コツコツ日記

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クシシュトフ・キェシロフスキ(5/5更新)

クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kieslowski) :1941年ポーランドのワルシャワ生まれ。演劇専門高校を卒業後にウッジ国立演劇映画大学で記録映画を学ぶ。70年代を通じて優れたドキュメンタリー作品を多数発表。ポーランドの現実を独自の視点でとらえ、差し迫った社会危機をはっきりと指摘した最初の映画作家。79年のドキュメンタリー・タッチの作品「アマチュア」が高く評価されポーランドを代表する監督となる。81年末の戒厳令による状況悪化の中で、82年に著名な弁護士で作家のクシシュトフ・ピェシェヴィチと出会い、脚本の共同執筆を開始。その第1作として「終わりなし」を完成させる。87年にピェシェヴィチの発案で手掛けたテレビ・シリーズ「デカローグ」に着手。その中の二本を再編集し、それぞれ「殺人に関する短いフィルム」「愛に関する短いフィルム」として劇場公開された。91年には初のフランスとの合作「ふたりのベロニカ」を発表。独自の詩的、神秘的な映像世界で多くのファンを獲得した。93~94年の「トリコロール」三部作を完成後に監督を廃業したが復帰を宣言。次回作に世界中の期待が集まる中、96年3月13日、突然の心臓発作により54歳の生涯を終える。遺稿となったダンテの「神曲」に基づいた<地獄篇><地上篇><天上篇>三部作のうち、<天上篇>をトム・ティクヴァ監督が「ヘヴン」として02年に映画化。<地獄篇>を、ダニス・タノヴィッチ監督が「美しき運命の傷痕」として映画化した。
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<フィルモグラフィー>(DVD仕様:字=字幕;音=音声)
■ トリコロール/赤の愛(1994)・(字:日・音:仏)
■ トリコロール/白の愛(1994)・(字:日・音:仏)
■ トリコロール/青の愛(1993)・(字:日・音:仏)
■ ふたりのベロニカ(1991)・(字:日・音:仏+ポーランド)
■ 愛に関する短いフィルム(1988) ・(字:日・音:ポーランド)
■ デカローグ(1988) ・(字:日・音:ポーランド) 
■ 殺人に関する短いフィルム(1987) ・(字:日・音:ポーランド)
■ 終わりなし(1984) ・(字:日・音:ポーランド)
■ 偶然(1982) ・(字:日・音:ポーランド)
■ アマチュア(1979) ・(字:日・音:ポーランド)
■ 傷跡(1976) ・(字:日・音:ポーランド)
■ ある党員の履歴書(1975)・(現在DVD未発売か廃盤)



トリコロール3部作 :フランス国旗に用いられている青(自由)・白(平等)・赤(博愛)の色をモチーフに作り上げた3部作。各作品のストーリーは独立したもので語り口も全く異なるが、部分的に交錯し、やがて大きな運命のうねりがそれぞれの主人公たちを待ち受ける。世界3大映画祭のグランプリを独占するためにそれぞれの映画祭に出品された。結果は独占とはならなかったが傑作3部作であることは間違いない。

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デカローグ :聖書の十戒をもとに、人々の愛と孤独・希望を描いた名作ドラマ。元々はTVのミニ・シリーズ用に製作されたものだが、その質の高さから各国で劇場公開された。キューブリックやホウ・シャオシェンなど世界の映画人を唸らせた名作。トリコロール3部作と同様にストーリーはそれぞれ独立しているが、登場人物が少しずつリンクするのも面白い。第5話と第6話は「 殺人に関する短いフィルム 」「 愛に関する短いフィルム 」として再編集され先に劇場公開されている。

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★「デカローグ」収録内容★
第1話「ある運命に関する物語」/第2話「ある選択に関する物語」/第3話「あるクリスマス・イヴに関する物語」/第4話「ある父と娘に関する物語」/第5話「ある殺人に関する物語」/第6話「ある愛に関する物語」/第7話「ある告白に関する物語」/第8話「ある過去に関する物語」/第9話「ある孤独に関する物語」/第10話「ある希望に関する物語」



★BOX-SET★
@キェシロフスキ・コレクション1:「傷跡」「アマチュア」「偶然」「終わりなし」を収録。また死の直前の彼をとらえたドキュメンタリーも収録。
@キェシロフスキ・コレクション2:「トリコロール3部作」
@キェシロフスキ・コレクション3:「殺人に関する短いフィルム」「愛に関する短いフィルム」

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★関連作品★

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