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Aug 30, 2005
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8月から始まったNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパンも気がつけば第5回。今回は「マズルカ」ハ長調Op.24-2のレッスンである。マズルカといえば、ショパンが愛した祖国ポーランドの民俗舞踊マズル・クヤーヴィアク・オベレクが源となったのはご存じのとおり。基本的に3拍子系のリズムだが、ワルツとはリズムの取り方が異なるため、それを理解せずに弾くと、何故かマズルカがワルツになってしまうなんてこともあったりするので、今週の「マズルカ」ハ長調Op.24-2、そして来週の「マズルカ」変ロ短調Op.24-4でたっぷりとマズルカを学ぶことにしよう。

さて、この「マズルカ」Op.24-2を演奏するにあたって、ルイサダ氏が生徒さんに語った言葉を要約すると次のとおりだ。

「このマズルカは3分間の演奏時間。その3分間のなかで物語、世界、雰囲気を伝えなければならない。そう、それがもし30秒であったとしても、決して気を抜いてはいけないのだ。ショパンがこの短曲で彼の精神や哲学を表現できたのだから、演奏者としてもそれを大いに表現しよう」・・・ってかなり意訳してしまったが、まぁこんな感じだ。

また、マズルカの種類について注釈があった。
・オベレク・・・農民の踊り、リズム感がある
・クヤーヴィアク・・・ポーランドのクヤヴィア地方から来たもの。(ルイサダ氏は特に説明していなかったが)テンポの特徴としてはゆったり。更にテンポ・ルバートも多し。

次に、曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)

・冒頭~:遠くから来るイメージで。頭の中でテンポを思い描くこと
(テキストの注釈にも、「弾く前から心を準備して」と記載されているとおり、演奏前にこの曲のテンポ感を十分にイメージしなければならない。単調な4分音符の連続なのでテンポ設定が難しいが、決して遅すぎずにいきたい)



・6小節:3拍目のアクセントをしっかり強調すること
(5~6小節の2小節で「オベレク」を表現している。3拍目にアクセントがあるのはマズルカの特徴。)

・5~8小節:左側の和音進行もきちんと意識して


・9小節:右2拍目のトリルを生き生きするために左2拍目和音をアルペジオに。
(これはテキストの注釈どおり。左の和音を軽くアルペジオにすることで右のトリルも深みが出るとルイサダ氏がにっこり。ちなみに右トリルの指使いは1-4-2-3-2-1で。)

・10小節:フレーズの終わりを把握して弾くこと
(これはこの小節に限った話ではない。スラーがかかる位置を意識すること)

・21~36小節:ここからクヤーヴィアクを意識して
(ここから36小節まではクヤーヴィアク。譜面に従い、テンポ・ルバートをきかせて弾こう。最初は速度を守り、憂い、躍動感へと続く。)

・29~34小節:29~32小節はゆったりとしたテンポで、33小節から急いで
(クヤーヴィアクならではの自由なテンポ感を感じて弾くと良さそうだ。スラー内でアクセント表示がない箇所はあくまでも一息で弾こう。例えば31小節の1拍目の3連符や32小節の1拍目など。)

・38~44小節:4小節単位の反復は変化をもたせて
(再びオベレクへ。この部分は実際にレッスン番組を観て頂いて把握してもらった方がよさそうだが、1回目は割とオーバーな表現で、2回目は歯切れ良く火がパチパチはじけるような感じで弾くと良いとか。)

・53~56小節:スラー部分は一続きで弾くこと
(途中、ピアノやフォルツァンドがあったりと、ついフレーズをブチブチ切って弾いてしまいがちだが、あくまでもひとつの流れを意識して弾かねばならない。)

・57~88小節:ここから再びクヤーヴィアクを意識して

・57小節:dolce部分はけだるく

・58小節:3拍目はペダルを外して
(補足として、2拍目で一旦手を上げ、3拍目のアクセントへ突入)

・60~61小節:60小節3拍目の音をひっぱり次61小節の1音目へつなげて
(ここは譜面にスラー表記もあるため、特に細かく注釈しなくても良いはずだが、くれぐれも3拍目と次小節1音目を独立させて弾かないこと。)

・64小節:この転調を表現するには窓を開けたら心地よい風が入ってくる感じ
(実に抽象的な表現ではあるが、まぁ、よく分からない人は実際に窓を開けて試してみよう。窓を開けて、気持ち良い風がフワッと顔にかかるあの感覚、それを64小節の転調で表したいということである)

・65小節:左和音はひっかくような感じで、リズムにのって
(ここでルイサダ氏は生徒さんに、「不必要に身体を動かすな」と指摘。)

・70~88小節:ここからの右手はロマンティックにチェロの伴奏を想像して
(つまり、ここからは左手が旋律をとる部分。83~84小節は特に中声(右和音の下部)を浮きだたせること。)

・85~88小節:ここからはイメージを変えてウィーン風に


・102~103小節:(オックスフォード版により)音をちょっと飾ってあげよう
(テキストに注釈としてオックスフォード版による音進行が掲載されている。これはテキストを参照してもらうしかない。4分音符箇所を8分音符として音が追加されている)

・104小節:テンポを遅くしないで
(次小節のピアニッシモにつなげる箇所、テンポはそのままで進め)

・105~108小節:加速気味に弾き、ディミヌエンドの後、音は宙に浮いてとまる・・・的に。
(弾き進めながら音がフワッと浮くように。更に109~112小節も同様)

・113~114小節:スラー終わりはディミヌエンド。ほんの少しペダルも使用して
(これはテキスト参照して。ため息のように弾くこと。また、スラー開始音に変にアクセントをつけず、あくまでも鍵盤の近くから弾き、キツイ音にならないように慎重になりたいところだ。)

◆ ◆ ◆ ◆ ◆




っと、今回の「ショパンの風景」(ショパン小話コーナー)は、ショパンの初恋のお話。若きショパンがポーランドを旅立つ前日、初恋の人コンスタンツィアがショパンのノートに綴ったメッセージ「お忘れにならないで。ポーランドで、私たちがあなたのことを愛しているということを」という言葉がなんとも切ないではないか。ここで「私たちが」と書かれているあたりが、あぁ、彼女はショパンを特別な人として見ていたわけではないのか、とそんな想像をしてしまった。

でも、恋するって素敵。

だからこそ、誕生した数々の作品があるわけだから。


「別れの際にノートにメッセージを綴る」という行為、それをみて、ふと思い出してしまったのは学生時代の「卒業シーン」。卒業前、ノートに友人・同級生たちにお別れのメッセージをいろいろ書いてもらったっけ。好きな人に書いて貰うメッセージは、ページの最後にしようとかあれこれ考えていた、そんなウブな私がいたような・・・

あれ、そんな風習って今はもう無いのだろうか??
って、そのメッセージノート、私は一体どこへしまいこんでしまったのだろう??




【本日のピアノ練習メモ】
本日のメイン練習
●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15
#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。
#08:アルペジオ練習。
#09:各指を広げる運動
#10:5指押さえながら他指の均一運動。
#15:3指押さえながら他指の均一運動。

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18
#18:右分散音型練習。1小節のなかで回転型とそうでない形が混在している箇所があり、いまだに戸惑うこともあるが、とにかく音型に慣れること。

●バッハシンフォニア #01~#10
#01~09:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。
#10:弾きこみ段階。昨日同様、中声部をムラなく弾くこと、更に、伸ばすべき箇所(音符)は伸ばす、ここが出来ていそうで出来ていない。

●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5
通し練習。和音をもっともっと丁寧に。中間部は内声をもっと際だたせて。最後の3小節の右手上行はもう少し部分練習要。


本日のおさらい
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)


本日の試し弾きまたは期間限定練習
●ハッピーバースデー変奏曲(期間限定)
弾きこみ段階。


本日の息抜きタイム(メイン練習の合間に息抜きを)
●ヒナステラ アルゼンチン舞曲から #02
02粋な娘の踊り:通して数回。中間部後半の右和音進行、もっとたっぷりと厚みをもって豊かに弾きあげて。






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Last updated  Sep 1, 2005 02:52:51 PM
コメント(6) | コメントを書く


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Re:「スーパーピアノレッスン」第5回(ショパン編) 「マズルカ」Op.24-2を勉強しよう(08/30)  
Francois松  さん
お、ふゆのほしさんの青春時代がチラリと見えました^^。

今や小学生でもブログの時代ですから、こういう風習はもう残っていないかもしれませんね。
ちなみに私は中学高校と男子校でしたので、そういう甘酸っぱい思い出が一切ありません。

スーパーピアノレッスンですが、実はマズルカを弾くのは初めてだったりします。
ルイサダ氏の説明だけでも十分に勉強になりました。 (Sep 1, 2005 03:45:34 PM)

何故かマズルカがワルツに …  
YURIKO さん
ただ今マズルカの38番を譜読み中。たしかにぼんやり弾いているとワルツになってしまう…今週の放送?ええ、ホント助かりました。こういうノリだったのねマズルカって。曲はちがうけどとても参考になりました。ふゆのほしさんのコメントもいつも楽しみに読んでいます。ありがとう。万年中級レベルの私にはこういう曲が取り上げられるととても嬉しい!バラードなんかは指をくわえて見てるだけだものねえ。いつか弾いてみたいけど。

(Sep 1, 2005 10:52:44 PM)

Re:「スーパーピアノレッスン」第5回(ショパン編) 「マズルカ」Op.24-2を勉強しよう(08/30)  
ムシクン  さん
録画しておいたものを見ましたよ♪

今回の生徒さんは自分の弟子ということもあり
紹介の仕方がやけにすごくなかったですか??

弟子にはどうなのかなと思いましたが
レッスンでは当たり前ですけど、いつも通りでしたね。

手も指もとにかく大きい生徒さんでしたよね。
あんなに大きいと指がからまないのかなとか気になりますが
そんなことはないのでしょうかね(笑)。

本題の「マズルカ」Op.24-2は、改めて言うこともないけど
良かったですね~♪♪♪

マズルカの魅力がよくわかり、自分も弾いてみたいなと
思わせてくれるようなレッスンでしたよね。
また次回も楽しみです☆

ところで、卒業の思い出の話は、昔はみんなやっていましたよね。
僕も書いてもらおうと友達に回したら
くだらないことを書かれすぎて
それ以上回せなくなってしまいましたが…(泣)。

でも青春時代の思い出は、本当に懐かしいですね~(^^)
(Sep 2, 2005 08:22:03 AM)

Re[1]:「スーパーピアノレッスン」第5回(ショパン編) 「マズルカ」Op.24-2を勉強しよう(08/30)  
ふゆのほし  さん
Francois松さん

>お、ふゆのほしさんの青春時代がチラリと見えました^^。

あれれ(^^;見えちゃいましたか。そうそう、とっても甘酸っぱい?青春時代・・・かな。
F松さんは中~高校、男子校だったのですか。やはり男同士ではさすがにお別れ時にメッセージを残すような風習はありませんでしたか(^^;;でも男子校の近くにはだいたい女子校があったりしませんでした??割と高校同士で交流があったりと・・・これもドラマのなかだけのお話なのでしょうか。

私は小~短大時代まで全て共学だったので、逆に女子校の空気は一体どのような感じなのだろう?という興味はありましたね。

>スーパーピアノレッスンですが、実はマズルカを弾くのは初めてだったりします。

まぁ、なんだかちょっと意外なような気が・・・マズルカ独特のリズムも関連書籍を読んだりしてなんとなく理解していたつもりだったのですけれど、やはりこうして、しっかりレッスン風景をみると、理解度も増しますよね。

先日受けたセミナーで、バラードを弾く際、3拍目にアクセントをつけてしまうとマズルカっぽくなってしまうので、気をつけましょう、といっていたことを思い出しました。 (Sep 2, 2005 09:48:31 AM)

Re:何故かマズルカがワルツに …(08/30)  
ふゆのほし  さん
YURIKOさん

>ただ今マズルカの38番を譜読み中。たしかにぼんやり弾いているとワルツになってしまう…

同じ曲ではないにしても、同じ「マズルカ」という点で、今回のレッスンはかなり参考になられたようで良かったですね(^^)。テキストの冒頭にもポーランドのリズムについて掲載されているのですが、やはりルイサダ氏自らが指導してくださると、分かりやすくて・・・。
3拍目にアクセントこそついているので、ここを強調して、ということはわかるのですけれど、リズム的なノリのような部分までは、なかなか譜面から読み切れないところもありますものね。

>バラードなんかは指をくわえて見てるだけだものねえ。いつか弾いてみたいけど。

ワルツやマズルカは小品の類で、取り組みやすいですしね。そういえば今頃気付いたのですが、レッスン曲のなかに前奏曲がひとつもなかったり・・・

好評につきショパン編第2弾もやります~なんていってくれると嬉しいですのが(^^;; (Sep 2, 2005 10:01:39 AM)

Re[1]:「スーパーピアノレッスン」第5回(ショパン編) 「マズルカ」Op.24-2を勉強しよう(08/30)  
ふゆのほし  さん
ムシクンさん

そうそう、今回の生徒さんはルイサダ氏のお弟子さんだったのですね。レッスン風景は特に他の生徒さんと変わることなく、いつものルイサダ節だったため、あぁ、ルイサダ先生はいつも誰にでもこんな調子で指導しているのね、と思ってしまいました(^^)

>手も指もとにかく大きい生徒さんでしたよね。
>あんなに大きいと指がからまないのかなとか気になりますが

あはは(^^;;手が大きいといえばリストもラフマニノフもかなり巨大な手でありながら、緻密な音楽を多数生み出していらっしゃることですし、やはり手が大きい人は羨ましいです。

>マズルカの魅力がよくわかり、自分も弾いてみたいなと
>思わせてくれるようなレッスンでしたよね。

私はこれまでほとんどマズルカは避けて通ってきていたのですけれど、やはりショパンを知るにはマズルカもしっかり学びたいですよね。それに、今回のマズルカを聴いて、あのどことなく民俗的な響きが心に沁みてしまいましたよ。ルイサダ氏も「このシ音のナチュラルが素敵でしょ、いいでしょ」なんて語っていましたっけね。

>僕も書いてもらおうと友達に回したら
>くだらないことを書かれすぎて
>それ以上回せなくなってしまいましたが…(泣)。

やはり男子の間でもノートは回り回っていたのですね。それにしても、やっぱり男の子ならでは、なのかしら。卒業を前にしても、なお、おふざけとは(^^;;

それでも、あのメッセージノートは当時は確かに宝物のように扱っていたはずなのに、こうして長い年月が経過して、行方もわからないほどずさんな扱いに変わってしまうとは・・・私ったらダメな奴です(^^; (Sep 2, 2005 10:21:31 AM)

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