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遅ればせながら、「キャラメル」という題のレバノン映画を観ました。遅ればせながら、というのは、この映画は 2007 年制作のものでカンヌ祭にも出展されたものだからです。日本でもミニシアターなどで公開されたようで、観られた方もおられることでしょう。
監督はナディーン・ラバキというアメリカ在住のレバノン人女性。1974年生まれの35歳です。彼女は監督であると共に、この映画の主演。いわゆる“中東美人”で、彼女の美しさに魅せられた人も多かったのではないかと思います。
題名の「キャラメル」は、アラビア語では「スッカル・バナート」。直訳は“女の子の砂糖”。砂糖と水とレモンを混ぜ合わせて作るキャラメルは、ここ中東で一般的に脱毛のために用いられているのです。 だから”女の子の砂糖”ってわけ。ヨルダンではこの脱毛用のキャラメルが「シュガー」とも呼ばれています。
映画は、年齢や境遇が全く異なる5人の女性たちの視点から、「若さ」や「美」に対する女性の複雑な感情を描き出しています。中東の女性たちのこうした「若さ」や「美」に対する執着はかなりのものです。とはいえ、これは万国共通かもしれませんね。
実際に中東に住んでいる今、日本で観るのとは一味違った観点からこの映画を観たような気がして興味深かったです。皆さまも機会があれば、このレバノン映画をぜひご鑑賞くださいね。舞台はレバノンの首都ベイルート。コメディ的な部分も織り交ぜられていて、中東に生きる人々の日常をユーモアを込めて描いています。中東に対する見方が変わるかもしれませんよ。
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