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最近よくコミュニケーションの問題で悩んでおられる方が、相談に来られます。
相談内容は、「自分の思いをどう伝えてよいかわからない。」「相手との関係が深まらない、しっくりこない」、「相手が何を考えているか分からない。」 などなど。
NLPはコミュニケーションに有効だと言われているので、そういった相談が多いのですが、多くの場合、問題の根は少し違ったところにあるように感じています。
普段 私は移動手段として、ほとんど電車を使っています。
そこでよく目にするのは、同じ車両に乗り合わせている多くの人達が、ずっと携帯電話や携帯ゲームとにらめっこしている、という光景です。
狭い空間に人があふれているのに、横の人、前の人に全く無関心でただ、携帯の画面を眺めている。
これはかなり異様な光景です。
楽天のブログでこんな事を書くのもなんですが、最近アメブロのピグをはじめました。
ご存じの方も多いでしょうが、このピグはバーチャルな空間でまったく知らない人同士が出会ったり、コミュニケーションするという趣向のものです。
このピグ、今とても人気のようで、いつでも多くの人が、バーチャル空間に溢れています。
夜中でも多くの人が参加しており、中には小学生もいたりします。
たとえバーチャルであっても、いかに多くの人々が人との関わりを求めているかに驚かされます。
人と出会う機会や状況が無いために、バーチャルな空間にそれを期待するのでしょうか?
いえいえ。先ほどの電車のように、現実には目の前に多くの生の人間があふれています。
現実の人間に関心を向けずに、バーチャルな空間に、姿が見えない相手とのコミュニケーションを求めるのは、何かがおかしい感じがします。
私の好きなことわざに、「袖振り合うも、多生の縁」という言葉があります。
この言葉は、仏教的な思想から生まれた言葉ですが、たとえ、袖が触れ合う程度の出会いであっても、その相手とは、幾つもの人生でご縁があったからこそ、今回この人生で出会うことが出来る、という意味です。
そう考えると、人との出会いは、まさに天からの贈り物、時空を超えた大きな奇跡であり、たとえ電車でとなりに座るだけでも、素晴らしい深淵なる出会いであるかもしれない。
でも実際には、隣の人と会話どころか、顔も見ない。
なぜそうなってしまうのか?
それは、多くの人が、どこのだれかも分からない相手に対して、関心や興味を持てないからではないでしょうか?
私たち現代人は、興味を覚えるものがあまりにも多すぎたり、忙しすぎるために自分以外の他人に関心や興味を持つ余裕がなくなってしまっているのかもしれません。
そんな現状が人間関係の希薄さに浮き彫りになっているような気がします。
コミュニケーションを通して、相手と信頼関係を築き、よい人間関係を育てていくために最も大切なものは、相手に想いや意識を向ける事である、と私は考えています。
しかし興味や関心のないものに、想いや意識を向けることは出来ません。
では、どうしたら、人に対して純粋な興味や関心を持つことができるのでしょうか?
それは、目の前の相手が唯一無二の存在であり、なんらかのご縁があるからこそ、奇跡的に出会えた、という深淵なる事実を吟味すること。
そんな風に感じることが出来れば、きっと相手への純粋な興味や関心が、自然にあなたの心から湧きあがることでしょう。
コミュニケーションで悩んでいる人は、コミュニケーション能力がどうのこうのという前に、今一度、相手に対する純粋な興味や関心があるかどうかを考えてみては、いかがでしょうか?
言い換えれば、それさえあれば、コミュニケーションは必ずよい方向に向かっていく、と言えます。
そこが、コミュニケーション改善への旅の出発点となります。
NLPでは、コミュニケーションの要素の93パーセントは無意識のレベルにある、と説明します。
相手への純粋な興味や関心は、意識して作るというのではなく、どちらかと言うと、あなたのBeing、すなわちあなたの無意識に生まれてくるものだと思います。
その結果、相手の無意識がそれを敏感に感じとり、無意識レベルでの同調が起こります。
それをNLP用語では、ペーシングと言います。
ですから、ペーシングは決して表面的なスキルではないのです。
あなた自身のBeingが試される、そんな奥深いスキルでもあるのです。
NLPでは、あなたの大切な想いの先にある、コミュニケーションをサポートします。
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