がうでぃのお部屋

入院日記☆10/12～10/14☆

　術後4日目。やっと夕方点滴が外れる。特に気にしてなかったけれど、外れるとなるとスッキリしていいもんだ(^0^)はずした後は腫れて青くなっている。
　おとといお父さんが来てくれて、お母さんのイタリア土産をくれた。バチカンで買ったというマリア様の額にお母さんの手紙が入っていて、読んでいるうちに泣きそうになってしまった。いつもよりも小さい字で、気弱になっているみたい。ごめんね、心配かけて。
　昨夜から今日にかけては、すごくすごくすごーく苦しかった。栄養のチューブ（鼻から胃まで通している）がノドに当たって、ゲーゲーしてしまう。痰がからむせいもあるし、口の中はねばねばしているし、もう気分最悪～！！とにかく早くこの管をとって、冷たい水を飲みたい！！
　今日は夕方来てくれたダンナにも具合悪そうなところを見せちゃったし、また来てくれたお父さんにも元気な顔はできなかった。ただただグッタリ･･･。
　夜の回診で看護婦さんにもっと水分を取るように言われ、飲み物を鼻チューブから通すためのビニール袋をもらった。口の中もノドもカラカラ、というかネバネバなのは、もしかして脱水症状？？さっそくアクエリアスを100ml入れてみる。ノドを通る冷たいだけの感触しか分からないけれど、すこーしスッキリしたかな？

☆10月13日（月・祝）☆

　今日は術後はじめてシャワーを浴びられた。まだ鼻チューブが入っているので、それを洗濯バサミで髪の毛にとめての、へんてこな格好だったけれど、スッキリしたぁ。いくら洗っても垢が出そうな感じ。
　久々に自分の全身の裸を見たが、全然やせてないじゃん･･･。やっぱりムリヤリ400kcalの流動食を３食流し込んでいるのだし、全然動かないからなぁ。やせるわけないよね。
　舌の痛みは痛み止めが切れてくるころになると、口から顎全体と一緒にズンズン重く痛くなってくる。がまんしていても舌がめくれてくるような変な痛み。早く痛みがなくなって欲しい。のどの痛みもあいかわらずひどい。何がつらいって、鼻チューブの当たる痛みと、麻酔のときの気管挿管の時の傷らしい痛みがつらい！
　今日の当直の先生がのどをさわるので「痛い」と言ったら（それくらいは通じるようになったぁ）「うーん、これからはリンパを気にしていかないとねー」と気になる発言。
　でも癌は取りきったんでしょ？そんなにすぐにどこかに移ってるなんてことないよね？？

　夕方子供たちが来てくれる。病棟は子供たちには刺激が強すぎるので、下のロビーで会った。最初２人とも変な顔で、鼻のチューブを見ていて近寄ってこないので、私から無理矢理ぎゅぅっとハグした。そうしたら２人ともやっと笑って抱きついてきた。久しぶりの２人の抱っこはとても重かったけれど、１人ずつひざに乗せて、少しだけ喋って･･･いつもやっているみたいに次女の髪の毛をクンクンかいだら、嬉しそうにキャラキャラ笑っていた。長女は折り紙をいっぱい作り、手紙を書いてきてくれた。
　考えてみたら１週間しかたってないんだよね。２人ともすっかり大きくなったような気がした。
　帰り、３人を見送りながら涙が出てきて(涙もろくなったなぁ）ベッドに戻ってから布団にもぐって泣いた。なんで癌なんかになったんだろう。「なんで私が」とは一度も思わなかったけれど「なんで癌に」という気持ちはずっとある。何故なんだろう。
　Ｍさん（向かいのベッドの人でお友達になった）も昨日、退院を前に、この病気で私くらい若い人に会ったのは初めてだって言っていた。彼女は私よりもちょっとだけ年上。私だってまだ３３歳。しかも女なのに･･･。確率的には若年の女性というのはすごく少ないのに･･･。

☆１０月１４日（火）☆

　今日は三連休明けで、また若い先生たちがうろうろしている。活気が違うねぇ。皆きっと楽しい休日だっただろうと思うと羨ましい。
　昨日はとにかく痛みがひどく、眠る前に痛み止めを使ったのに、また２時半ごろ使ってしまった。舌の奥のほうが痛い。ダンナが言っていた「そぎ落としたほう」なんだろうか。怖くて、未だ自分の術部を見ていない。見るには舌を出したりしなくちゃならないし、痛いだろうなぁ。
　消毒のあと、医学部の売店まで買い物に行く。ガウンにスリッパのままだけど、ちょっとしたお出かけ気分だわ。途中、一瞬だけ外気に当たれるところがあって、肌寒いけど気持ちよかった。レジの近くにカレイドスコープがあって、衝動買いしちゃった。反省反省。でも背もたれに寄りかかって眺めていると、いやされる～。

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