BONDS~絆~

BONDS~絆~

9章

ハート(白)


翌日の放課後、私はルンルン気分で喫茶店へ向かった。
カララン♪と鳴らすと佐々君が出迎えてくれた。

「あ、昨日の」

ニコって笑ってくれた!
私が鞄から約束の物を取る様子を見て言った。

「まず、案内するよ」

「有難う」

妙がいなくて良かった!きっと私の頬は真っ赤だったと思うから。

「今日は暖かいね」

「えっ?うん、そうですね」

「だってあんたの頬っぺた赤いよ」

うはーやっぱり・・・。

「あははっ・・・」

恥ずかしいーー!!

「あの、コレ・・・」

「あ、うん。いつまで返せば良い?」

「いつでもいいですよ!私、その本気に入っちゃって昨日本返した後に買っちゃったんです」

「あ、そうなんだ。じゃあ長々と読ませて頂きます」

「ハイ」

読ませていただきますといった彼が可愛かった。
思わず、くすっと笑ってしまった。(笑わない方が良かったのかもしれないけど)

「じゃ、今日は何飲む?いつものホットミルクティー?あ、でも暑いんだっけ?」

え?覚えてくれてたの?

「いえ!ホットミルクティーで!」

「わかった。ごゆっくり~。マスター、ホットミルクティーワン」

いつもはカウンターに行ってから言うのに、今日は私のテーブルから叫んだ。
何か嬉しいぞっ。

「じゃ、これ本当に有難うな」

「ううん!」

だって大好きな人の役に立てたんだもの!嬉しいよ。
カララン♪
私が入ってきたときには気付かなかったけど、ベルが風鈴になっていた。
入ってきたのは・・・蜜サンと、そのお友達。

「やほ!繁盛してる~?」

だけど佐々君の答えはない。だって今本を置きに行ってるから。

「あれ?礼いないの?マスター」

「今、ロッカールームに何かモノ置きに行ったよ」

「そっか!莢、アソコ座ろう!涼しそう」

「そうだねっ」

あ、そうだ。友達さんの名前は莢さんだ。

「あ。礼!こっちこっち~」

「あれ?蜜じゃん。合宿はどうしたんだ?」

「先週終ったよ~!」

「そんな昔に終ったのか。で、何にする?」

「うーん、あっついからアイス珈琲がいいな!」

「莢は?」

あれ?莢って呼び捨てにしてる。仲良くなったんだね。

「うーん、私はメロンソーダ!」

「メロン系好きだよな」

「うん!」

「いや~暑い暑い」

「んもう!蜜ったら冷やかさないでよ!」

「え?冷やかしてないよ~??莢、自意識過剰だよ~~なんてね、アハハ」

「アハハ」

・・・・嘘・・・・。


<10章>



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