2016.07.30
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森田実 22時間前
緊急医療・医学の進歩発展に資する社会資本整備を!

「Vision! Passion! Action! to Misson!」(堤晴彦)

 去る7月8日午後、埼玉医科大学総合医療センターに埼玉県における救急医療の先駆者・功労者で伝説的救急救命医師の堤晴彦同病院長を訪ねました。救命救急の第一人者的です。今日まで救急救命医療のために闘いつづけてきた剛直の士です。毎日毎日、多くの救急患者の命を救いつづけています。
 救急医療は時間との闘いです。ドクターヘリコプター(ドクターヘリ)は、時と場所を選ばず発生する重症患者に対して、救急医療に精通する医師・ナースを迅速に搬送するシステムです。
 私自身はドクターヘリではないのですが、救急車で命を救って頂いたことが二度あります。一度目は三年前八十歳の夏、熱中症で意識を失い倒れました。家内が直ちに119番に電話。救急車ですぐに病院に搬送され、直ちに点滴などの治療が行われ数時間後に意識がもどりました。敏速な対応のおかげで一命を取り止めました。二度目は今年の3月初旬、虚血性心不全で意識不明になり倒れました。この時も家内が直ぐ消防庁に電話し、20分後に三田病院の集中治療室に運んで頂きました。この間、私は約20時間仮死状態にありました。入院生活・自宅療養を経て回復しました。
 私の場合は東京都内の中心地で倒れたため救急車によって救われましたが、地方ではドクターヘリが必要だと思います。ドクターヘリポートと収納庫を見学しました。このような設備がいかに大事か改めて痛感しました。埼玉医大にドクターヘリポートができる前は、救急患者のところへ到達するまでかなりの時間を要したそうです。埼玉医大の敷地内にヘリポートを建造したことにより多くの生命が救われるようになったのです。

 埼玉県においては平成15(2003)年から平成26(2014)年までの10年間で交通事故死亡者の数は半減しました。警察の努力もありますが、埼玉県内の医療機関と消防機関の努力も大きかったのです。
 ドクターヘリの普及のためには、ヘリポートの増設とともに、緊急時には高速道路上での離着陸が必要です。日本でも法規上は可能でマニュアルもあるそうです。しかし、高速道路を使ってのじゅうぶんな実地訓練ができておらず、実用化できる状態ではないといいます。ことは人命にかかわります。関係機関の柔軟な対応を求めたいと思います。
 ドクターヘリが活動範囲を拡げるためには、電柱の地中化が必要です。ロンドン、パリ、香港は無電柱化率は100%だそうです。ベルリンが98%、ニューヨーク83%だそうです。東京23区は7%に過ぎません。日本における無電柱化はヘリコプター救急の面からも真剣に検討すべきことです。「電柱(電線)はヘリコプターの天敵」です。日本が高度医療立国へ向かって前進するためには社会資本の整備が必要です。

【本稿は「日刊建設工業新聞」7月26日掲載「建設放談」の抜粋です。】





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最終更新日  2016.07.30 11:06:01 コメントを書く


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