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ぴっぴ@FF14

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2025年06月28日
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カテゴリ: アニメ(ら行)


13話

インストバンド!?

なにそれ?カップラーメン??


と中には首を傾げた観客も居た。

バンドってのはイケメンが揃ってて

一挙手一投足がカッコよくて

キラキラしていて

そして何よりボーカルの声とその歌詞に

酔わせてくれる。




それなのに何かしら?

この女だけのバンドでしかもボーカルがいないとか。

前座はすっこんでろ!!


と数分前まで思ってました〜〜!!

ごめんなさぁ〜い!!


もはや観客の女子たち全員が

このロックレディに心を奪われていたのである。

手のひらクルクルというのも生ぬるい。

全身ドリルとなって

ライブハウスの床には大穴が空いたとか。


その大穴は後にこう呼ばれるのである。




観客がぐるぐる回りながら地面を掘る姿をぼんやりと眺める。

 私はただ自分が満足出来たらそれでいい。

 勝ち負けなんて興味がない。

黒鉄音羽はひとりぽつんと取り残されていた。

彼女はまだ知らない。



楽器の演奏を重ねることだけが交わることではない。

鈴ノ宮りりさはその景色を見せたかった。

そして確信していた。

観客のノリが合わさったとき

初めてロックが完成するということを

黒鉄音羽ならそのことを理解できると!



りりさのギターが激しさを増していく。

その音が音羽の頬を激しく叩く。


黒鉄音羽は遂に目を覚ます。

ただただ穴を掘っていると思っていた観客の顔が見える!

観客の気持ちが届く。

自分の刻むビートが観客の心を震わせているッ!!

こ、これが…ロック…!

なんて気持ちいい( ゚д゚ )



ライブハウスが熱狂の渦に包まれたとき

その熱量と大量の汗によって雲が出来るという。

そしてそれはやがて嵐を巻き起こすのである。

台風1号である。


今まさに!

黒鉄音羽の覚醒によって

彼女たちの演奏は暴風を巻き起こし

観客たちはその暴風でライブハウスから

消し飛んでいったのであった。

※イメージです。


嵐が過ぎ去ったライブハウスには

もう何も残っていない。

バッカスは敗北した。

何も出来ず。

いや観客は目の前にいても

彼女たちの心は自分たちを見ていなかった。

バッカスは敗北した。

大事な事なので二度言いました。


そして彼らはアビスへと逃亡した。

ライブハウスに空いた大穴に。


見下していた女子バンドに

自分たちの客を根こそぎ奪われ

マネージャーの心も奪われ

そしてプライドは粉々に粉砕された彼らは

もはやお日様の下では暮らせない。

彼らは成れ果てとなった…。



りりさたちにとって

この勝負は茶番だった。

勝ち負けの結果なんて最初からやかっていたのだから。


結局なにをしたかったのか?


気持ちよくなりたかった。


ただそれだけ。


それを4人で感じたかった。


誰ひとり欠けることなく同じ気持ちを共有したかった。


ただそれだけ。



ロックっていうのはきっとそういうものなのだ。

なんつって。

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Last updated  2025年06月28日 07時00分05秒
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