ダイヤモンド


ある中学校での出来事・・・



「うひゃぁ!!」

「山嵜ー!!お前また転んだのかー!!」


「ごめんなひゃい・・・」

「膝から血出てるじゃないか!保健室いって来い!」




私は、人一倍運動神経が駄目な女子。



「私だって、運動神経いいほうがよかったもん・・・」


そう思いながら膝を引きずり保健室に行った。

消毒をしてもらい、保健の先生に「体育の授業はここで診てなさい」そういわれた。


「はぁ~・・・」


ため息をつきながらも昔のことを思い出した。














「あーん!また転んじゃったよぉ・・・・」



「杏はどじだなー。」


「好きでどじじゃないもん・・・」



「ほら、膝見せてみ!」


「ふぇ・・・」


「血でてんじゃんか!分かってるか~?血が出ると脚がくさ・・・」


「うああぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


「冗談だよ!?気にするな!嘘だって!!」


「アタシ・・・もう転ぶのヤダ・・・」


「アホ、何回転んだっていいんだよ。すりむいた傷をちゃんと見るんだ。真っ赤な血が見えるだろ?それは生きてるって証拠だ!」



「ホントぉ・・・?」


「ホントだ!!」


「やったぁ~~~v龍ちゃん大好きーー!」


「はいはい。」















「なっつかしいなぁ~・・・」


「なにが?」


「ん?昔のことーv」


「そう。」














今、龍ちゃんとはもう話せないんだよねー。

龍ちゃん元気かなー・・・

大事なものはいくつもあったのに・・・なんか随分減っちゃったなぁ。


一つだけ・・・失くしたくない大事なものがあるの・・

「龍ちゃん」を・・・。

この腕でギュッと抱えて離したくない。

昔の血が騒いでるの。


「君は生きている」って・・・言ってるの・・・。














一体、私はどれだけ人のSOSを無視してきたのかな。

その背中についてきた泣き声の主。

中々離れてくれないの。

こんな私を世間は「酷い」って言うでしょうね。

でも、これが現実だから・・・。


弱い部分強い部分・・・両方人間にはあるわ。

でも、私には弱い部分の方が多いよ。















「杏!!」


聞いたことアル声・・・

なんか・・・とっても懐かしい声・・・・




「龍ちゃん!?!??!?」


「おう!」



「・・・生きてたの!?」


「わりぃかよ。」


「ううん・・・嬉しい・・・・」


あとにも・・・さきにも、大事なものはいくつでもあるんだ。

だから、大事なものを時には捨てなきゃいけないんだね。

やっと・・・分かったよ。

大事なものが随分減っちゃった理由が。


でも・・・これからは、「龍ちゃん」という大事なものを・・・


失わないようにするよ・・・


何回転んだっていい・・・


龍ちゃんが・・・励ましてくれるから・・・

上手にこの気持ちをいえなくたっていい・・・



それはそれで・・・私だから・・・・・・
















テーマ曲 BUMP OF CHICKEN 「ダイヤモンド」


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: