帰る処




― 帰る処 ―


何処にも行かない。。。
何処にも行けない。。。

行きたい処にも行けない。。。

かぐや姫の様に帰る処があればいいのに
あたしには帰る処さえない
それでも毎日を生きて行くしかない
子ども達の為に
自分だけの為に生きるなら
当の昔にこの命
空の星に変えているだろうに


何処へも行かない。。。
何処へも行けない。。。

行きたい処へも行けない。。。

嘘をついて出かけるのにも限度があるのだから
帰る処には闇と恐怖と
愛しい子ども達が不安な瞳して
あたしを待っているわ
安心して過ごせる明るい
温かい笑顔溢れる
家を持てる様に月に祈る


何処にも行かない。。。
何処へも行けない。。。

行きたい処にも行けない。。。

籠の鳥・針の筵・蛇の生殺し状態
脱出を少し試みたけれど
続く理由が無い 続けられる筈も無い
限られた自由の
籠の中で怯えるあたしと
子ども達の心癒す
闇窓から射し込む月灯り


何処へも行かない。。。
何処にも行けない。。。

行きたい処へも行けない。。。

現実逃避ばかりしていても何も始まらない
動き始めないと変わらないのは
解っているのよ 考えてばかりじゃダメなの
恐怖と不安はいつも
付き纏う覚悟が要るのよね
子ども達を守る為に
月灯り頼りに 動き出そう



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