った。学校ってことでマナーモードにしといて良かった。メールは楓からだった。
-話があるんだけど学校終わったらこの前の公園に来てほしいな。-
だった。話?この前の続きだろうか。とりあえず了解と送った。学校が終わったら・・・まだ2時間目の始まり。フラれて決別したつもりだけど学校なんかより楓が大事という気持ちに変わりは無かったから仮病を使って早退した。校舎を出てすぐに楓にメールを送った。
-楓さえ良ければ今会おう-
-学校は良いの?-
-良い、先に公園に行っているよ-
-解った!すぐに行くね-
最後のメールが来る頃にはもう公園に着いていた。公園のベンチはもう座れない位の雪が積もっていた。
「寒いね」
白い息を吐き出して楓はそう言いながら来た。
「話って?」
「うん、あのね。菘のことなんだけどいつ話そうかなって」
「いつでもよくないか?」
「駄目!お金のこともあるし、結婚やめたのも最近なのに・・・」
「・・・菘だとそんなに困るんだな」
「え?」
少しの嫉妬心で心の台詞を口にしたことを後悔した。
「何でも無いよ。クリスマスとかのイベントは?」
「一大イベントでフラれたら嫌だよ~」
「楓がフラれることは無いよ。絶対に。保証する」
「・・・じゃあ君を信じたげるよ」
「あぁ」
菘は絶対断るハズないさ。お前のためならケチな菘が金を出すんだ。相思相愛な二人なのにどうして上手くいかないんだろうな?・・・俺のせいか。結局俺は邪魔者に過ぎないのか?楓との会話で少しの沈黙の間俺はまた孤独を感じていた。
「・・・御免ね?」
「何が?」
「こんな話したかったんじゃないの・・・」
「え?」
「口実だったの。聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
「うん」
「いつから私のこと好きだったの?」
「小学校の頃からだよ。初恋だよ。」
「そうなんだ・・・」
「うん」
また沈黙。
「私ね、菘に告白してフラれた時孤独感じたの。誰も私のことなんか好きじゃないんだって。だけど、この前貴方に告白されて孤独じゃないんだって解って凄く嬉しかった。だけど・・・」
「ん?」
「もしかしたら今、貴方がその状況何じゃないかって思ったの」
「・・・ん?」
「貴方は菘より弱いし、菘より気のつく人だから・・・・優しい上に感情をあまり露わにしない人だから孤独に感じたらずっと奥まで沈んでいきそうな予感がしてたんだけど、外れてるかしら?」
「・・・全部外れてる訳じゃないよ。だけど、俺は孤独じゃないよ。」
嘘だった。
「そう・・・やっぱ男の子は強いのね。安心したわ」
ただ楓を悩ませたり、涙を流させたりするのは嫌だったから言わないだけで、こうして楓の隣に座っている時でさえ心はつながっていない=孤独を感じているよ。
「貴方のこと好きだよ。」
「え?」
「勿論、愛の形は違うけど、それでも好きに代わりはないわ。だから、もし孤独に感じたりしたら私を頼ってほしいな。一応年上だしね」
「・・・うん」
感動した。
「迷惑だったかな??」
「そんな!そんなことないよ!そんなことある訳ねぇよ」
“孤独じゃないよ“と言われるより、“頼ってね“の方が嬉しかったのは何故だろう。
多分・・・この先も孤独は訪れるからだろうか。そうじゃないとしても、この時の俺は最高潮に幸せだった。
「私明後日ロンドンに戻るから…それまでには菘に決着つけようと思って日本に来たの」
「明後日!?明後日はまだクリスマス来ないなぁ~…」
「イベントなんて無くていいの。そんなのに頼りたくないし。ただ私の想いを伝えて彼の気持ちを聞きたいの。それだけなの…」
「もしかして休暇なんて嘘なんじゃ…?」
「休暇は本当よ…日にちが長いけどね…」
「そこまで菘のこと考えてたんだな」
「うん…」
「じゃあ明日にでも菘に伝えた方が良いな。今日彼奴学校来なかったんだ。だから明日微妙だからメールしとけよ」
「うん、そうする。話して良かった、アリガトウね」
「何もだよ」
何もだよ…まるで最後の台詞のようだった。もう二度と楓には会えないような。


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