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大人の階段昇るようで降りる。新・座頭市 第8話「雨の女郎花」脚本 猪又憲吾 監督 森一生前半ずーっと雨が降りっぱなし。セットを乾かすの大変だぞ。つうことで後半のシーンを先に撮影したと思われます。大雨&長雨で川渡れねーよ。そのため市も足止め、仕方なく宿に泊まることになる。宿の飯盛り女・お紋(浅芽陽子)が色々面倒を見てくれるが、素泊まりプランの市にはややうっとおしい。エバラ焼き肉のたれを勧められても元々泊まる予定ではなかったしね。雨は当分止みそうにない。収入ゼロで泊まり続けるわけにもいかないね。そこでお紋に勧められ按摩の仕事をもらうため街ブラスタート。そんなほのぼのエピソードを通じてカラッとした性格のお紋と何となく仲良しになる。二人が一杯やってるところにチンピラの権次(新藤恵美の元夫)が乱入。権次はお紋に「ホ」の字ダネ。しかししつこいのでお紋から嫌われている。悪い人物ではなさそうだが、ウザいので市に二階から放り投げ出されて空中浮遊。ある日、市は同じく足止めを喰らっていた侍・仲沢金五(石原軍団に入る前&『アッコにおまかせ』レギュラー前の峰竜太)の妻・友江(マゼラン星人)を施術することになる。友江は慣れない長旅に憔悴していたが、温かいものでも食べれば元気になりますよ。しかし金五はどういう訳か先を急ごうとしていた。そんなこんなで権次は金吾を目撃、お紋に報告する。その夜、お紋は市と酒を飲むが、やたら絡んで来る。「市さんは女と約束したことある?」「えーと・・・ありません」「着物買ってやるとかお嫁さんにしてやるとかさーないの?」「ありませんね」女の気持ちが分からないのかと迫るお紋に「わかります。だけどそりゃお紋さんの話じゃないでしょ?」。翌朝、雨は止む。同時に信州・土田藩の江戸家老一味・津久井玄内がご当地入り。地元のやくざの親分・藤三郎に金五・友江を探すよう協力を依頼する。子分の権次は金吾のことを藤三郎に耳打ち。金五は藩・江戸家老一派の陰謀を防ぐため、奪い取った連判状を藩主に届ける密命を帯びていた。つうことで津久井らと藤三郎の子分らが金五を襲撃、友江がさらわれてしまう。絶体絶命の金五は身勝手を承知でお紋に連判状を預けようとする。かつてお紋と金五はラブフレンドだった。二年前、金五は江戸に向かう途中、長雨で足止めを喰らいお紋と知り合う。そしてビッグラブ。きっと妻として迎えに来る。ピュアなお紋は金五の言葉を信じて待ち続けたが、いつまで経っても金五は現れなかった。金吾は迎えに来なかったことを詫びる。あの時は本気だったが、上役から勧められた友江との縁談を断ることが出来なかった。そんなことを言われても納得できるはずがない。しかしお紋は金五から連判状を預かる。そんなこんなで金五は捕らえられるが連判状のありかを白状しない。藤三郎はお紋を襲撃、連判状を奪おうとするが市に邪魔される。お紋は市に金吾との関係を涙ながらに語る。「あいつは嘘つきで裏切り者よ。憎い恨めしい・・・でもこんなあたしをお嫁にしてくれるって言ったのは・・・あの人だけだった。あたし間違ってる?市さん」。その後、権次から金五が処刑されることを聞く。「丁度いいだろ?お前の恨みも晴れて」。しかしお紋は連判状を持って津久井らの許へ。そこへ市が現れて連中皆殺し。藤三郎に尻を叩かれ、権次も斬りかかろうとするが市に「死んだふりしてるんだぜ」と耳打ちされて死んだふり。津久井らと藤三郎一家は全滅する。お紋は金五に連判状をそっと返すとその場から姿を消す。そして今日も気だるそうに客を呼び込む。お・わ・り
2023年01月30日
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うまい話には乗らないよ。新・座頭市 第7話「わらべ唄が聞こえる」脚本 佐藤繁子 監督 勝新太郎謎のスナイパーに狙われ続ける異色作。しかも懲りすぎ。お陰で映画のような仕上がり。市は旅の道中で人形を抱いた妙に艶めかしい女(新藤恵美)に出会う。女は市を見ると「ひでじろうー」と言って追いかけてくる。完全に気が狂ってます。弱っちゃったなあ。気の毒ですが女を置いてダッシュ。すると今度はスコールに見舞われて散々ですな。変なじいさん(殿山泰司)に声を掛けられ雨宿り。そこへさっきのクレージーガールがびしょ濡れで駆け込んでくる。うつろな表情&薄笑い。参ったなあ。つうことでめくらときちがいコンビの旅が続く。二人を奇異に見る町の暇人共。その頃、町に小浜の伝兵衛(草野大悟)たちが市を追ってやって来る。伝兵衛は市に片腕を斬り落とされた恨みがあった。つうことで兄弟分で地元のやくざの親分・松陰の五郎蔵(名和宏)にご挨拶、何となく共闘することになる。一方で伝兵衛は凄腕の殺し屋を雇っていた。実はじいさんこそが殺し屋であり、クレージーガールと旅を続ける市をつけ狙っていた。そして市に刺客を放ってはガッツ星人のようにデータを収集。その夜、市は罠とも知らず五郎蔵をマッサージ、床下では子分たちが市を狙って刀を突き立てる。しかしひょいひょいと避けて堂々のお帰り。待ち構えていた子分たちは市の殺気にびびりまくる。そんなこんなで宿に戻るが、就寝中にクレージーガールが市の布団に忍び込み、人形に仕込んだ匕首で襲撃。市は一緒にいるのはめんどくさくてもう懲り懲り。翌朝さりげなくじいさんが合流、二人を食事に誘う。クレージーガールことお艶はじいさんとコンビを組む殺し屋だった。じいさんはこれまでのデータから市が水を怖がっていることを掴んでいた。つうことでお艶は市を海に誘う。市はお艶と別れるためわざとらしく置いてあった小舟に乗って沖へ出ようとするがお艶も乗船。市はお艶の正体に気づいていた。「お前さん俺に恨みでもあるのかい?」「そんなもんあるわけないじゃない。お金・・・お金さ」。市も人を斬ってきたが金で斬ったことは一度もない。「この舟どこに着けるつもり?」「どこに着ければお前さん気が済むのかい?」「殺し合わないで済むところ」「じゃあ一生懸命漕がなくっちゃ」。しかし元の浜に漂着、アウトドアで焼きおにぎりをグルメする二人。お艶は伝兵衛に雇われていることを白状すると自分の生きざまに愛想が尽きたと話す。「お前さん今、目が覚めた。もし俺を殺ったところで小浜の伝兵衛なんざ銭を払っちゃくれねえよ。お前さんの命が取られるだけが関の山さ」。市の首には百両が掛かっていた。そこで市はお艶に自分を殺すよう諭す。そんなこんなで市が死んだと聞いて伝兵衛たちは大喜びで浜に向かう。伝兵衛は市の死体を確認するが、じいさんとお艶に百両を支払うつもりはなかった。「お艶さん、俺の言った通りになったろ?」。市は起き上がると伝兵衛たちを瞬殺する。お艶は人形を捨ててじいさんと旅に出る。そして市も一人旅を続ける。お・わ・り
2023年01月29日
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寒いのでみそ汁を飲む。新・座頭市 第6話「師の影に泣いた」脚本 犬塚稔・岩元南 監督 南野梅雄母親の墓参りのため久しぶりに故郷の笠間村へ帰ってきましたよ。道中、兄貴分の仇として佐原の島吉(村上チーフ)らに襲撃される。そこへどう見ても丹波哲郎にしか見えないかつての剣の師匠・伴野弥十郎(丹波哲郎)が丹波風に現れ、双方に刀を納めるよう仲裁する。弥十郎は超凄腕の持ち主だが愚直で生真面目な性格。足の不自由な妹・弥生(市川森一夫人)の面倒を見ながら道場のオーナーに甘んじている。ところがさる藩から仕官の話が舞い込んできた。弥十郎の人柄や剣の腕前が評価されたのでしょう、地道な就活が実りました。これで弥生も縁談に恵まれるかもしれない。しかし仕官するのに百五十両もの支度金が必要だった。そんな大金ねーよ。とりあえず気持ちを切り替えて・・・と。キャンプリポートに訪れた元プロ野球選手の解説者に臨時コーチを依頼。そんなイメージで優秀な弟子だった市に臨時指南役を依頼、市は弟子たちを瞬時に倒すが、弥十郎には敵わなかった。そんなこんなでしばらく弥十郎ん家で厄介になることに。弥生も市との再会を大喜び。その夜、弥十郎はプロ野球選手のように黒い交際、稲田の留造親分に金策を相談する。一方、弥生は市に衝撃の告白。「市さん、一生一人でいるつもり?」「そんなつもりはありませんけど・・・へへへ。何しろこんな不自由な身体でございますから」「あたしと同じね。あたしも誰も貰ってくれないの」「そんなお嬢さんと一緒だなんて・・・お嬢さんみたいな方がお嫁に行けなかったら世の中の女は誰もお嫁に行けませんよ」。自分のために苦労を重ねてきた兄・弥十郎はようやく士官が決まった。今後一緒にいることは足手まといになるかもしれない。「あたし、ここに残って・・・」「そりゃ先生がさみしい思いをするんじゃありませんか?」「市さん・・・ここに一緒にいてくれる?」「(ドキーン!)」「二人で助け合って・・・一緒に」。突然のプロポーズに動揺しまくっているところへ佐原の島吉が決着をつけに乗り込んで来る。しかし市は何と命乞いをする。兄貴ぶっ殺して今さら何をゆうとんねん!島吉怒りバーニングだが、市のマジぶりと弥生の懇願に負けて水に流す。さすが村上チーフ。こうして市は堅気になることを決心、弥生は弥十郎にラブエピソードを報告するが、相手が市と聞いて怒りまくる。「足が悪いからと言って何も・・・市はただの按摩ではないぞ。やくざだ。あれを敵と狙っている者が何人いるか分からん」。そのことは弥生も承知だ。今日もやくざに襲撃されたが「その時、市さんの杖になろうと思って・・・」。怒りの治まらない弥十郎は市に「外道!」と罵声を浴びせる。その頃、弥十郎の弟子で神田屋の金持ち息子が誘拐される。弥十郎から頼まれた百五十両を捻出するために仕組んだ稲田の留造の仕業だった。翌朝、市は身を引く決心をする。弥十郎が激怒した理由をよく分かっていたからだ。一方、弥十郎は稲田の留造に呼び出された場所に赴くと猿ぐつわを嵌められた弟子の金持ち息子を発見。「これはどういう訳だ!」「どういう訳って・・・ご覧のとおりさ」「誰がこんなことをやれと言った!」「先生、自分で銭がいるって言ったじゃないですか~」。こんなことまでして金が欲しいと言った覚えはない。しかし最早同じ穴の狢。そこへ百五十両を持って神田屋がやって来るが、弥十郎の姿を見て驚く。稲田の留造は神田屋と息子を斬る。すかさず弥十郎は稲田の留造を斬る。そして残った百五十両を懐に納める。そこに市が通りかかる。小判がじゃらじゃら落ちる音を聞いて「どこのどいつか知らねえがお前えもおてんと様の下を歩けねえ奴らしいね」。市は瞬時に斬り捨てるが、その構えから相手が弥十郎だと気づく。泣きたくても涙が出ない。お・わ・り
2023年01月29日
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寝るか。新・座頭市 第5話「牢破りいそぎ旅」脚本 中村努・岩元南 監督 太田昭和ほのぼのエピソードにして第1話の後日譚。関八州取締役・榊十蔵と下っ端の二人を斬った市は岡っ引きの吉五郎軍団に追われる。木に登って逃げたものの降りることが出来ず困っちゃった。そんな中、若い男女のトークが聞こえてきました。紙問屋・平田屋の娘おみつ(『おれは男だ!』青葉高校バトン部の秋本京子)と職人の仙太(織田あきら)。二人は相思相愛だが身分が違い過ぎて一緒になれないヨ。そこに平田屋軍団がやって来ておみつを連れ戻され仙太しょんぼり。生まれてこの方ろくなことが無い。ふと頭を上げると市が必死になって木にしがみついている。「そこで何やってるんですか?」「見りゃ分かるでしょー」。優しい青年・仙太に手伝ってもらい何とか降りると水が飲みたいと頼む。しかし仙太と入れ替わるように吉五郎軍団登場、あっさり捕まって護送される。市は裏切られたと思ったが、水を持って仙太が駆け付ける。「持ってきてくれたんですか・・・」しかし水の入った急須を粉々にされる。呆然と立ち尽くす仙太。バイオレンス岡っ引きの吉五郎は容赦なく市をいたぶり続ける。「このご恩は生涯忘れませんよ・・・」。一方で自分に水を運んでくれた仙太のことが気になっていた。そんなこんなで牢から脱出成功。鍛冶屋のじいさんに助けられてほのぼの交流。その際おみつが名主のばか息子のとこへ嫁入りする話を聞く。翌朝じいさんから貰った古い刀で二代目仕込杖を作って出発、仙太のお家に到着すると水を持ってきてくれたことの礼を言う。仙太はおみつのために長持ちを作っていた。布団でも着物でもなんでも入る。「へーじゃおみつさんも入りますね」。仙太はおみつのことを諦めていたが市の一言でバーニング「あの長持ちは俺が作ったんだ。何を入れてもいいんだ・・・按摩さんありがとう!」。翌日、土手の上をおみつの花嫁行列が現れる。そこへ吉五郎軍団に追われた市が乱入「仙太さん幸せになってくれよ・・・」。大乱闘のどさくさに紛れて仙太はおみつを大八車に乗せた長持ちに入れて逃走。幸せいっぱいの仙太&おみつ。一方、吉五郎は市に追い詰められて生き地獄。「若え二人のめでてえ門出に聞き苦しい声出すんじゃねえ」。刀が古いのでなかなか吉五郎に刺さらない。一回、二回、三回目でやっと突き刺さる。大八車が走る音を聴きながら市は小舟に揺られて旅に出る。お・わ・り
2023年01月21日
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友達ナラ当タリ前。新・座頭市 第4話「月の出の用心棒」脚本 池田一朗・岩元南 監督 太田昭和超スーパースター・石原裕次郎がゲスト出演。しかし丸顔で背が高いため、残念ながら侍役が全然似合いません。しかし裕ちゃんに敬意を表して見せ場たっぷり。勝新はやや脇に回ってます。『ウルトラファイト』風の荒野。市は突然襲ってきたやくざたちを滅多斬り。襲われる理由が分からない。飯屋でグルメ中にも狙われるが、しれっとあしらう。その様子を見ていた浪人・矢吹源太郎(石原裕次郎)。矢吹はさりげなく市を試す。なるほどなるほど。確かに凄腕だ。その夜、市は按摩の仕事でとある宿を訪問、客は矢吹だった。なるほどなるほど。立派な体格に感心。ついでに「持病をお持ちでござんすね」と指摘する。矢吹は苛酷な旅の影響か徐々に視力を失いつつあった。ずばり病を見抜かれた矢吹は市に酒(松竹梅)を勧め、二人は何となくフレンドリーになる。いつも苦み走った表情を浮かべている矢吹は自分とは対照的に飄々とした市に弟子入りを志願する。矢吹には苦み走った表情を浮かべるだけの過去があった。ある藩の侍だった矢吹は、妹の美緒(吉沢京子)から御前試合で恋人の沢田真吾(鬼堂誠之介)に勝ちを譲ってほしいと頼まれる。「剣は俺の命だ。その剣を裏切ることはできない」。しかも女に関してはとかく噂のある男だ。つうことで矢吹が勝利。その後、沢田真吾ぶち切れ、同僚を斬ると美緒を連れて逐電。矢吹に沢田真吾を斬るよう藩から命令が下される。そんなこんなで行方不明の美緒を探す旅を続け、ついに美緒を発見するが沢田真吾に裏切られ宿場女郎に落ちぶれていた。そこで故郷へ連れ戻すため美緒を見受けしようとするが、七十両もの大金が必要だ。そこで地元のやくざの親分・割貝の友蔵の用心棒になり、その夜も市としみじみ酒を酌み交わす。翌朝、市はこっそり出発、昔世話になった今朝次親分と旧交を温めるのが今回の旅の目的だった。ところが友蔵と今朝次は超険悪。穏健派の今朝次は争いごとは避けたかったが、友蔵の極悪非道ぶりだけはどうにも我慢できないと市に相談、子分たちも悩める今朝次のことを相談する。つうことで両者の全面戦争が決定、矢吹は市を斬らなければならなくなる。しかし「斬れん。市だけは斬れん」と宣言。友蔵一家超ムカつく。実は冒頭、市を襲撃したやくざたちは友蔵一家だった。そんなこんなで矢吹は女と寝ている沢田真吾を襲撃、一刀両断すると美緒を迎えに女郎屋を訪ねる。しかし矢吹には目の前にいる美緒の姿が見えなくなっていた。美緒は遣り手ババアを通じて「いない」と告げるが、矢吹は鈴の音で美緒の存在を確かめる。つうことで友蔵一家VS今朝次一家の全面戦争が始まるが今朝次一家圧勝、えいえいおーと勝鬨を上げてさっさと撤収する。友蔵一家が全滅したため矢吹は自由の身に戻ったが、市との一騎打ちに臨む。目の見えない者同士。「市か。しばらくだったな」「旦那・・・!」。矢吹は一瞬にして市に斬られる。「市・・・市」。市は苦悶の表情を浮かべながらとぼとぼと旅を続ける。お・わ・り
2023年01月16日
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忙しい朝にピッタリ!新・座頭市 第3話「潮来の別れ花」脚本 下飯坂菊馬 監督 井上昭渡し船に乗って移動中。チョイ悪系の色男・喜三郎(津川雅彦)が芸を披露してにぎにぎ。ところが市が杖を器用に操ってもっとにぎにぎして喜三郎は何だかムカつくぜ。船を降りる時、そっと手を引いてくれた喜三郎の女・おえん(十朱幸代)に市はほのぼのしたね。そんなこんなで喜三郎は跡をつけて来た浪人・稲葉左内(南隊員)に襲われるが、すかさず市が介入。左内は市に斬られ「たえ・・・お前を助け出すことができなかった」と言い残して絶命する。三ヶ月後、潮来宿に到着、遊郭・田丸屋に泊ることになるが、病気持ちの女郎おたえがお相手だよ。どっかで聞いたことがある名前だなあ。ぼろぼろのおたえはとても仕事が務まりそうにない。見るに見かねて別の女郎が代わりにやって来ましたよ。女郎の手はほんわか。どっかで握ったことがある手だなあ。思わぬ再会に市とおえんは互いにびっくり。実は喜三郎は女を騙しては女郎屋に売り飛ばすとんでもない悪人。おえんや左内の妹・おたえも被害者だった。そして使い物にならなくなったおたえは、田丸屋のオーナー・文五郎(エバやん)の子分・仙吉(石橋レンジ)に殴り殺される。その後、市は喜三郎の正体を知り、左内を斬ってしまったことをモーレツに反省。せめておえんだけでも救おうと考えるが、男に尽くすタイプのおえんは喜三郎にビッグラブ。とりあえず文五郎の賭場でいかさまを見破って三十両をゲット、その金でおえんを見受けしようとする。一方、文五郎は面目を潰されるが、市が「座頭市」だと知って客人に迎えようとする。まあまずは一杯。市はボケをかまして文五郎の頭の上から酒をぶっかけ。三十両でおえんの証文をゲットするととっとと帰ります。怒りMAXの文五郎は市をぶっ殺すため喜三郎と作戦会議、おえんを使って仕込み杖を奪おうとする。おえんは自分を見受けした市に感謝、仕込み杖を奪うことはできなかったが、これで喜三郎と所帯を持つことができる。しかし喜三郎ぶち切れされ、やっと正体に気づく。喜三郎はおたえの墓参りに向かった市を追いかけ、あれこれ言っては仕込み杖の奪取にチャレンジするが、呆気なく刺される。あまりの呆気なさにビックリ。「どうなってんの?刺さってんのか?抜いてくれ抜いてくれ痛ててて・・・死にたくねー死にたくね~」としょぼく絶命。文五郎たちも瞬殺。仏になった喜三郎とおたえの墓を見ておえんは微笑を浮かべる。お・わ・り
2023年01月15日
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めんどくせー奴が湧いてきたなあ。新・座頭市 第2話「父恋い子守唄」脚本 佐藤繁子 監督 太田昭和チャレンジボーイの市は激流に掛かっている丸太の一本橋を腹ばいで渡ってますよ。そこへ可愛らしい男の子がトコトコやって来ました。男の子は母親と行き倒れになっていた。母親は男の子を追分宿の油屋へ連れてあげてほしいと市に頼むと息を引き取る。男の子の名前は市左衛門。なるほど、同じ「市」同士だね。つうことで出発。やんちゃ坊主とおじさん二人のほのぼの旅が始まる。途中、茶店で休憩中に百姓のじいさん(辰巳柳太郎)と知り合い、すっかり仲良しになる。その様子をガン見している浪人・仙波左内(新田昌玄)と謎の男・弁蔵(岸田森)。弁蔵はネコナデ声で市左衛門に接近「いーっちゃん」「へえ何でございましょう」「ばか野郎!手前えじゃねや」と岸田森と勝新のコントがスパーク。そんなこんなでお祭りで賑わうとある宿場町に到着。市は大道芸にチャレンジしてお小遣いゲット。その腕前に惚れ込んだ紬一家の女親分・おりん(宇都宮雅代)は市に宿泊を勧めるが、丁重にお断り、市と市左衛門はどっかの小屋でアウトドアすることになる。そこへ百姓のじいさんが転がり込んでくる。じいさんは左内に腕を斬られていた。じいさんの正体は泣く子も黙る伝説の渡世人・首の弥三郎だった。市はレジェンドとの思わぬ接触に感激、弥三郎が常宿にしている紬一家に案内され、おりんも三人を歓迎する。弥三郎を襲った左内はおりんの兄だった。今から13年前、殺し屋だった左内・おりん兄妹の父親は、金で雇われ弥三郎を殺す仕事を請け負ったが、病で倒れ、弥三郎に葬ってもらうことになる。父親は兄妹のことを弥三郎に託し、弥三郎は約束を守り二人を育てる。おりんは恩を感じていたが、左内は弥三郎を父親の仇として付け狙うようになっていた。そんなおりんの複雑な心情を知った市はカウンセリング。「世の中のしがらみって奴はもう本当にどうにもならねえ時ってあるんですねえ」。そんなこんなで市左衛門は追分宿の金持ち・油屋市兵衛が妾に産ませた子どもだった。ところが先日、市兵衛が死去、遺言書に家督は市左衛門に譲ると書かれていたため、跡目を狙っていた番頭の仁助はびっくり。市兵衛の未亡人と共謀、市左衛門を殺すため殺し屋の弁蔵を雇ったつう話し。弁蔵は邪魔な市を始末しようと企てるが、首を一回転ぐりっと捻じ曲げられたり、腕の骨をぽっきり折られたりと散々な目に遭う。仁助の企てを知った市は市左衛門を弥三郎に預けようと考える。一方、弥三郎は市に百姓ライフをトゥギャザーしようぜと誘う。市左衛門も三人一緒に暮らすことを希望する。そんなこんなで弁蔵は左内と共謀、市左衛門を誘拐すると弥三郎に一人で出向くよう脅す。市は弥三郎に当身を食らわせると市左衛門の救出に向かうが、鈴の音、銅鑼の音攻撃に翻弄される。しかし弁蔵&仁助瞬殺「手前えたちみたいな奴らは死ぬのが一番いいんだよおー」。そして市左衛門の縄を解こうとしない。駆け付けた弥三郎にも「こんな悪戯小僧はしばらくこのままにしたほうがいいんス」と諭す。そこに左内登場、弥三郎に斬りかかるが、咄嗟に市が返り討ちにする。市は誰を斬ったのか分からない。「今斬った人は?」「おりんの・・・兄だよ」。必死に引き留めようとする弥三郎と市左衛門を振り払って旅に出る。「ばかやろー!」市左衛門の叫びが市の耳に響き渡る。お・わ・り
2023年01月09日
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年明けからバーニング。新・座頭市 第1話「情けの忘れ雛」脚本 東條正年・沖守彦 監督 勝新太郎何事もなかったかのように新シリーズスタート。謎の旅を続ける市。茶屋で休憩してますよ。そこへやくざの弥吉が逃げ込んで来るが、市の目の前で関八州取締役・榊十蔵に斬り殺される。弥吉は息を引き取る前に雛人形を市に託す。届ける相手は友部宿の小さな宿屋・乃沢屋のおしのとおかよちゃん。つうことで市は友部宿へ出発。乃沢屋では弥吉の女房おしの(いしだあゆみ)が幼い娘おかよちゃんを抱えながら女手ひとつで切り盛りしていた。おしのは美人で評判。常連客からもモテモテ。しかし度が過ぎてセクハラした常連客が地元のやくざ軍団(松山照夫ほか)に半殺しの目に遭っていた。市は乃沢屋に泊まることにしたが「何だか渡しにくくなっちゃったなあ」。おしのとおかよちゃんに雛人形を届けることは弥吉の死を告げることになる。しかし二人は堅気になった弥吉の帰りを待っている。その夜、地元の親分・辰造(藤岡重慶)に招かれ按摩をすることになるが、市の目の前で愛人(仕舞人一座のマネージャーおまつ・元大阪府職員)にDVしまくり半殺し。やべームードを感じた市は弥吉のことは伏せたままおかよちゃんに雛人形を与える。そしておしのから弥吉のことを聞かされる。弥吉は辰造の代貸だったが、おかよちゃんの将来を考え堅気になろうとする。しかし辰造から盃を返す条件としてライバルの権蔵を斬るように言われる。弥吉は権蔵を斬って堅気になれたが。。。一方、辰造はライバルがいなくなったことで羽振りのいい暮らしをしてるつう話。むーんと悩んだ市はしばらく乃沢屋で住み込みのバイトすることを決める。ある日、辰造は乃沢屋に乗り込むとおしのに「弥吉は死んだ」とあっさり告げると熱烈ラブコール開始。おしのはおかよちゃんを道連れに心中しようと考えるが、すかさず市がカウンセリング「おかみさん、このあっしを見ておくんなさいまし。こんな不自由な男でもおてんと様から命を頂いたと思えばこそ真っ暗闇の闇の中でも生きてるじゃございませんか。死ぬような気を起こしちゃいけません」。ついでに乃沢屋を訪ねて来たきっかけもカミングアウトする。そんなこんなでややこしい事情が分かってくる。辰造は美人のおしのをゲットするため、榊に賄賂を使って弥吉を合法的に始末させたのが事の真相だった。おかげで辰造は縄張りとおしのを両方ゲットで2倍2倍。元々評判が悪かったが、榊と結託して極悪非道ぶりを発揮しまくっていた。その後、辰造の賭場を訪れるとイカサマを見抜き、仕込杖でサイコロを真っ二つ「今夜の博打は弥吉さんの弔い博打でございましてね。あがりは乃沢屋へきっと届けておくんなさい」と下っ端やくざたちを皆殺しにする。しかし乃沢屋に戻るとおしのが辰造一家に拉致されていた。市が「座頭市」だと知った辰造は総動員で臨戦態勢に入りながらも、おしのを手籠めにしようとする。しかし床下から電撃的に現れた市に口の中へ仕込杖をブッ込まれる。「辰造、手前がこうして暮らせてられるのは誰のおかげだ?八州回りに殺させた弥吉さんのおかげじゃねえのかい?」。続いてやくざ軍団を瞬殺する。その後、おしのとおかよちゃんは市に連れられ、弥吉が死んだ場所を巡礼する。市は姿を消すと通りかかった榊と手下をぶった斬り、おしのとおかよちゃんをそっと見送る。お・わ・り
2023年01月08日
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