夢限崩壊式 封神演義番外編5





誰も知らない。
何も知らない。
当たり前だわ。
だって、理解されたいなんて思ってないもの。



夢限崩壊式




  「知りたくもねぇな」
  「あらそお?」
  「興味ねぇし」
  「嘘ばっかり」
  「かもな」
  「愛してるわよん。"私の坊や"」
  「けっ」


  「気が多いのう」
  「やぁだぁん、それってヤキモチぃん?」
  「楽しい思考回路らしいな」
  「誉め言葉よねぇ」
  「まぁな」
  「知ってるでしょ、いい女ほど強欲なのよん」
  「・・・そうであろうな」


  誰の手もいらない。
  幻想なんて面倒くさい。
  そんなもので何とかなるなんて本気で思ってるの?
  「殺シテヤル」
  狂いなさい。
  「お前だけは許さない」
  執着しなさい。
  私に。


  絶対者なんて必要ないの。
  わかってもらう必要なんて無いのよ。
  ただ欲しかっただけ。


  ねぇ、本当に私を殺したいと思ってる?
  なら、ヒントを一つだけ。
  答えなんて。
  何処にもないのよ。


  さぁ早く、ここまで辿り着いて。
  「わらわを楽しませて」
  ねぇ―――――?












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