knight of memory

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第一章~旅立ち~前編


例えるなら、バーティミアスみたいな感じです。まぁ~読めばわかります。
では、物語の始まり、始まり~。

第一章~旅立ち~前編

・遭難(大和)
 「ふわぁ~うーん。」
大和は起きあがった。相当目覚めが悪い。夜更かししすぎたのであろう。
「ヤッベ!」
時計を見た、サークルの集合時間まで残り数十分しかない。大和は急いで着替えて、朝食も食べずに家をあとにした。
 残り5分、大和は走った。とうてい、今から走っていったんじゃ、つくまでに
日が暮れてしまう。そこで大和は「ワープボックス」に行こうとした。
 現代の科学には感心する。宇宙ステーションだけではなく、環境面では森林の増殖、水の創成、自然に無害の排気ガスを出せるようになるなどがある。生活面では、水をを5秒で沸かし、空飛ぶ自動車や空中高速道路など様々である。最近では、新たな生物を生み出すことなどをやっているようだ。そしてこのワープボックスは、人を瞬間的に別の場所へ移動させることができる、超優れものなのである。
 大和はボックスに駆け込んだ。
「リョウキンヲオシハライクダサイ。」
音声システムが言い終わる前に、大和はカードを入れた。今の時代カードがなければ生活はほぼ不可能である。
「コノカードヲツカウトリヨウセッテイキンガクヲコシテシマウノデシヨウデキマセン。」
「何!」
そう言えば先週、最新式のオンラインゲームが発売したときに高額な金をカードで支払ってしまったのだ・・・
 仕方なく大和は、財布から千円札を取り出し入れた。
「バショヲイッテクダサイ。」
「第五森林。」
「リョウカイシマシタ。ツヨイヒカリガデマスノデ、ゴチュウイクダサイ。」
大和は目を閉じた。その瞬間、まぶしすぎる程の光が数秒出たあと、
「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ。マタノゴリヨウヲオマチシテオリマス。」
大和は目を開けた。そこには広大な森林と、サークルのメンバーがいた。
「5分遅刻だから500円」
このサークルはひどいことに、一分遅刻すると100円の罰金をみんなに払わなければならない。
「とほほ・・・」
大和は財布の中から2500円を取り出し、近くの両替機のところで両替してから、みんなに500円ずつ配った。だいぶ財布が軽くなったようだ。
「まいどー。」
みんなうれしそうにニタニタしている。
「さーて、みんなそろったことだし、行くか。」
部長が言うと、みんながそれに従い、森に入ろうとする。 
 途中まで歩いたところで、
「これからは自由行動にする。何か面白そうな物があったり、困ったときは、この無線小型マイクで知らせてくれ。」
部長がそう言うと、一人一人にマイクを渡した。
 このマイクは、アゴに貼ることにより、しゃべったときに、アゴに伝わる骨伝動
により、相手に伝わるという、物である。
 「解散!」
みんながバラバラに散っていった。
 大和はもうちょっと奥の方へ行くことを決心して進んでいた。途中でヘビにかまれそうになったが、何とか逃げ切った。
「ちょっと休憩しよう」
大和はちょうどこしかけるのにいいでかい石が見つかったので、休憩することにした。
 水を飲んで、のどの渇きを潤したとき、奥の方で物音がした。
「なんだ!?」
大和は驚きの余り、石からひっくりがえりそうになった。
いつもなら一目散に逃げ出すのだが、今日の朝のことがあり、
「みんなのよりもっとすごい発見をしてやる。」
そう思い、大和は音のした方へ、恐る恐る入っていった。そこは・・・
 「なんだこれは!」
それはものすごくでかい基地だった。こんな物があるとは思わず、大和は唖然した。 
 ここは危ない!と察知した大和はここから離れようとする。その時、誰かの足音がした。
「だれだ!」
大和がそう言って振り向いた瞬間、大和は目の前が真っ暗になって倒れた。

以上で前編は終わりです。
後編は、明日書くと思います。
お楽しみに・・・

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