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華神学園
眸の思惑
「そもそもメイド喫茶。テレビで話題になってるアレよね?」
女子剣道場横に設置された更衣室。朝の練習を終えた女子部員達は1時間目の授業に遅れないように急ぎ学園の制服に着替えていた。そんな中。着替えを終え、鏡の前で髪の毛を整えている眸にブラウスの上のボタンを留めていないラフな姿の空とスカートを穿いていないスパッツの状態の怜奈がみんなの代わりに代弁するように問いただした。なぜメイド喫茶なのだと。
「そうそう。今、巷で有名なね」
「それでどうしてメイド喫茶をやりたいのよ」
空の質問に学園の制服に着替えていた部員達の手が止まり、眸の言葉を待つように聞き耳を立てていた。
「あっ、もうこんな時間。怜奈、空…急がないとホームルームに遅れるわよ」
眸はそれを知ってか追求逃れのようにメイド喫茶の事を誤魔し慌しく更衣室を出た。怜奈と空はただ呆然と立ち尽くし。互いに目を合わせ、時計を見た。時計は8時50分を指していた。
「ってほんとにホームルームに遅れるじゃない」
「みんな、早く着替えなさい」
怜奈が着替えが済んでいない部員に声をかけた後。2人は手早く着替えを済ませ、全員が更衣室を出るのを確認すると更衣室を施錠し。走って教室に向かった。
『さぁ~、眸。答えてもらうわよ』
2人は教室に着くなり自分の席でノホホンと机に寝そべっている眸の下に行き襲い掛かるように叫んだ。その叫びに教室に居た生徒の視線が怜奈、眸、空に集まった。
「どうしたんだよ怜奈。そんなに慌てて」
眸の右斜め上の席に座っている黒紫色の髪をした凛々しい顔立ちの少年、八神緋斗が息を切らして話している怜奈に声をかけた。
「ひ、緋斗…」
怜奈は頬を赤くし口ごもり下に俯いた。緋斗は何がなんだか分からず、ただ怜奈が話すのを待っていた。不意に眸が黒い笑みを浮かべ、緋斗に話題を持ち出した。
「ねぇ。八神君も怜奈のメイド姿、見たいでしょ?」
「―――メイドッ!?」
「ちょ、ちょっと眸なにを言って」
俯いていた怜奈は顔を上げ絶叫した。その顔は真っ赤に赤面したのは言うまでもない。そんな怜奈を無視するかのように眸は立ち上がり緋斗の耳元で囁いた。
「見たいでしょ怜奈のメイド姿…」
「怜奈の…」
悪魔の如き眸の囁きの前に、怜奈の叫びは空しく空回りした。途端、緋斗は顔を真っ赤にして勢いよく前めりに机に倒れた。普段の緋斗ならちょっとやそっとのことで取り乱したりはしないのだが、メイド姿という、話では聞いた事があった未知の姿に怜奈を照らし合わせ頭の中で怜奈のメイド姿を想像してしまい頭の中がパンクした。
「緋斗?」
「ありゃ。ちょっと刺激が強すぎた…かな?」
「なんだ緋斗。朝から寝不足か?」
黒髪に短く切ったか髪、いかにもスポーツマンという髪型をした少年、轟箋が両手に抱きかかえるように色々な種類のパンを持ちきれないほど持って現れた。
「まったくだらしないぞ。美女に囲まれて寝ているなんて」
勇の後を続くようにこげ茶色い髪を無造作に肩まで届くかと届かない所まで伸ばしキザっぽい口調の少年、双真勇が250ccの紙パックのジュース3つ(リンゴ、オレンジ、ブドウ)を手に持ち現れた。
「箋くん…勇くん……」
持ちきれない程のパンを机の上に置いた箋は、その中から適当に1つ選んで開封し食べ始めた。食べ始めたのを確認すると勇は3つの紙パックのジュースからリンゴシューズを選び無造作に投げつけた。箋は振り向かずまるでそこにジュースが投げられるのが分かっていたかのように手を出しリンゴシューズをキャッチした。
「ありがとよ勇」
右手にパンを食べながら、左手で起用にストローを突き刺し飲み始めた。
「で、なんで緋斗は寝ているんですか」
勇は残り2つの内の紙パックのジュースからブドウジュースを選んでストローを突き刺し。ブドウジュースを飲みながら尋ねた。
「実はね…」
今だ黒い笑みを浮かべている眸は何故、緋斗が寝ているのか?怜奈の顔が真っ赤になっているのか?という理由を包み隠さず勇に教えたのだった。眸の話を聞いている内にメイドの話になると勇は目を輝かせ怜奈に懇願した。
「見たい!むしろメイド姿になってください玲さん」
「ちょ、ちょっと勇くん…?」
改めてメイドの凄さを感じつつも怜奈は精一杯拒否の姿勢を取るが。勇の耳には届かず、目は更に輝きを増していた。
「勇…」
緋斗は音も無くすぅ~っと起き上がり殺意を込めて勇を睨みつけた。背後から発せられた殺気に勇はゾクッと寒気を感じ振り向くと、緋斗が睨みつけていた。その視線はが物語っていた『それ以上言えば殺すと言わんばかりに』殺意が込められていた事を。
「はははははははは…ジョーダンですよ緋斗……ジョーダン」
殺意の込められた視線に勇は笑ってごまかし残り1つの紙パックのジュースを緋斗に献上するように机の上に置いた。
放課後の女子剣道場。授業を終えた女子部員が続々と女子剣道場に集まる中、女子剣道場の中では眉間に青筋を立てた空が赤茶色の髪を短く刈り上げ、ぼーっとした雰囲気を持つ少女、早坂舞香と言い合いをしていた。…正確に言うと空が舞香を締め上げていた。
「舞香~っ!!」
「なによ空…そんな大声を出して」
空の絶叫も肩透かしのように舞香は耳を塞ぎ、空の声を受け流した。
「その前になにか言う事があるよね…」
「えぇっと…なんだっけ?」
「この低血圧。今日の朝練は絶対に出席って言ったよね」
「…あっ、ごめん。忘れてたテヘ」
「可愛く言わないの」
キッと舞香を睨みつけた。
その言い合いを怜奈、眸。それともう1人、金髪の髪を後ろで纏めた少女、速水唯那は少し離れた場所で練習前のストレッチをしながら眺めていた。
「なんかソラ。テンションが高いよね」
「そ、そうね…」
素っ気なく答えた。
「なによレイナ…元気がないじゃない」
唯那が前屈姿勢の怜奈の背中をぎゅ~と押している所に眸が更に加重をかけた。
「痛っ、いたたたた…もう少しゆっくり…」
怜奈は悶えながら抗議するが加重が変わる事はなかった。。
ちょうど怜奈達のストレッチを終えた頃。ブラウン色の髪を後ろで束ね剣道場には似つかわしい白衣を着た女性、女子剣道部の顧問。芹小夜子が手に鉛筆と用紙を持って現れた。
「ごめんね~、遅くなっちゃって」
空は集合の号令をかけ女子部員をいつものように顧問の小夜子の前に集合させた。小夜子は集まるのを見計らって言葉を切り出した。
「それで、学園祭でなにをやるか決まったの?」
舞香や唯那、事情を知らない女子部員を除く空や朝の練習に参加した女子部員達はビクっと震え、目線を逸らし。怜奈は顔を赤面させ下に俯いた。その中でただ1人、眸だけは黒い笑みを浮かべていたが誰もその笑みには気づかずにいた。
「どうしたのよ?」
部員の半数以上が目線を逸らし視線を合わそうとわしない状況に小夜子は訝しげな表情を浮かべた。
「空…」
小夜子は空に問いかけるが。空は目線を合わせまいと視線を逸らした。
「怜奈…?」
小夜子は首を傾げ、怜奈に問いかけるが。怜奈も小夜子と目を合わそうとわせず視線をそらしていた。怜奈の顔が真っ赤になっているのに気づいた小夜子は保健医の顔になり。
「怜奈、あんたまた無理をして」
「違いますっ」
怜奈は即座に否定するが、小夜子は無視して怜奈の下まで歩み寄り額に右手を当てた。
「…熱はないようね」
「だから…」
「じゃあなんで顔を真っ赤にしてるのよ」
怜奈は答えられず黙秘を続けていると。代わりに眸が歌うように答えた。何故、大半の女子部員が視線を逸らしているのか?何故、怜奈が赤面しているのかを。
「メイド喫茶っ!?」
小夜子も空や他の部員達と同じような反応を見せ、驚きの声を上げるが眸は無視するかのように話を進めた。途中、怜奈が慌てて眸の口を塞ごうとするが小夜子は怜奈の慌てぶりに興味を示し押さえ込んだ。
「はははははは・・。そりゃ、緋斗が倒れるのも無理はないわ」
「そんなに笑わなくたって…」
いじける怜奈を傍目に小夜子は笑いを堪えながら眸の話を聞いていた。
「けど眸。どうして、メイド喫茶なんて話が出たのよ…」
「この前。テレビのメイド喫茶特集を見てて、お兄ちゃんが『メイド喫茶はいいよな~、一度は言って見たいな…』なんて事を言ってたから。学園祭でやったらどうかな~と思って」
やっぱりその番組が原因かと相槌を打つように女子部員達は納得した。その話を聞いた途端、先程まで笑っていた小夜子の顔は一転、額にすぅ~と青筋が立ち上がった。
「へぇ~、敏彦がね…」
あたかも冷静を装いつつも右手に持っていた鉛筆がくの字に折れ曲がり、左手で懐から携帯電話を取り出し手馴れた手つきで電話をかけた。小夜子は電話の相手になにかを言った後、一言「早く来てね…」と短く言い携帯電話を切った。10分後、理由も分からずに呼び出された男、弥一敏彦は息を切らし汗だくで女子剣道場に来た。
「なんだよ小夜子。店で忙しいって時に電話をかけてきて…仕事中は電話をか・・」
敏彦が言い終わるのを待つ前に小夜子の渾身の右ストレートが敏彦の左頬にめり込んで殴り飛ばされた。
「いきなりなにしやがる小夜子っ!!」
殴られた左頬を押さえながら敏彦は叫ぶが。「なにしやがるってね…敏彦。あんた妹になに吹き込んでんのよ」小夜子はそんな事はお構いなしに白衣の内側から竹刀を敏彦の目の前に突き出した。
「なんの事を言って…って小夜子さん本気ですか?」
「申し開きをするなら今のうちよ敏彦…」
ニッコリと柔らかい笑みを浮かべている小夜子に。なんの事を言っているのか分からず困惑の表情を浮かべていた敏彦だった。
「えぇっと、本当に身に覚えがないんだけど…なんで怒ってるの?」
その瞬間。小夜子の笑みは阿修羅の如く怒りの顔になり。悲痛な叫びが女子剣道場を木霊すると共に敏彦を打ちのめされた。
第2話に続く。
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