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3年ぶり?の再演です。
前回も観ています。舞台全体の独特の使い方と、宗教観が印象に残った前回でした。
そして今回・・・・・
幕はなく、場内に入るとすでにそこは薄暗く薄寒い感じのイギリス。
劇場全体がもうジェーン・エアの世界です。不思議な空間です。
子ども時代のジェーン(子役さん)を、後ろに立って見守る大人のジェーン(松たか)の表情に胸を打たれます。行きの電車の中で重松清を読んで涙腺の柔軟体操をしてしまったせいか、しょっぱなから目がうるんで仕方がありません。
劣悪な環境の寄宿学校で、厳しい教師を演じる旺さんが、ふっと見せる優しい表情に心がなごみます。あそこ、教師だって好きでこんな指導をしてるわけじゃないんだ、という感じを出しているのでしょうか・・・。
その後のソーンフィールドのお屋敷の表現はシンプルだけどちゃんと広い複雑な作りのお屋敷になっていて、ここでもまたその世界に知らないうちに引き込まれてしまいます。
召使たちの一人一人がまたお上手。キャラが立っていて、一人一人に拍手したいくらい。(したけどね、カテコで)
谷口ゆうなさん、素晴らしい声をお持ちで。伊達にその、なんだね、ああいう体格してるわけじゃないんだぜな歌声でした。好きだなぁこの人。
寿さん、やっぱり歌がうまいや。それに役柄もとても合ってる。時々「レベッカ」を思いだしちゃったのは、この方がいて、ジェーンが黒服で(笑)、暗いお屋敷に鬱々とした背景、だからかしらん。
橋本さとしさん、前回よりずっと良くなっているような気がしました。歌の表現力がね、一段と増したような感じが。前回はもっと力で押してたような記憶があるのだけれど(違ったらごめんなさいね、私のイメージです)、ふ~っと抜いた声や演技が、ロチェスターを意外に魅力的な人物に仕立て上げていて、ジェーンが彼を愛していくのがより自然に感じられた今回でした。
松たかちゃん、私はこの人の演技も発声の仕方も発音も好きらしいです。キビキビとしゃべりながらも表情の変化が細やかで、いや~、いい役者だなぁとほれぼれしました。歌声も好きです。ちょっと鼻にかかったような、歌詞の前に「ん」を付けたような、それから音便し過ぎのような、歌い方も好きです。なまじ美人じゃないから(ごめん)醸し出せる雰囲気っていうのもあるし。
逆に旺さん、美しすぎるんですよね(笑)。どんな役をやってもまず「あ、美人(//▽//)」って言うのが前面に出ちゃう。どんなにばっちい老婆をやってもやっぱり美人(笑)。昔、「スクルージ」で精霊をやった時には美しすぎて鼻血が出るかと思ったもん。今回も、3役やっているのですが、どれもまず、「あ、美人(//▽//)」って思っちゃう私がいますよ。
スカステのOGナビで、寿さんも言ってましたしね、ホントに綺麗だ、って。「ここ、カットしないでくださいね。」って笑う旺さんがお茶目でかわいかったです。
でも、美しさに邪魔されちゃうけれど、旺さんは熱演派なんですよ。ちょっと新劇くさいけど、セリフも動きも、端々まで神経が行き届いています。ただ、歌がね~、大劇場向きじゃないんだなこれが。もしバンバン歌い上げられるタイプだったら、それこそダンヴァース夫人なんて似合うと思う人です。
あれ?褒めてない??いえいえ、褒めてます。玄人さんに贔屓の多い、本格派の役者さんです。あと、ものすっごく姐御肌でよく出来た頭の良い人です。後援会に入ってみるとわかります。ファンを泣いて喜ばせる気の使い方をしてくださる人です。一生ついていきます(//▽//)。
派手じゃないけれど、じっくりいい仕事しまっせ、な役者さんがそろうと、こういう上質の舞台が出来上がるんだなぁと思えました。
楽曲は美しく、自然で、ハーモニーが複雑に絡み合うところもなかなかに素晴らしいです。
カテコではもうなんだかうれしくなっちゃって、感動・・っていってもいいのかも知れないけれど、とにかくうれしくなっちゃって、じーんとしてました。時々思い出してしみじみと感動できる(笑)舞台だと思います。
カテコでもなかなか拍手が鳴りやまず、最後は舞台上のお席の方たちを含めてみんなスタオベ。この一体感はなんなんだろう・・・。不思議な感動が最初から最後まで私の中にありました。
ストーリーに、じゃないのよ、作品そのものに感動。この舞台を作り上げた方たちみんなに感動。ストーリーはどうでもいいや(またかよ)。
ゆえに、この舞台の良さは、実際に劇場に足を運んだ者にしかわからないのです。
さあ、みなさん、劇場へGO!