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初動負荷理論トレーニング

 ※※注意※※

 「初動負荷理論トレーニング」は、柔軟性を伴なった通常のトレーニングで鍛えて筋力がついた人間(あるレベル以上の選手等)が、そういった一定の条件をクリアした後に行うことが重要です。
 さらに、正しい初動負荷の知識を理解した人間が指導する必要があります。

 このトレーニングをいきなり始めると、筋肉の弱い部分に負荷をかけ過ぎて怪我をする可能性があり、注意が必要です。

 ※初心者が始めるのが危険な理由
 瞬発力をつけさせようと、少し高い所から飛び降りさせて、すかさずジャンプさせるようなエクササイズ(プライオメトリックス)を、筋力の弱い者にいきなりさせるようなことは、誰もしません。非常に危険なことだと誰にもわかります。
 「初動負荷理論トレーニング」を初心者がいきなり始めることはやめましょう。そういった危険をはらんでいるからです。正しい初動負荷トレーニングの知識を理解した人間が指導することが非常に重要です。



鳥取ワールドウイングでのトレーニング

 元ボディービル全日本チャンピオンの小山裕史氏が代表を務める滞在型トレーニング施設「ワールドウイングジム」。ここでは、「初動負荷理論」に基づいた先鋭的なトレーニング方法を小山裕史氏が、選手たちに合宿形式で指導しています。トレーニング合宿として1泊2万円程度ですが学生は少し安い金額で合宿トレーニングできます。


 ■藤田俊哉(Jリーガー Jリーグ年間MVP)
 ・・・トレーニングの面では右ひざを痛めた1997年ごろから鳥取のワールドウィングで自主トレをやるようになった。その後、カズ選手(神戸)イチロー選手(大リーグ・マリナーズ)も行くようになった。

 ■岡本依子(テコンドー 日本代表)
 2002年8月から日本代表選手の強化合宿まで岡本依子選手が鳥取のワールドウィングにてトレーニング合宿を行った。「初動負荷理論」のトレーニングを実践した。

 ■青木功(ゴルフ)
 ■宗茂、宗猛、有森裕子、伊東浩司(陸上競技)
 ■黒岩敏幸、宮部保範、堀井学(スケート)
 ■金戸恵太、元渕幸(水泳)

     Jリーガー
 ■藤田俊哉 
 ■カズ
 ■大岩剛
 ■平野孝
 ■伊藤裕二 他

     プロ野球選手
 ■山本昌広、野口茂樹、岩瀬仁紀(中日ドラゴンズ)
 ■藤井康雄、大島公一、小林宏(オリックス・ブルーウェーブ)
 ■弓長起浩(阪神タイガース)等

高校・大学・社会人野球チーム、選手との関わりも多い。

「初動負荷理論」 (トレーニング革命より抜粋)
 小山裕史氏により1994年に構築、提唱された。
初動負荷理論 初動負荷理論は、元ミスターアジア・日本チャンピオンで、現在はオリンピックアスリ ートのトレーナーとして活躍されている小山裕史氏が提唱するトレーニング法で、1995年(平成7年)に国内学会で発表された理論。
 これは、本来人体の筋活動が最大にパワーを発揮するには、まず初動作に絶対的パワーとスピードが必要であり、それは体の根幹部(上半身なら肩甲骨周辺、下半身なら股関節周辺)から生み出されるもので、その力が末端部に伝達されるというもの。
 これまでやってきたチューブ式、空気式、油圧式、可変抵抗式等に代表される終動作に強く負荷のかかるトレーニングが、実は身体を硬化させ、バランスを崩し、故障を招き、心臓・血圧等にダメージを与えるという。そういった誤った歴史を長く続けてきたトレーニング界に新風を巻き起こしたのがB.M.L(Beginning Movement Load)です。
 筋肉の「弛緩-伸張-短縮」の一連の動作を、慣性の勢いであるいは加速的に行う負荷形態の事を示し、「関節可動域の増大」「酸素供給」「血流確保がスムーズで、乳酸等の疲労物質の発生が少ない」また、「他の条件によって発生した乳酸等の除去能力」の高さに注目が集まっています。

 従来の、油圧・チューブトレーニング等に代表される終動負荷トレーニングでは、動作の初めから終わりまで一定の負荷がかかるため、うっ血や体がこわばりなどで、競技の動きが鈍くなった経験があると思います。そのことが筋肉が発達しているためのこわばりと誤解して、満足してしまうケースも少なくありません。
  初動負荷理論に基づいたトレーニングを円滑に行うため、ワールドウイングのマシーン設備は、全くのオリジナルです。具体的に言うと、動作の初めにかかった負荷の反動で動作の終わりにはポンと力が抜けるように作られています。そのため、他のどんなジムでも経験できない、「柔軟性と弾力性があり、スムーズなエネルギー伝達が行われる体づくり」を可能にしてくれます。


「初動負荷理論トレーニング」
 小山裕史氏が提唱・指導。アメリカ・シアトルで開かれたスポーツ医学会でも認められた先鋭的なトレーニング方法。ダンベルやバーベル、油圧・チューブ等を使ったウェートトレーニングでは、段々と負荷が後になって掛かって来る。しかし実際に「スポーツをする上でそのような事は無く、むしろ最初の動き(初動)に最大の負荷がかかっている筈である」という「初動負荷理論」をもとに考え出されたトレーニング方法が「初動負荷理論トレーニング」。

 トレーニング法は、動作の最初に主働筋を最大に伸張させた状態から筋肉を一気に収縮させて大きな負荷を与え、加速的勢いであとのトレーニング動作は伸縮、弛緩と慣性に任せるという方法です。動作の最初に最大負荷がかかり、その後は慣性の勢いで行なうため負荷が弱くなるのが特徴です。これにより理にかなった筋肉の動きが得られ、血流もスムーズになり、乳酸がたまりにくく除去能力も高くしなやかな筋がつくられます。

 動きの初めに負荷をかけあとはすっと軽くなるトレーニングになります。このトレーニング方法では通常のトレーニングに比べ物足りない気がする選手もいるそうです。

※初動負荷理論トレーニングでは最も重い負荷を動作開始時に筋肉へ与え、あとは一気に一連の動作をします。筋肉の伸び縮みに合わせた一連の動作で、弾力性、柔軟性が得られます。ただ筋肉をつけるだけではなく、いかに使える筋肉をつけるかということが重要とされています。
 まずバルクアップ系のトレーニングで筋肉のかさを増やすとします。しかし、付けた筋肉をいかに競技にそくした機能的な筋肉にしていくかが重要です。だから「初動負荷理論トレーニング」やプライオメトリックといった神経系の筋力トレーニングが重要になってくるのです。それに、あまり発達・浸透していないアスレチックトレーニングを日本に普及させることもとても重要です。


 正しい資料・知識は、 
小山裕史氏の著書である
講談社「新トレーニング革命  初動負荷理論に基づくトレーニング体系の確立と展開 」3,107円 (税抜)1994年09月を読んでください。

以下内容の一部

 「トレーニングにおいて、関節の可動範囲や力の発生メカニズムを考えないで『筋力アップ』していても、つまり、ただバーベルを持ち挙げたり、マシーン類を適当に動かしていれば良いといったトレーニングでは大きな効果は期待できません」

 「スピードを高めるためには、スピード系のトレーニング種目が必要です。そして、これと相反するようですが、『力は強くなったけれど、スピードはアップしなかった』という現実は、そのベーシックなトレーニング・フォーム、つまり鍛える際の出力形態に問題があることも多いのです」

 「筋肉を発達させるテクニックの一つに反復リズムがあります。一般的には『ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす』トレーニングが主体とされ、スピードを高めるトレーニングでは最大速度の反復を基調とします」

 「従来の、油圧・チューブトレーニング等に代表される終動負荷トレーニングでは、動作の初めから終わりまで一定の負荷がかかるため、うっ血や体がこわばりなどで、競技の動きが鈍くなった経験があると思います。そのことが筋肉が発達しているためのこわばりと誤解して、満足してしまうケースも少なくありません」

 初動負荷理論で動作の初期に大きな力をかけ、後は抜けてしまうようにトレーニングすれば、スピードをつけるための最大速度の反復練習が可能になる。終動負荷型と違って疲労による筋肉での乳酸などの発生も少なく、疲労物質除去も容易になるという。「ワールドウイング」ではこのための独特のトレーニングマシンが造られている。

小山 裕史(Koyama Yasushi)氏
1956年11月14日生。
「競技技術と身体動作の関わり」「動作改善のためのトレーニング」
「筋力と筋肉の追求」をテーマとして研究。動作(フォーム)改善、故障改善、
強化を中心に多くのオリンピック選手・プロ・アマ・スポーツ選手の指導にあたる。「骨盤と肩甲骨のリズム」「スピードアップの要素とトレーニング」
「筋力とは何か」「身体活動の視点」に対する疑問等を検証し、1994年に「初動負荷理論(BeginningMovementLoadTheory)」を構築し、1994年に「新訂版・新トレーニング革命(講談社)」に発表、大きな反響を得る。
 初動負荷理論は、1995年トレーニング科学研究会、1999年米国スポーツ医学会(ACSM)にて承認されています。
日本体育学会会員、トレーニング科学研究会会員
(財)日本スケート連盟、(財)日本陸上競技連盟、(財)日本水泳連盟、
(財)日本柔道連盟のフィットネス・コーチ等を歴任し現在に至る。
 ・他の著書に 「新訂版・新トレーニング革命(講談社’94年)」
        「新トレーニング革命(講談社’91年)」
        「トレーニング革命(ベースボール・マガジン社,85年)」
        「夢の途中でンエッセイ集(講談社’86年)」

(株)ウールド・ウイング・エンタープライズ
1981年設立。上記の研究施設滞在型トレーニング・研修(Schooling and Camp)・治療・コンディショニング施設を併設したワールド・ウイングの母体。
トレーニング機器の開発に携わる株式会社エルドゥモンドは、(株)ワールド・ウイング・エンタープライズの姉妹会社。
  所在地 〒680-0843鳥取市南吉方1-73-3TEL0857(27)4773、4775

  上記は資料は野球トレーニング革命 ベースボールマガジン社よりの抜粋です。


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