ガロの剣士道!

森の住人



誰だ・・・・?
助かったときの安堵よりもこの男・・・いや少年と言うべきか。
この少年のことが気になった。

『おい、怪我してないか?』
少年の声にレルドは慌てて返事をする。

『ぁ・・・大丈夫。』

『そっか、それならいいんだ。・・・それにしても酷い奴らだな。』
そうは言うものの表情は冷静そのものである。
死体のもとへと歩を進め、近くに来たところでそれを蹴り飛ばす。
それはいとも簡単に吹き飛び、壁に叩きつけられる。
『金ももってないのか。・・・つかえねぇな、クソっ!』
いつ盗ったのか、その手には男のものであろう財布が握られている。

『・・・あんた、誰だ?』
とりあえずレルドは1番気にかかることを聞いた。

『・・・聞いてどうする?』
『まぁ、詳しい話は後だ。まずはそこにある婆さんと女の子をどうにかしてやらねぇとな。』

それを聞いて思い出す。
(・・・そうだった。フィーネと婆さんは。)

『おれはそろそろ行くぜ。・・それは自分でどうにかしろよ。』
そういって少年は姿を消した。
これがレルドとローレイズ、2人の最初の出会いである。

・・・1人残されたレルドはしばらくその場に座り込んでいた。

朝になりレルドは目を覚ました。
いつの間にか気を失っていたようだ。

『・・・・夢?』
そう思いたかった。
しかし現実は違った。
辺りを見回すと婆さんが、男たちが、そして・・・彼がもっとも慕っていたフィーネがそこに横たわっていた。

どれだけの時間気を失っていたのだろう。
血は黒く変色し、乾燥しきっていた。

レルドはフィーネのもとに駆け寄り、彼女を抱き起こそうとした。
パキンっ・・・
そんな乾いた音を聞いた。
彼が抱き起こそうとして触れた部分から割れ、光の球へとなっていく。

『待てよ・・行くなよ。』
必死な声を他所に光の球は空へ昇っていく。
『フィーネ・・・・待てよ!!俺を・・・置いてくなよ!』


『・・・大丈夫だよ。』
どこからかそんな声が聞こえた。

『っ・・・フィーネ?』
『大丈夫。私は・・ずっと見てるから。』
『フィーネ・・・俺は・・・・・・・』
レルドの頬を一筋の涙が濡らす。
『レルドが泣いてるとこ、初めて見たよ。泣いちゃだめ。』

『君のこと・・・見守ってるから。』

光は1つに集まり、強い光を放ってやがて消えた。

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