「寒いのは判ったがよ…いい加減もう少し離れてくれないか?」
「やだ。 マグナの背中付近がちょうど暖かいので」
「あーもー!鬱陶しい!」
「ほかほか~」
「まったく…何でバレンタインデーに野郎二人でくっついてなきゃならねぇんだ?」
「あ、そう言えばそんなイベントありましたね」
「興味無しかい」
「そりゃ…縁の無い日ですから」
「寂しい奴め」
「縁が無いとか言いながらデイサービスで利用者さん方に『バレンタインとは何か』を説明するこの悲しさ! マグに判ってたまるか~!」
「判らなくて結構」
「…話題変えましょうよ~」
「お?現実逃避か? 構わねぇよ」
「遊戯王、最新弾出ましたね」
「出たな、エクストリーム何とか。 紅狐は買ったのか?」
「勿論! TGに機皇にライフストリームドラゴンと、欲しいもの満載なので」
「そう言えば、前々から『TG』で組みたいとか言ってたな」

「因みに完成したの?」
「まぁ大体は。 手札さえ完璧なら、最速で先攻1ターンデルタアクセル(オマケ付き)が可能です」
「そんな簡単に出来るもんなのか?」
「案外簡単に出来るもんです。 デブリとダンディはいい加減制限かけた方が良いと思う。 自分で使ってて言うのもアレですが」
「なるほど、デブリダンディのコンボか。 確かに簡単だ」
「あれ、ホントに万能ですね」
「で、結局ハルバードキャノンって強いわけ?」
「う~ん…まぁ毎ターン召喚封じ出来るのは強いと思いますよ? 耐性無いのは辛いですけど」
「微妙だな」
「でも好きなんで使いたい!」
「出た出た」
「ハルバードキャノン好きなんで、お気に入りのスクラップデッキにも入れてみました」
「入るんだ?」
「メインデッキ無改造で行けます。 元々デブリダンディのギミック入ってるので」
「なるほどね」

「パターンとか色々あるのか」
「細かい違いを除けばだいたい3パターンぐらい」
「結構あるね」
「まぁ、結局ダンディがいないと始まらないんですけどね」
「ところで、そのTGデッキはスクラップに勝てるのか?」
「今のところTGが若干勝ち越してる感じです」
「まじか!? スクラップは紅狐の最高傑作じゃないのか?」
「そのはずなんですけどねぇ…。 同じギミックを搭載してるのでほぼ互角なのですが、若干の展開力の差があるみたいです」
「そうか、良いデッキが完成したな!」
「いや、サイバーマジシャンが1枚足りないのでまだ未完成です。 今は2枚で回してますが、やっぱり3枚目が欲しい」
「あぁ、スーレアのチューナーね。 手札のTGをシンクロ素材に出来るっていう」
「って言っても個人的にはストライカー+ワーウルフをメインにしたいんですけどね。 ☆1チューナーを増やしたいってところで3枚欲しいのです」
「何ならサーチャーにもなるしな」
「と言うワケで、マグナ! この後テストデュエルに付き合ってくださいな」
「へいへい。 TGの実力、見せてもらおうか」