YOROZU

YOROZU

+忘物+



むかし、むかし。

当たり前のように傍にあったモノ

気づかぬうちに何処か遠くへ

消えていた。



ソレは

失くさぬように

壊れぬように

頑なに守ってきたモノよりも

よほど大切なモノだった。



なのに、どうして

気づかなかったのだろう?



年降るごとに

自分は成長するのだと

賢くなるのだと思っていた。

それが

当たり前だと思っていた。



確かに僕は大きくなった

学ぶことで知識も得た。


でも。



何か忘れていた。

...ソレが何かは解からなかった。





...年降るごとに

僕は父になった。



そして



初めて気付いた忘物。

僕らが忘れた宝物。



”ココロ”



という宝物。



年経るたびに

置き去りにしてきた宝物。

幼い頃の思い出と

子供の頃見た夢のこと

ずっと失くしていた

忘れ物。



やっと、やっと

気付いたよ。

見えないものこそ

大切なのだと。


きみが教えてくれたんだね....


『ありがとう』


きみはまだ知らない言葉。

だけど

誰よりもよく知っている宝( キモチ )。

だから

今度は僕が教える番

きみに

”笑顔”をあげる番





←戻



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: