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カテゴリ: 続リストラ戦記
【背景】

でも、私は、転職を決めてしまった。
悪い卦のままいくのは気持ち悪いので、悪いことが起こった時の心構えを占いました。

【占的】
このゲーム会社で、もし悪いことが起こった場合、どのような心構えでいればいいでしょうか。

【結果】
巽為風(そんいふう)初爻

―――

―  ―
―――
―――   
―  ― ×

【判断】
1. 卦について
(1) 巽とは、「入る」とか「謙虚」という意味を持ちます。
―――
―――   
―  ― 
一つの陰爻が二つの陽爻の下にあります。おとなしく伏している、従うから「入る」とか「謙虚」の意味となりました。



(2) 卦辞「巽は、小し(すこし)亨る(とおる)。往くところあるに利あり。大人を見るに利あり。」
直訳すると、ちょっとだけうまくいく。人に従って往くによろしい。偉大な人に会って従うがいい。となる。
(3)分析
卦自体はそう悪くはない。でも、私の占的は、「もし悪いことが起こった場合、どのような心構えでいればいいでしょうか。」にあります。
その教えとなります。


次に爻について分析します。

次に爻について分析します。

2.爻(初爻)について
(1)爻辞にいう。「初六は、進み退く。武人の貞に利あり」。
 これを解説する象辞はいう。
「進み退くは志疑うなり。武人の貞に利あるは、志治まるなり」

(2)「初六は、進み退く」。
進んだり退いたりする。その理由は志が定まらないから(補足1)。
そもそも巽(風)というのはあっちふらふら、こっちふらふらな性質を持つ。
その性質の初爻での現われは、志がないため進んだり退いたり、進退に迷うことを暗示している。

今は条件面で惹かれて移るかもしれないが、軸がないためどう進めばいいかわからないことが出てくることを暗示している。

そんなときどうすればいいか?

(3)「 武人の貞に利あり」
武人とは軍人のこと。貞とは貞節という言葉がありますが、「正しくて固い」こと(補足2)。
では、「武人の貞」とは何か?
本田先生は、「武人のように果断な態度を取り続ける」としますが、ちょっとイメージが湧きません。
当時は、「男気を示すようなことをしろということか」と思ったりしていました。

これがピンと来たのは、帝国陸軍軍人辻政信の伝記(「蒋介石の密使 辻政信」(祥伝社新書))を読んだ時でした。
この辻政信というのはかなり顰蹙な人物なのですが(補足3)、この伝記に彼の行動原理を評するこんな内容の記述がありました。

「考えがはっきりと固まるまでは、行動を起こさない。しかし、一旦考えが固まったら、どんなことがあっても自説を曲げずとことんまでこだわり抜く。」

ここまで読んだとき「武人の貞」という言葉がピーンと私の脳に響いたのです。

軍人の判断ミスは死に直結します。だから決断は慎重でなければならない。しかし、一旦決断して動くと軍隊あるいは戦況はどんどん勢いを増して進むため、その後にふらふらするのはコントロール不能な混乱を招きそれも死に帰結する。
したがって、決断までは慎重に考え、いったん決断したのちは頑固なほどに自説を貫くことが、自滅を避ける。

辻政信が、果たして「武人の貞」を具備した人間だったかはわかりません。
しかし、「武人の貞」を理解するイマジネーションをこの伝記は与えてくれました。

ここでポイントは「武人の貞」は、必ずしも志を持ってその志を維持するために貫くのではないということです。
生きるため、死なないために、貫く。
しかも、一旦決断したら、たとえ後でよりいい選択肢が出てきたとしても、「ふらふらすること自体が死を招く」と肝に銘じ貫き続ける。大変かもしれないが、この経験を通じて、自分の志が定まっていく(「武人の貞に利あるは、志治まるなり」)。これを一つの教えと胆に銘じました。


今思えば、リストラ戦記でかなり嫌な思いをしても、転職活動を止まったのも、「生き残るためにはそれが得策」と思ったからです。
結果として、新しい職場を見つけ、その時の卦でも
地火明夷3爻「南にゆきて狩し、その大首を得。」象辞「南にこれを狩る、志しすなわち大いに得るなり」となるわけで(2013年11月17日日記)、そこに易の神妙さを感じるわけであります。
志を今、得たかといいますと、、、ですが。。。




(補足1)
初爻は、巽(風)の卦の一番下の陰爻。
―――
―――
―  ― ×
陽爻ではなく、陰爻で、しかも巽(謙虚)の一番下の卦。
 過度に自己を卑下する性質を持つ。

(補足2)
易経では、四つの徳があります。「元亨利貞」です。
この四徳は物事の生化育成の流れを構成します。
植物でいうと、元は植物の芽生え、始まり。
亨は、種から芽生えた植物がすくすくと育っていくありさま。
利は、すくすくと育っていった植物が納まるところに治まって実になろうとするとき。
貞は、その実が結実するとき。
そんな感じです。
貞の段階は、物事が納まるべきところに治まって、どこでがっちりと留まる状態をいいます。

(補足3)
辻政信は、今は悪評の方が多い人物です。私も評価はしていません。
彼は太平洋戦争時の作戦参謀。
まず、ノモンハン事件で関東軍参謀として、戦車等の近代兵器を具備し火力に勝るソ連軍への無謀な攻撃を主導し日本軍に甚大な被害を被害をもたらします。
その責任で、一旦左遷されるが、その後、参謀本部に栄転。マレー作戦を直接指示します。シンガポール攻略の際は多数の華僑の処刑にかかわります(シンガポール初代首相リークワンユーも危うく難を逃れた一人で、彼の回顧録にも辻参謀と名指しで記載されています)。
その後、石油確保のための南進政策を推し進め日本と米国との対立を招きます。ガダルカナル戦などの無謀な戦争も推し進め多数の餓死者を出します。
終戦時はタイにおり、戦争犯罪人に起訴されるのを防ぐため僧侶に化けて逃亡生活をします。日本独立後、その時の経験を「潜行三千里」という本で発表し大ベストセラーとなります。その後参議院議員に当選、議員として東南アジアに視察中に失踪し行方不明となります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E6%94%BF%E4%BF%A1





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最終更新日  2018年06月25日 11時41分52秒


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