『勝手に映画評!!』

ロゴ・映画評1



パールハーバー


色々酷評が飛び交った意味でも話題作でしたが、fandango的には全然OKの合格点。テンポが良いのです。どちらかと言えば何回か繰り返し見たくなるような、そんな印象に残った映画でした。主演のベン・アフレックは「アルマゲドン」でブルース・ウィリスを慕うヤンキー兄ちゃんを演じた彼。本作ではそれほど人格設定に深みはないものの十分感情移入のできる、かなり格好いいパイロット役を演じた。更に良かったのが、ジョシュ・ハートネット。清潔感あふれる、最近のスクリーンにない好青年を超自然体に好演、もっと難しい役でも十分こなせそうな器用さが見えたこれからが楽しみな役者の一人になった(トミー・リー・ジョーンズをググッと若くした感じに見えたのは私だけ?)。当然、この2人とケイト・ベッキンセール(これまた「アルマゲドン」のリブ・タイラーとかぶるキャスティング…)が織り成すトライアングル・ラブも用意されている。ただし、このラブ・ストーリーはお粗末さまでしたのおまけレベル。本編時間の関係だろうけど、掘り下げ不足でちと残念。
やはり見どころは、「これでもか」と画面を占拠する超ド迫力の日米戦闘シーン。真珠湾への奇襲攻撃といい、米軍反撃の日本本土爆撃シーンといい、CGと実写のミックスに完璧に成功した、エンターティンメントとしても極上の仕上がり。ボロボロにされたハワイの空軍基地から、間隙を突いて日本軍への反撃に飛び立つこの2人のパイロットのカッコいいこと…。音楽とシンクロしたこの雄姿には鳥肌が立ちます。
そう、全編を彩るこのスケールの大きなスコアがまたいいのです。融合することで、作品の完成度を格段に上げる音楽の力をまざまざと見せつける、素晴らしい出来。映像と音のシンクロこそが、この映画を絶品のエンターティンメントとして記憶にとどめることになった大きな要因でした。ホント、たまに観たくなる映画って珍しいでしょ…。

お薦め評点は『☆☆☆☆★★』4つ星



メル・ギブソンが出演している…。これだけでDVDは購入対象となる。また映画の評価も3割増しが当たり前になるんだけど、この映画はハッキリ言ってしんどかった。メルはなんでこの映画に出たんだろう…と考えてしまう。
大抵の映画では眠くなったりはしない。それにU2のボノが原案と音楽、ヴィム・ヴェンダースが監督、メル出演とくれば期待せずにはいられない傑作の予感さえあったのだが、まぶたが重くなったし、メルが出ていなければ途中で観るのを止めていたかもしれない。
筋はこうだ。ある青年が投身自殺する。その一件を他殺とみて捜査に訪れるFBI捜査官(メル)。現場はミリオンダラー・ホテル。個人の複雑な事情も、人種・信仰も問うことなく誰の宿泊をも阻むことの無い、様々な人間模様が渦巻く風変わりなホテル。そこに滞在している宿泊者すべてが容疑者となる。そして捜査が進むにつれて意外(だったかなぁ?)な真相と劇的な結末が…といったところ。
一見すると「面白そうじゃんか」と思えるけれど、なんとも感情移入が出来ない。個々のキャラクターに特徴づけが弱く、散漫な展開も良くなかったのかも知れない。サスペンスなのかラブストーリーなのか青春映画なのか文芸作品なのか…。観終わったいまでも、なんだかよく解らないまんまだ。ジャンルがハッキリしないこと、精神世界が大勢を占めることが一般的には「感情移入」を妨げる、ある意味良い例だったとは思う。ヴェンダースのセンスの良さを感じさせる瞬間や、「おっ」と思う斬新なシーンもあるにはあった、が根本的にメッセージが伝わってこない。でも音楽は抜群に良かった。サントラも良い出来だった。当然メルもカッコよかったし今までにない役どころでもあり見所もあった。それだけに、ちょっと残念だった。時間を置いてみて、もう一度観てみたいと思った。

お薦め評点は『☆☆☆★★★』おまけで3つ星



さて、fandangoの主観からするとお薦めできないという映画のご報告…。
fandangoにとって映画とは、楽しくないとつまらないのです(当り前)。という前置きのもとに今回は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。各方面からの絶賛の声と名作の誉れ高い、この社会派ミュージカル(のような印象でかなり楽しみにしていた)を期待を込めてレンタルしたのでした。ところがどっこい、本作は、まさに深い深いダークの世界…最後の最後までとうとう救いがありませんでした。ネタバレになるので多くは語りませんが、寸評として言えるのは以下の通り…
「社会的弱者の現実を直視すること」や「権力をもってそれを利用する悪に対して怒りを覚えるということ」の大切さ…これはわかる。ただ映画で表現されたそれにより「疑似体験」をし、問題を身近に感じようという行為は全く違うということ。ビョークという女優の存在感は見事に尽きます。役柄に同化したかのような鬼気迫る演技には目を見張るものがあります。ただ、この映画で描かれた「親子の愛」をピュアで至高なものとは、私は(悲しすぎて)到底思うことは出来ませんでした。鑑賞そのものが苦痛になったのです。それが狙いだと言われればそれまでですが、例えばカップルが楽しみにしていたたまの休日、話題作ということで本作を観た時の気持ちはどうでしょう。心ウキウキとは絶対になりません。記憶には残るものの、私は二度と観ることはないでしょう。
作品の評価が低いとかそういう意味ではなくて、映画はエンターティメントであるべきという持論から大きくそれていた作品、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とはそんな映画でした…。
今回のコメントは…固いけどしょうがない。ご勘弁…。

お薦め評点は『☆★★★★★』1つ星



勝手に映画評 『A.I.』 ☆☆★★★★

メディア:DVD
寸評キャッチ:
観た人の評判はどちらかいうと、ネガティブばっかり。でも、スピルバーグ神話にドップリ世代のfandangoとしては何とか肯定的に観たいもの・・・。

結論から言うと、やっぱり物足りなかった。
テーマは深いものがあった。人とマシンとの共存の未来、人間のエゴの醜さなど、現代社会を鋭く風刺した、ある意味問題作だし、ハーレイ君は哀れを誘うケナゲさをここでも発揮。美少年ぶりは健在だった。
でも、エンターティンメントしてなかった。爽快感がないのだ。誰しもスピルバーグには、明快なストーリー・感動・胸のすくアクション・華麗なVFXなど、気分爽快なエンターティンメントを期待するでしょ?ちょっとお金をかけた、お説教映画になっていた感じだった。当然のことながら、何度でも観たくなるようなタイプの映画ではないわけで、DVDのコレクションとしておいて良いものか(オークションにでも出しちゃうか…)迷ってしまった。
また、ラストの判断を観ている人にたくすのは、やっぱりダメ。それぞれの感じ方におまかせするなど、fandango的にはやっぱり論外。『面白かったねぇ』『感動したねぇ』『カッコよかったねぇ』とか、観終わったあと、すぐこの映画のことを話したくなる、「さっ」と映画の世界観から席を外したくない・・・そんなあと引く映画でなければね。

お薦め評点は『☆☆★★★★』2つ星

重く・暗く・難解で、観る人が身の置き場に困る映画。ちと残念…。

fandango


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