大変だった1週間


それまで週末ナンピョンの仕事が休みの日の晩ご飯は大体外食していたが、ペットショップに向かう車の中で「ナオユキを買ったらしばらくは外食するのやめようね」とナンピョンと話していた。

確かその日の夜は簡単に作れる鍋料理だった。
まあ、そんなのはどうでもいい話なのだが。。。

ナオユキが来た日、フミヤはペットショップでナオユキと会った時は怒らなかったのに帰ってきてからナオユキがフミヤに近づくたびに「ウウ~ッ」と怒っていた。それを見てフミオンマは複雑な気分になっていた。

フミオンマはフミヤが一人でいるのが寂しいと思ってナオユキを家族に迎え入れたのに。。。フミヤがそんな態度をする、どうすればいいの。。。?

その日の夜はナンピョンがいたから、フミヤはフミオンマ、ナオユキはナンピョンという形でそれぞれと遊んでいた。

しかし次の日、ナンピョンが会社に行ってから、フミオンマが一人でフミヤとナオユキの面倒を見なければならなかった。フミヤは朝から暗くていつもと全然違う。フミヤのフミオンマを見る目がすごくすごく冷たく見えた。

「何でこの子がいるの?」とナオユキを見ながら言っているようだったし、
「何でこの子を迎え入れたの?」とフミオンマに言っているようで、フミヤの目を見たり、ナオユキに向かって「ウウ~ッ」と唸っているのを聞いたりすると複雑な気分になりすぎて涙が出ていた。

ナンピョンとは“ナオユキはケージの中のわんちゃんにしよう”と話していたので朝からケージの中に入れていた。でもナオユキは「クンクン」鳴くし、ケージの中でずっとジャンプしている。。。そんな姿を見ていたらナオユキをケージから出さずにいられなくなり部屋の中に放した。

そうするとフミヤが迷惑そうな顔をする。
ケージの中に入れるとナオユキが悲しい声で鳴く+ずっとジャンプする。
どうやっても上手く行かない!
ナオユキに話しても「?」の顔をするから、フミヤに「どうしてフミヤはそんな目をするの?」と話しながら号泣していた。

ナンピョンが帰宅するまで、一人で考えていた。

実はナオユキは売れ残りのわんちゃんで、もしフミオンマたちが買わなかったらそのペットショップに併設されているトリミング教室のカット犬になる予定だったとお店の人から告げられていた。そして元からいるわんちゃん(=フミヤ)と相性が悪かったら1週間以内に返してくれればいいとも言われていた。

フミオンマはフミヤの様子を見ていて、これじゃフミヤにストレスが溜まる。。。と思い、一人で考えているうちにフミオンマの心の中ではナオユキをお店に返そうと思うようになっていた。

ナンピョンが帰ってから、その日のフミヤとナオユキの様子を話した。
話しているうちに涙が出てきた。
フミオンマは「どうすればいいかわからない」と言った時、ナンピョンが
「とりあえず1週間だけ様子を見よう」と言った。

1週間経ってフミヤの様子が変わらなければお店に返すということになった。
フミオンマは1週間と期限があるならフミオンマがナオユキを育てたいようにすることにした。

“育てたいようにする”ということは。。。
寝る時はオシッコが心配だからケージの中に入れる。
それ以外はケージから出して、自由気ままに過ごさせる。
ナオユキにはトイレトレーニングをして、雨の日は散歩に連れて行かない。

1週間フミオンマが育てたいようにして、それで駄目なら諦めもつく!
そう思ったら急に気持ちが軽くなって、ナオユキとも自然に接することができるようになった。

それから1週間後。。。フミヤとは全然仲良くならなかった。
ナンピョンが出かけてからフミヤはずっと寝ていたが、ナオユキは一日中「遊んで~」と言ってフミオンマはずっとナオユキと遊んでいた。そのため情が移ってしまい、1週間後にペットショップに返すことができなくなっていた。

そんなこんなで、今のフミオンマ一家がある。
フミヤは相変わらずナオユキのことがあまり好きではないようだが、少しずつ距離が縮んでいるような気がする。。。

今思い返すと、何であんなことで悩んでいたんだろうと思うが、その当時は結構真剣に思いつめていた。それも思い出!

そんなこともあったが、今ナオユキはフミヤ同様、フミオンマ一家にいなくてはならない存在になっている。

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