ガロの剣士道!

番外編:ルイナ’story



私は泣かない。

  今泣いてしまえば、これ以上の悲しみに耐えられなくなってしまうから。

  だから、今はこの雫を流さずに。。。。
                      』




  小鳥のさえずりが聞こえる。
  どうやらもう朝が来てしまったようだ。
  思っていたよりも昨日の疲れが取れていない。
  重たい身体を起こし部屋の窓を開けると心地よい風が入ってくる。

  トントン・・・
  少し遠慮がちなノックが聞こえる。
  (この音は雪月かな。)
  『起きてるよ~。』
  少しの笑みを含みながら返事をすると雪月が部屋に入ってきた。
  『やっぱりね。』
  そういうと雪月の顔にも笑みが浮かぶ。
  『ルイナが最後よ。』
  『もう2人とも起きてご飯食べてるからルイナも急いでね。』

  どうやら1人だけ寝過ごしていたらしい。
  『はいはい。』
  そういうと雪月は再び下の階へ降りていった。


  着替えを済ませ下へ降りるといつもと同じで、早苗と祐が言い争っていた。
  『ぁ~、ルイちゃん遅いよっ!!こら祐、それうちの卵焼き!』

  『へへへ~、も~らいっ♪』
  朝ごはんの争奪戦がこの2人の間ではいつも起きている。
  祐のとった卵焼きもなんだかんだでペットのフィニーに取られてしまうわけだが・・・
  まったく朝から落ち着かない。

  (まぁ、賑やかなのは嫌いじゃないけど。)
  そう思いながらルイナも朝食をとることにした。

  彼女は雪月、早苗、祐の3人とPTを組んでいる。
  毎日が冒険や狩の日々、退屈なんて考えたこともなかった。
  4人は古都ブルンネンシュティグにある雪月の家を拠点として冒険にでかける。
  昨日まではハノブにある廃坑でモンスターが大量に発生したという噂を聞いて、酒場でクエストを受けてモンスターを倒していた。


  (今日はアリアン遺跡にいくんだっけ。)

  そんなことを考えていると自分の皿に手が伸びている。
  手の伸びてきている方向を見ると、やはり早苗の姿があった。

  彼女は1瞬しまったという顔をしたが、すぐにごまかすように話をしだした。
 『ほらほらっ、今日はみんなでアリアン遺跡行くんだから急いでよねっ。』

 『そんなに急がなくてもまだ早朝だよ?どうせごまかそうとしてるだけでしょ~』
 横から祐の声が聞こえ、また二人は言い争いになる。



 ガチャガチャっ
 準備を終えてルイナは弓を背負って玄関へ向かう。

 『あれ?早苗は??』
 あれだけ張り切っていた早苗の姿が玄関にはない。

 『まだ準備してるんじゃない??』
 雪月が返事をするも待ちかねている様子だ。
 『呼びに行ってくるね。』
 そういってルイナは早苗の部屋へ向かった。


 そこでルイナの目に飛び込んできたものは、誰もが予想することができなかった最悪の光景だった。。。。。






 二度寝・・・・・・・・
 そう、二度寝である。。。。
 早苗はみなを急かしていたくせに二度寝をしていたのであった。

             ~end~







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