2019.08.23
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カテゴリ: 京の見どころ
         今回の記事、その成り立ち由緒が暦(コヨミ)にも関係して少し難しくお蔵入りしていました、簡略に記事とした積りですが少し説明長くなっています、ご了解ください

  八坂庚申堂(ヤサカコウシンドウ)

 正式な寺名は、大黒山延命院金剛寺ですが表札も掲げられずこの名前余り知られていません、一般的に「八坂庚申堂」が通称で地元では ”八坂の庚申さん” の愛称で親しまれています

 ↓場所は、「八坂の塔」前の八坂通りを少し下がったところ 祇園でよく知られる風景で風情ある建物が軒を連ね観光客で賑わうこの通り「夢見坂」と名付けられています


「庚申」 音読みでは”こうしん”ですが、古来からの暦 干支(カンシ・エト)では訓読みの 庚"かのえ" 申”さる ”です
申”さる”は猿に通じ、”見ざる言わざる聞かざる”の三猿は庚申様のお使いとされます、良き縁(猿)に恵まれ又疫病の流行を収め病気平癒、無病息災のご利益で知られ 病や厄が去る(猿)と謂われています

 ↓「庚申堂・山門」です 石塔と山門上少し見にくく後の写真を見て下さい


 八坂庚申堂は中国の道教由来の庚申信仰の霊場として、平安時代に日本で最初に始まったお寺です、
庚申信仰とは中国の伝説に基づく民間信仰で、庚申(カノエサル)の日の夜に人が睡眠中体内の三戸(サンシ)の虫(頭・腹・足の三ヶ所にいる虫)が逃げ出しその人の罪を天帝に告げて寿命の長短を決すると謂われ、虫が体内より逃げ出さぬよう徹夜して守る風習が行われ、この守庚申(シュコウシン)の祈りから庚申信仰が生まれました 
この行事が日本に伝わりサルを神使とする信仰と習合し、三戸の虫を退治すると謂われ迎えた青面金剛(ショウメンコンゴウ)を本尊として庚申堂が創立されました

 ↓山門の屋根には「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿です 



↓山門前の日本で最初の「庚申塔」石塔で上は葉に隠れていますが、右側の三猿が彫られています



↓「本堂」 お世辞にも立派とは言えない簡素なお堂です


 ↓ご本尊の前はカラフルな布地で作られたくくり猿の飾りで覆われています


くくり猿の謂れは、欲望のまま行動する猿の手足をくくり動けない姿にすることで、欲に走らないよう人間を戒めるところからきていると謂われます
 猿をくくり欲望を一つ封じた上で、一つ願いを託せばその願いが叶うとされています 

 ↓色鮮やかなくくり猿が奉納され下げられていますが前にはやはり三猿並びます


 ↓本堂前の香炉、これも三猿が支えています


 ↓「願掛け堂」ビンツルさんが祀られていますが、ここで心をコントロールしてくれるくくり猿に お願い事を託してくくり付けます


 ↓このくくり猿、色鮮やかで最近では浴衣や着物姿との相性がよくインスタ映えすると人気抜群の様です 写真は数年前で人影が見えませんが最近は沢山の若い女性で賑わっているとの事です


 ↓一つ欲を我慢し、一つ願いを書いたくくり猿吊るされます


 ↓色とりどりの手作りのくくり猿、寺務所で求められます 願い事を書き願掛け所に奉納します



近所のお茶屋さんの塀や軒先にはくくり猿が下げられています



*あとがきです*
 暦との関連を簡単に記します 興味ないと言われる方はスルー、若しくはお時間の許す折にご覧下さい 
 暦で云う干支.庚申 "かのえ.さる”は十干と十二支の組み合わせで、10と12の最小公倍数の60となる六十干支と謂われる中の57番目になります

*十干 は、コウ甲(キノエ).オツ乙(キノト).ヘイ丙(ヒノエ).テイ丁(ヒノト).ボ戊(ツチノエ).キ己(ツチノト). コウ庚(カノエ)
*十二支 は、子(ネ).丑(ウシ).寅(トラ).卯(ウ).辰(タツ).巳(ミ・ヘビ).午(ウマ).未(ヒツジ). 申(サル) .酉(トリ).戌(イヌ).亥(イ・イノシシ)の内九番目の申を組み合わす名称です

  干支で名付けられたものや地名は沢山ありますが、歴史上古代の「壬申(ジンシン)の乱」や「戊辰(ボシン)戦争」新しい所では、今夏もまた熱戦を繰り広げた甲子園球場とその町名の甲子は「甲(キノエ).子(ネ)」の年に球場が完成した所からこの名が付けられました 同様に今回ご紹介した信仰は「 庚(カノエ).申(サル)」の日に始まったところから庚申信仰と名付けられている訳です

 暦の年廻りはこの事から60年で "還暦” 一廻りします、十干・十二支の頭より組み合わせ、1番の「甲.子(キノエ・ネ)」に始まり今年は36番目の「己.亥(ツチノト・イ)」に当たります そして先に書いた57番目が「庚.申(カノエ・サル)」です 十干が6回・十二支が5回組み合わされて60となります、 迷信ですが、一般的に嫌われ敬遠される年廻り 丙午(ヒノエ・ウマ)は43番目で7年後2026年になります

 同様に日廻りはそれぞれ60日毎に廻ってきます、2019.1/1は「戊.戌(ツチノエ・イヌ)」従って120日後の令和元年5/1もまた「戊.戌」です 同様に「庚.申(カノエ・サル)」の日 は1/23・3/24・5/23・7/22・9/20・11/19の6回廻ってきます、それぞれ一から六ノ庚申日と名付けられ、その日は縁日とされ多勢の人のお詣りで賑わいます、縁日には庚申堂開祖 浄蔵貴所(ジョウゾウキショ)が病の父のため平癒祈願にコンニャクをささげ快癒したことから「コンニャク焚き」の接待が行われます、根(コン)よく厄(ヤク)を除(ト)る →コンニャクを摂(ト)るとされ振舞われています.....。

 拙い説明ですが、お判り頂けたでしょうか.........

              *****
                 次回の更新、少し飛びますお許し下さい

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全国で唯一のお茶ふくさ専門店・・北村徳斎帛紗店
生涯一陶工を貫いた土と炎の人・・河井寛次郎の世界
京都唯一の和傘屋さん・・・京和傘・日吉屋
京都の銘木・・・北山杉・北山丸太

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最終更新日  2019.08.23 05:00:07
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