ブラック企業で働く40代男性が奮起する

ブラック企業で働く40代男性が奮起する

2026.02.28
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テーマ: 働き方(86)


残業しても、残業代が支払われない。
残業時間に見合った賃金が支払われない。
「管理職」だから、残業代は発生しない。

このような問題を抱えて悩まされている人は多いと思います。
僕もその一人でした。
朝、5時半に出勤しても、
夜、7時に退勤しても、一日の労働時間は8時間しか計上されない。
なぜなら、タイムカードの打刻が強制的に
出勤は、7時40分
退勤は、17時20分
と管理され、全従業員がそれに従っていました。
こんな僕の勤め先は、ヤバいを通り越していました。
たとえ、労基の調査が入っても、タイムカードにしっかりと証拠が残っている形になり、法律違反の指摘を免れ、書面上では優秀なホワイト企業を装っていたからです。
単純に一日5時間以上のサービス残業を強制され、その残業代が支払われることはなく、社員は泣き寝入り状態でした。
そのため、新入社員が採用されても、この状態に恐怖を感じ即、自主退職していきました。定年などで辞めていく社員がいるにも関わらず、新入社員が定着しない。そうなると、人手不足となり、一人当たりの負担が増え、さらなるサービス残業が生まれます。
 異常なくらいの長時間労働に、既存の社員も転職していく。
そういう悪循環に陥っていようと、経営陣は
「君たちの指導力不足だ。仕事の楽しさを理解させるのが管理職の仕事だ」
と、自分たちの鬼畜さに気が付いていない様子。
僕は、その時期、まさに洗脳されていたのかもしれません。自分の働き方に疑問を感じることなく、強いては「長時間労働は美徳である」と考えていました。

管理職に昇進した僕は、長時間労働に加え、管理職としての責任を負うことになっていきました。
私生活を楽しむ余裕はなく、仕事に取り憑かれていた中で、白ブリーフを穿くようになり、その魅力にのめり込んでいきました。
超少数派である白ブリーフを選んで穿いている、その
自己肯定感に酔いしれることで、ストレスの闇から逃れていたのかもしれません。この選択は、過酷な労働環境から脱却した今も、メリットしかない白ブリーフを穿いている僕の大きな転換点だったと思います。まさに、運命だったのではないかと思っています。

ある日、僕の部下が退職の意向を示しました。理由を聞くと
この労働環境にあるということでした。

彼のこの発言が、僕を目覚めさせ、火をつけてくれました。
「労基に申告しよう、しかも徹底的に」
そう奮起した僕は、その日から証拠集めを始めました。
実際の出勤や、退勤したタイムカードレコーダーの画像をスマホに収めました。
タイムカードの打刻時間を指示が表記してある掲示物のコピーをとりました。
早朝からの会社からのメールやラインをスクショに収めました。
考えられるありとあらゆる証拠を集めました。無駄かもしれないと思いながら。反面、些細な事でも役に立つだろうと自分に言い聞かせながら、証拠を集めました。
それと同時に、申告文書も作成していきました。
 しらべてみると、内部告発は
「相談」や「通報」よりも
「申告」とした方が、労基は動いてくれる可能性が高いという事実が判明しました。
僕は、労基署に直接出向き、実名で「申告」させていただきました。
申告書には、僕の住所も明記し、今まで集めた証拠写真、証拠書類も添付しました。

3日ほど経ったころ、早朝の作業をしていると、見知らぬ人物が2名、会社の周りをウロウロしていました。スーツではなく、作業着風の服装でした。
数名の社員がそれに気が付き、すこしザワついていましたが、僕にはその人が誰なのかは分かっていました。
 でも、まさかこんなにも早く動いてくれたのだと、嬉しくもあり、驚きました。

その後、その2名の労働基準監督官は、事務所に入り、社長と経営陣に聞き取りを行ったそうで、事務所も張りつめた空気に。
 気のせいでしょうか、僕には事務所の事務員さんや、営業部の皆さんが
ホッとした表情に見えました。
 あとから事務員さんに聞くと、監督官から、数多くの書類を提出するように指示されたそうです。そんな中、事務員さんが監督官に、お茶を出そうとしたら、
社長に大声で出さなくていいと言われたそうで、相当追い詰められている様子だったそうです。
 立ち入り調査の翌日、僕のスマホに監督官から電話が入りました。
「現場の確認が出来ました。あなたの申告内容も事実と確認できました。白ブリーフさんは、会社に対して、過去の未払い賃金を請求できます。」
とのこと、僕は二つ返事で請求する旨を話し、支払いの対象を全従業員にとお願いしました。その時、監督官に確認されました。
「過去3年を遡って請求できますが、よろしいですか?」
そういわれた時、僕は今までの感情が複雑に絡み合い、社長や経営陣の笑顔を思い浮かべてしまいました。
過去3年間分、全従業員の未払い賃金を支払えば、この会社はどうなる?
そう思った瞬間、僕は
「過去、2年分でお願いします。」
驚いたような声で監督官がその理由を聞いてきました。
僕は、迷うことなく
「情というか、情けみたいなものです」
そう会社の倉庫の隅っこで、監督官に言ってしまいました。

そのやり取りの翌日、すなわち労基の立ち入りがあった翌々日に、社長からとんでもない発表がありました。ブラック企業、労基署の立ち入り調査の件とは全く別の、ましてや白ブリーフとも関係のない重大発表に全社員は脅かされたのです。








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Last updated  2026.02.28 22:12:32
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