花と蕎麦とリハビリと

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2010年06月05日
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カテゴリ: 別子銅山遺跡
 山根精錬所跡に残る煙突は赤レンガ造りで、明治21年(1888年)から明治28年まで僅か7年しか稼動しなかった煙突だが、120年後の現在も風雨に耐えて煙突山(本来は生子山と云うが愛称の煙突山と呼ばれている)に立っている。 産業遺産に光を当てて後世まで残そうと活動している、 風変わりな電気屋さん

 別子銅山の鉱石は含銅硫化鉄鉱で数%の銅の他は硫化鉄なので、精錬で鉄を取り出そうと外国技術を採用して試験操業を始めたのが明治21年ですわ。官営八幡製鉄所(1901年操業)より操業は早かったが、鉄と同量の亜硫酸ガスの処理技術がなかったので公害を撒き散らすことになり、僅か7年で操業を停止した。当時の煙は写真のような白色でなく亜硫酸ガスの黄色だったでしょうな。

 公害問題を真正面から捉えた当時の経営者は、公害防止を目標に硫酸工場(住友化学発祥)を創り、公害で荒れた山林に植林(住友林業発祥)し山を元に復元するなど、現在の経営者顔負けの取り組みをしています。現在の我が国も省エネ技術や公害防止技術などから、世界を牽引する夢の技術を開発できますかね。亜硫酸ガス排出ゼロを達成するのには50年ほどの年月を要したが、 世界に先駆けて公害防止技術を確立したのは別子銅山だった。

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風変わりな電気屋さん が、この煙突にボランティアで照明を当てているが、この光景は世界にひとつしかないもので、ナニコレ珍百景に出したい風景ですよ。詳細は次のバックナンバーを見て下さいね。
ナニコレ珍百景に投稿したい風景
幻想的な煙突山の夜景

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煙突山サーチライト照明
   夜霧に反射して後光が差している赤レンガ煙突

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   我が家から見える煙突山





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最終更新日  2010年06月05日 09時22分28秒
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