あひるとひよこたちの部屋

２歳～２歳６ヶ月の絵本

２歳の絵本（２歳０ヶ月～６ヶ月）

　ひよこもついに2歳になりました。絵本の楽しみ方を見ていても，「赤ちゃん」から
「幼児」への成長ぶりがうかがえます。
気に入ったフレーズは日常でもどんどん使い出し，今までのように脈絡なく言葉だけが
飛び出すのではなく，その場にあった表現を選んでいます。
これまで，絵本=おもちゃであったのが，内容をもっと深く理解して楽しむようになったようで，
登場人物が悲しんでいたりすると「かわいそうね」なんて言ったりしています。
お気に入りの絵本は何度でも持ってくる反面，「これ読む？」と誘っても，
そのときの気分に合わないと「それはいや」と断られることもでてきました。
だんだん一筋縄じゃいかなくなったみたいです。

「落語絵本　じゅげむ」　川端誠　クレヨンハウス
ＮＨＫ朝教の影響で，まわらない口で唱えているよ～とダンナに報告したら，
お誕生日のプレゼントにと買ってきてくれました。えーっ，２歳の子にはちょっと早いよ（^^;　と
思ったのですが，ひよこは絵柄が面白いらしく，げらげら笑って何度もリクエスト。
でも文章が長すぎて，読んでやっても「早くめくれ」状態・・。ま，いっか。

「ねずみくんのたんじょうび」　なかえよしを　上野紀子
これもダンナからのたんじょうびのプレゼントです。この可笑しさが2歳児に分かるか？と
あやぶんでいましたが，最後にチョッキをしまいわすれるというところより，
途中のくりかえしを楽しんでいるようです。

「ねぎぼうずのあさたろう」飯野和好　福音館書店
ねぎぼうずが主人公の，手に汗握る時代物チャンバラ活劇。
表紙をめくるといきなり「二代広沢虎造風浪曲節で」という指示があるのですが，
私の父は浪曲マニアで実家には虎造のレコードがたくさんあったので，浪曲ならお手のものです。
指示通りノリノリで読んでやってます（笑）ひよこ大喜び。

「そらまめくんとめだかのこ」「そらまめくんとながいながいまめ（こどものとも年中むき）」　
なかやみわ　福音館書店
「そらまめくんのベッド」のシリーズの新作が出たのを見て，２冊いっしょにお買い上げ。
やはり絵がかわいらしいし，ひよこも3冊まとめて持ってきます。
作者のなかやさんもおっしゃっているのですが，そらまめくん，
１作ごとに少しずつ成長しているんですよ。
それにしても，「さんじゃくまめ」って本当にこんなに長いのかしら。見てみたいです。

「ぼくはあるいた　まっすぐ　まっすぐ」　
マーガレット・ワイズ・ブラウンさく　坪井郁美ぶん　林明子え　ペンギン社
マーガレット・ワイズ・ブラウンも林明子さんも大好きなので，中身も確認せずにネットで買いましたが，
期待を裏切らない一冊でした。すぐリクエストランキング上位に定着です。
男の子がにぎってきたお花がしおれぎみになっていたり，細かいところが楽しめます。
最後のチョコレートケーキが本当に美味しそう！

「みんなうんち　かがくのとも傑作選」　五味太郎　福音館書店
文句なしに傑作ですね。「うんちうんち」と繰り返すのに，
なぜか端正な美しさすら感じてしまう・・。
「いきものはたべるから　みんなうんちをするんだね」というラストには，なにか
「大団円」って言葉が浮かびます。

「さる　るるる」　五味太郎　絵本館
「いっぽんばしわたる」　五味太郎　絵本館
大人でも，思わず笑ってしまう絵本です。本当は，もっと年齢が上の子の方がこのおかしさを
理解できると思うのですが，私が育児の息抜き用に買ったところ，
ひよこも結構気に入って「よめよめ」と持ってきます。さすが五味さん。

「だくちるだくちる　－はじめてのうた－」坂田寛夫　長新太　福音館書店
恐竜モノです。図書館で見つけて，あ，また長さんだーと借りたのですが，
私，ラストで思わずほろりとしてしまい，ひよこに読んでやってる最中，声が震えてしまって
止まってしまいました。
でも，これで涙腺がゆるむどころか，わくわくする人，くすくす笑う人もいるはず。
色々な人の感性をそれぞれに刺激する本だと思います。

「森のおひめさま」ジビュレ・フォン・オルファース　秦理絵子　平凡社
シュタイナー教育関係の記事を読んでいたら，「絵本はこれだけで事足りる」と書いてあり，
「ほんとかな」と思いつつ買ってみました。100年近く読みつがれてきたドイツの古典絵本ですが，
とにかく清く，正しく，美しい。ダンナが「なんというキレイなお話なんだ」と感動しながら
ひよこに読み聞かせていました。特に女の子におすすめです。

「うんちがぽとん」　アロナ・フランケル　　さくまゆみこ　アリス館
ひよこのトイレトレーニングにいいかも，と，野心に燃えて（笑）購入した本です。
おむつは全く外れませんが，ひよこは非常に気に入った様子。たまにおまるで成功すると，
「まあくんみたいだねー」と悦にいっております。

「どこへいってた」　マーガレット・ワイズ・ブラウン　バーバラ・クーニー　うちだりさこ　童話館出版
絵も言葉もとにかく美しいです。繰り返しが気持ちいいし，生き物がたくさん出てくるので，
ひよこよりもっと小さい子でも楽しめそうです。サイズが小ぶりなのも，繊細な感じで素敵。
最後のページも，絵本ではあまり見かけないようなシャレが聞いていて好き。

「かしこいビル」　ウィリアム・ニコルソン　まつおかきょうこ　よしだしんいち　ペンギン社
強烈な絵に惹かれて，図書館で借りてみました。絵柄が細かいし，外国のお話だし，
ひよこには難しいかなと思ったのに，意外や意外。ビルの行動すべてに非常に胸うたれるらしく，
「びる，えーんえーんて。かわいそうね，おいてかれちゃったねえ」「びる，おおいそぎだねえ」などと
何度も言っています。期日がきて図書館へ返却したら，今度はひよこが
「びるは？」と泣いてしまい，あわてて購入しました（^^;　

「はけたよ　はけたよ」　かんざわとしこ　にしまきかやこ　偕成社　
これも図書館で借りたら大ヒットで，本棚に加わった1冊です。
一体一日に何度「よんでよんで」と持ってこられたことやら・・（^^;。
にしまきさんの素朴でのどかな絵柄と，優しい語り口調，それに内容も含めて，
２歳くらいの子の身の丈にぴったりという感じで，今読んでやれて良かったなと思いました。

「ノンタン　がんばるもん」　キヨノサチコ作・絵　偕成社

ノンタン，ブランコから墜落して大怪我です。耳を何針も縫うのですが，
麻酔の注射がイヤで逃げ回るのを仲間のみんなに励まされて「がんばるもん」と決心。
実は私，下の双子を妊娠中に切迫早産で２ヶ月入院したのですが，お見舞いにくるひよこに，
病院や看護婦さんは怖いものじゃないのよと言いたくて，ベッドの上でせっせと読んでやりました。
その甲斐あってか（？）。ひよこ，最初から最後まで丸暗記。一字一句間違えることなく，
すらすら一人で読んでいます。入院と出産，私もがんばりましたが，ひよこも家で
お留守番をけなげに頑張ってくれました。大事な思い出の１冊です。

「たんじょうびのごちそう」　木村祐一　黒井健　偕成社　
弟達が生まれた際，ダンナのクラスの生徒達が，
「ママの入院中がんばって，えらかったで賞」としてこの本を
ひよこにプレゼントしてくれました。こういうしかけ絵本は初めてだったのですが，
大ヒットです。お話そのものもとても面白いんです。生徒さん達，本屋さんでいろいろ
探して選んでくれたらしいのですが，大あたりでした。