2015.03.22
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母から現金書留が届きました。陣中見舞いです。母は、僕がいくつになっても母です。こちらは、亡くなった父の思い出のブログです。
http://plaza.rakuten.co.jp/fukuchanweek…/diary/201310160002/
父の命日 2001年09月08日

私の父は3年前の9月8日に72歳でこの世を去った。平成10年であり10・9・8だから覚えやすいと母が話していた。
その命日に、今年は何もしなかった。お盆はいつも地元で忙しいから帰省できるわけがない。そのことは母も承知しているが、命日を全く無視したことに対しては、腹の虫が収まらなかったのだろう。少しご立腹のようすの電話が入った。申し訳ないと謝った。

父が息を引きとったのは、視察に出発する日で午前9時県議会集合のため富士見有料道路を走っていた時に、弟から電話で知らされた。
生きている父に最後に会ったのは、亡くなる10日前である。その日は川越市が記録的な集中豪雨に見舞われた、8月28日である。夕方、岸町1丁目付近を腰の上まで水につかって被災者の激励に歩き、車に戻って一息ついたところに、やはり弟が電話で「父さんはあと数日だと主治医から言われた。今なら生きている父さんに会える」と知らせてくれた。

正直いって迷った。川越が水浸しの時に、父のもとに戻っていいのか。故郷は兵庫県である。自分は県議会議員だ。被災者の激励、警戒、今後の対策の協議など現場に身を置いていなければ分からないことが沢山ある。戻っていいのか。迷った。考え抜いた末に妻と2人の子どもを乗せて実家に向かって車でスタートしたのは29日の午前0時だった。
「なすべきことをなしてから出発すれば」と妻が話してくれたからだ。それで父に会いに行く腹が決まった。


前夜から夜通し付き添っていた母は実家に戻っており、弟が病室にいた。家族4人で父に会った。父は肺がんだった。2人の子どもがかわるがわる「おじいちゃん、頑張って」と声を掛けてくれた。その後、妻と弟が、私と父とを病室に2人きりにしてくれた。
私が病室を出たのは、それから1時間くらいあとだったと記憶している。
私は父の腕を握ったまま、ずっと泣いていた。あとからあとから涙がこみあげてきた。自分の人生の中であんなに涙を流したことはない。
「生きている父」の温もりのある体に触れることができるのは、これが最後だと思うと、涙が止まらなかった。泣きながら小さな声で「父さん、ありがとう」「ありがとう」と父の耳元にささやき続けた。
体温のある体に触れていることに感謝の涙がこぼれた。
父は肩で息をしていた。この病室を一歩出ると、もう私は看病できない。息を引き取る時にも立ち会えない。こうして原稿を書きながらも、病室でのことを思い出してしまい、涙がこぼれてしまった。
病院を出た後、母のもとに行き、2時間ほど休んだ後、再びハンドルを川越に向かった。帰路はほとんど妻がハンドルを握ってくれた。どうかすると私が涙ぐんでしまっていたからだ。眼鏡をかけているから涙をふくためにはいちいち眼鏡をはずさなければならないし、「とても運転させられる状態ではなかった」とあとで話してくれた。

依然として激しい雨が降り続いており、途中のラジオやパーキングエリアの道路情報が、東名も中央も豪雨の影響で通行止めになっていることを伝えていた。名神から中央道に入り、確か大月インターで降りて初めて通る山越えの道を途中、何回か道順を尋ねながら、奥多摩を抜けて川越に舞い戻った。高速道路区間でよく泣き、眠ったおかげで川越に着くとすっきりとしていた。夜11時ごろだったと記憶しているが、早速、着替えて新河岸川と不老川の合流地点付近に行き、堤防から浸水している個所を調べた。
川越に戻るまでの間に携帯電話で、「堤防にもぐらのつくった道から水が流れ込んでいる」との知らせを受けていたから、そこへ行ったのだ。現場ではカッパにヘルメット姿の10人ほどの人たちが土嚢積みをしていた。土木会社の社員の人たちで、「朝からずっと働いている、冬でなくてよかった。寒くないから」などと話してくれたことを覚えている。びしょぬれと泥んこになって土嚢を積み上げていく作業光景はまぶたにしっかりと焼き付いている。

その後、どこをどう走ってから帰宅したかの記憶は全くない。夜中だったから1時間ほど見回った後で帰宅したのかもしれない。帰宅した後は泥のように眠った。
父の死には立ち合えなかったが、悔いはない。

父の葬儀には川越から落合進氏と半田潔氏、義弟の堀越則夫氏が泊り込みで駆けつけてくださった。県本部からは井上代表と岡野事務長、地元からは赤松正雄代議士が参列してくださった。

今年、母が怒ったのは当然のことだろう。






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最終更新日  2015.03.23 00:28:44
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