カテゴリ未分類 0
俺たちの旅 0
全11件 (11件中 1-11件目)
1
パトカーで連行。 都会の森 最終回「父と子の法廷」進介らが裁判所に着くと舟本弁護士が待っていた。「非公開法廷だの検事正の証人だとか良い気になっていると爆弾でドカンだ」。そう言い残すと舟本は14年ぶりに宣明を訪ねる。「憲法第82条第2項、非公開法廷は裁判官の全員一致を持って決しなければならない。しかし今回の法廷は全員一致ではない。つまり今日の裁判は憲法違反だと爆弾を落とす気では?」と指摘する。そして爆弾は使わないでほしいと頭を下げる。今回の事件は元をただせば花田医師事件に端を発している。その後始末を進介が担っている。不器用だが良い弁護士だ。その息子を潰さないでほしいと宣明に頼む。「爆弾を使えば検察の面目は保たれるかもしれないが、潰されたあんたの息子は二度と立ち直れないかもしれない。あんたたち親子に一生消さない傷が残るんだよ」。そして法廷が開かれれ、元大阪地検検察官として宣明が証人として入廷する。進介は宣明に事件の全ての発端となった花田医師事件の検察調書を読み上げるよう突きつけるが拒否される。そのため進介自身が読み上げ、事件の真相を解説する。「ここにはあっせんされた赤ちゃんが「誰と誰の子であった」とまで調べ上げられ、それが記録されているが、これは通常「誰の子であった」とだけで事足りるのでは?このようなケースでは子を産ませた男の名前まで調べ上げるのは丁寧過ぎるとはいえないか?あなたの調べはプライバシーを侵していたとは考えられないか?」。それについて宣明は「赤ん坊を売買するなど人道上許されない犯罪であるからです。法には一罰百戒という側面があります。いわゆる世間に対する見せしめです。担当検察官として厳しすぎる調べをしてでも類似事件の続発を防ぐべきだと考えました。そのためには多少のプライバシーを暴いても致し方ないと考えました」。その正義感が当時の裁判記録にまで個人のプライバシーを残させることになったが、宣明は正しいことだったと反論する。「例え世の中がどう移り変わり、社会事情が如何に変化しようと人身の売買はされるべきではない。これは人が人を殺してはならぬのと同様不変の正義であり信義である」。しかし仮にその丁寧過ぎる調べが無かったら被害者の逆上も無く、本件犯行も無かったとは考えられないかと進介は追求する。「本事件の発端は全て検察調書から出ている。14年前、八橋証人の正義感が赤ちゃんの売買という一側面のみに捕らわれず、舟本弁護人が主張した消される命より売られる命をという命の大切さに目を向けられていれば、一罰百戒という検察官の正義より個人のプライバシーを尊重する人権擁護の立場を重んじていれば裁判記録に被告人の名前も草太君の名前も中原さんの名も無く、秘すべき秘密は永遠に保たれ本件犯行は発生し得なかったのではないかということを申し述べたいのです」。しかし才賀は反対尋問をせず、次回に留保するとした。その後、草太の父親と母親が証言台に立つ。草太の母親が子ども産めない身体だったことから草太の父親は花田医師を介して、当時大学生だった野中弥生に男の子を産ませ、野中弥生には死産と告げ、男の子は草太の母親が産んだことにした事実が述べられる。野中弥生は花田医師事件の記録を調べ、死産と告げられた子どもが生きていたことを知るが、その後の草太への関わりについて「私は母ではありません。担任として一教師として接してきたつもりです。母親として何かしたつもりは一度もありません。本当です。私は草太君の母親だと一度たりとも思ったことはありませんでした。本当です・・・本当です」と証言する。そして草太が証言台に立ち、事件の当日、野中弥生とのパソコン通信のやり取りを読み上げ、消された記憶の部分を証言する。「僕は先生が殺されると思い飛び込みました。僕は置物を掴んで旦那さんを殴りつけました。僕は・・・僕はあの人を殺しました」。これで野中弥生の無実はほぼ確定した。後日、進介は最終弁論を行う。「公訴事実は無根であり、被告人が無実であることは以下の事実からも明白であります。本件発生の原因には花田医師の存在があります。闇に葬られる命より売られる命を、花田医師は罰せられました。しかしそうでしょうか?法においては罰せられたとしても情においてはどうでしょうか?一方に子を始末しようとする親がおり、他方に子を欲する親がいて、それが切羽詰まった問題だった場合、そのようなあっせんを誰が責められるでしょうか?さて当時二十で教職を志す学生の身だった被告人は未婚の母になる覚悟を決め、産んで育てようと決心しました。しかし子の父である中原さんは反対しました。それは被告人を未婚の母にして前途ある将来を奪うよりは赤ちゃんを引き取ろうと考えたからです。きよ子さんもそのことで赤ちゃんの命が助かるのならと考えた。いうならば本件犯行の加害者である中原草太君はそういった優しい人たちに育てられたんです。さて草太君は首を絞められ逃げられない状態だった被告人を、今助けなければ殺されると思いとっさにブロンズ像を手に取り本件犯行に及びました。まさに野中先生は急迫不正の侵害を受けていたのであります。急迫不正の侵害に対し、自己または他人の権利を防衛するため止むことを得ざるにいでたるはこれを罰せず、然るに草太君の行為は刑法第36条にいうところの正当防衛にあることは明々白々たる事実なのであります。さらに弁護人が申し上げたいのは全ての事実を知っていながらそのことを隠し、自ら罪を負おうとした被告人野中弥生の取った行為が人の命、そして尊厳を守ろうとした行為に他ならないということなのであります」。これに対し才賀は何も述べなかったことで結審となる。爆弾は落とされなかった。二週間後、野中弥生に無罪の判決が言い渡される。進介は才賀の元を訪れ、頭を下げて礼を述べる。才賀は右手を差し出し敗北を認める。しかし「一つだけ言っておく。君たちが勝てたのは検事正が爆弾を使わなかったからだ」。その夜、進介の祝勝パーティーが開かれるが、検察審査会の追及を受けている宣明のことが気になり帰宅する。宣明はらっきょうを食べながら一人で飲んでいた。「お前に一つ聞きたいことがある。私のらっきょうを盗み食いしていたのはお前か?」。進介は両手をついて詫びる。「好きか?」「は?」「うまいか?」「はい・・・」。宣明はらっきょうが乗った器を進介に差し出す。「よくやった。進介」と言い、笑顔で酒を勧める。「最終弁論も私への尋問も見事だった。よくやった・・・ここまでよくやった。良い弁護士になれ」。号泣する進介。「良い弁護士になれ」。「お父さん・・・俺頑張ります」泣きながららっきょうを食べる。笑顔の宣明。そして進介は今日も法廷で「被告人は無罪!」と弁護する。お・わ・り本当に感動の最終回だった。長坂秀佳はいつもずるい。本来最終回に持ってくるエピソードやオチを早々にバラしてしまい、そこに至るエピソードを後から緻密に積み上げる。幼少時に『少年探偵団』と『快傑ズバット』でその洗礼を受け今日に至っている。『都会の森』もリアルタイムで観ていた。あれから28年。自分はどれだけ成長できたか。そんなことも考えた。
2018年09月02日
コメント(0)
シンゴ(柳沢)。 都会の森 第10話「進介、崖ッぷち!」野中弥生が隠し通そうとしていたことが明らかになった。真犯人が草太であり、草太が野中弥生の子どもだったという事実。このことを草太は知らない。法廷で争うことは草太を世間に晒すことを意味する。昌たちは野中弥生と接見し、野中弥生の意向を尊重することにしたと報告する。今後は起訴事実を認める、その上で情状酌量で争うことを確認する。しかし進介だけは食い下がるが野中弥生は何も答えない。「あんたここまで来てだんまりですか!俺がまだ無罪主張をすると思っているんですか!俺は真実が知りたいだけなんだ!」。「八橋先生、私は法廷で申し上げること以外何もありません。ただ、これだけは分かって下さい。草太君のお母さんは何も知らないんです。草太君も何も知らないんです。どうか勘忍して下さい。私は二人に今までの罪を償わなければならないんです」。昌と美波子は才賀を訪ね、方針を転換し、起訴事実を全面的に認め情状酌量に持って行きたいと打診するが拒否される。その頃、進介は草太を見舞いに訪れていた。「もう何も思い出さなくていい」。そこへ昌が合流する。草太の母親は二人に草太が自分の子どもではないことを知っていたと告白する。良い母親になろうと努力した。しかしそうすればするほど自信を失った。その自信の無さが草太を神経質にさせた。母親として自信を持つことができなかった自分が全て悪かった。その間に草太はまた記憶を取り戻した。野中弥生の夫が紙切れを突き付けていたことを。「あともう少しで全部思い出せそうなんだけど・・・」。帰宅すると才賀と宣明が打ち合わせをしていた。しかも机には花田医師事件に関する書類が置かれていた。進介はいつものバーで飲みまくりベロベロに泥酔。「俺たち全員真相を知りながら無実の人を有罪にしてしまう。これでいいんすか~?弁護士として、人として許されるんすか~?」と徹平らに絡む。しかし川口にビンタをくらって我に返る。弁護士だからみんな悩んでいる、法を守り情を守れるか、法と情を守れるか、だから弁護士なのだ。翌朝、進介は事件のきっかけになったと思われる「紙切れ」を探すため野中弥生の妹と会い、車の中から「昭和51年花田医師事件に関する報告書」を見つける。被害者は大阪出張の際、大阪の興信所にこのことを調べさせた。そしてこの「報告書」を突き付け口論が始まる。原因は草太のことだった。草太は事件を思い出しつつある。野中弥生が庇おうとしていることに意味がなくなっているのだ。進介は改めて野中弥生に無罪で争うよう説得する。その夜、宣明は思い上がりだと一蹴する。「この事件の真相はあまりにも救いが無さ過ぎる」。一つ間違えば死人が出ると進介に警告する。「起訴事実を認め情状で争う。方法はそれしかない」。しかし進介は真実が不都合だったからと言って逃げるのではなく、問題解決を図るべきだと反論する。「あるのか?そんな方法が。本件に限ってそれはない。誰も傷つけず後味の良い解決方法はありえない」。翌朝、草太は全てを思い出し自宅で暴れる。草太は進介を殴り、進介は暴れる草太を何度も殴る。「君の正当性は俺が守る!だから闘ってくれ!」。その後、進介は草太を連れ野中弥生と接見する。草太が全てを思い出したこと、その上で証言台に立ってくれることを告げる。草太の両親もだ。そして宣明、才賀の元を訪ねる。「次回野中弥生事件の法廷は当初方針通り起訴事実の全面否定、無罪主張で参ります」「あの少年をマスコミに晒すのか?」「その対策も考えました。憲法第31条および82条第2項の適用を裁判所に願い出て、たった今決定が出されました。次回法廷は一般には非公開で行われます。そして同法廷の証人として八橋宣明検事正を申請してありますのでそのつもりでご準備下さい」「何?私を証人に?」「はい。検事正を証人に、非公開法廷が開かれます!」。つ・づ・く次回感動の最終回。
2018年09月02日
コメント(0)
シンコ。都会の森 第9話「哀しい真実」 真犯人は草太だった。草太の父親(アパッチ賢改め中原賢)が自転車を運んだ理由と辻褄が合う。しかし草太は犯行時の記憶を失っている。草太は少しずつ記憶を取り戻し、真犯人を積極的に探ろうとしていた。進介は困惑する。真実を暴くことがどのようなことをもたらすのか。徹平から「お前は弁護士なんだぞ!」と批判される。一方、才賀は宣明から呼び出され、野中弥生事件が意外な展開になりそうだと指摘される。その頃、舟本弁護士事務所に草太の父親(アパッチ賢改め中原賢)が怒鳴りこんでいた。これ以上、草太の記憶を取り戻すことをするな。それが何を意味しているのか分かっているなら。進介らは野中弥生に接見し、草太を庇おうとしているのではないかと問う。あなたは首を絞められていた。草太はあなたを助けるために被害者を殺した。それを見ていた草太の父親が自転車を持ち去った。これで話はすべて繋がる。「あなた方を心から信頼しても良いんですか?」。涙を流しながら進介らに語るが、しかし「殺したのは私です。これは信頼の上で申し上げています。早く結審させて頂きたいのです・・・どうかもう終わりにして下さい」。進介にはなす術が無い。宣明は才賀に大阪に何かあるかもしれないと助言する。野中弥生と草太の父親(アパッチ賢改め中原賢)は大阪出身である。「この事件は思いのほか奥が深いかもしれない」。二人は愛人関係だった。愛人の子どもが自分を助けたとはいえ、教職を捨ててまで身代わりになろうとするだろうか。それでも真実を追求しようとする進介に対して美波子は「その正義で誰が救えるの?」と問う。「自分の人生を掛けてまで真実を隠したがっている被告人がいる。寄ってたかって吊し上げて裸にすることはできる。でもそれは弁護士がやる仕事?弁護士の正義?私たちは検事じゃないのよ。悲しい真実を暴くためではなく守るためにあるのよ」。進介は宣明に教えを請う。一つの真実が見えつつあり、もう一つの真実もあるかもしれない。被告人の利益を守るため真実に目を瞑るべきことが弁護士の正義なのか、真実を追求することが検察官の正義なのか。無実の人を無実と言うことが情より法を説くことになるのか。しかし「情より法を説くつらさ、検察官の正義を貫く苦しみ、そんなことは検察官なら誰でも味わっている。このつらさや苦しみを避け、世間受けばかりを狙い、甘っちょろい正義を振りかざして得意になっているのがお前たち弁護士だ」と一蹴される。その頃、昌は才賀を自宅に招いて次回の公判の進め方に探りを入れようとしていたが、この機会に寄りを戻そうともしていた。そこへ進介が現れる。昌と才賀が一緒にいたことにブチ切れ。二人に暴言を吐きまくるが才賀にボコボコに叩きのめされる。さらに翌朝、宣明から「お前の正義は弁護士の正義でも検察官の正義でもない。闇雲に人を陥れ滅ぼすことにしかならん」と批判される。進介は草太の母親から連絡を受け、草太の自宅を訪れる。草太は熱にうなされてた。医者からはどんな結果であれ記憶を思い出させた方が良いだろうと言われたという。そしてもう一つの真実が明らかになる。昭和51年に大阪で起こった花田医師事件。闇に葬られる赤ちゃんを子どもを欲しがっている夫婦に斡旋した。この事件を巡って舟本弁護士と大阪地検時代の宣明は争った。草太は草太の父親(アパッチ賢改め中原賢)と野中弥生の子どもであり、事件で売買された赤ちゃんの一人だった。しかし戸籍上は完全に草太の両親の子どもとされている。野中弥生が何を隠そうとしていたか全貌が明らかになった。昌は弁護士の情としてこの裁判は捨てると決断する。野中弥生の望む方向で裁判を終える。しかし野中弥生は無実である。つ・づ・く
2018年09月01日
コメント(0)
殿下。都会の森 第8話「意外!?真犯人は・・・」野中弥生は誰を庇おうとしているのか?公判で凶器のトロフィーを使って被害者である夫を撲殺する場面を再現する。さらに草太を口止めすれば、強盗の仕業に見せかけることが可能だと思ったとまで証言する。「とにかく私は夫を殺したかったのです!」。才賀の筋書き通りの展開である。一方で進介の質問には一切答えようとしない。誰のための弁護士なのか?ブチ切れる進介。裁判官の制止にも応じず、野中弥生と才賀にまで詰め寄る。そのため審議は中断。再開後、昌は裁判官に次回は現場検証を行い、その場で被告人質問を行うことを提案する。前代未聞の奇襲作戦。才賀は宣明に報告するが「野中弥生がシロだった場合、真犯人は誰か?考えておいたほうが良い」と言われる。昌の作戦はハッタリではなく、十分な裏付けを握っているからである。進介は改めて草太に事件のことを思い出してほしいと働きかける。そこへ川口と徹平が合流するが、二人を見た途端に草太は「お父さん疑われること無いよね?」と言い残して自転車で立ち去る。あの自転車を犯行現場から草太の自宅まで運んだ人物がいる。それが誰なのか。その後、進介は東京地検が協丸商事疑獄事件に関与していた元大臣をまたしても不起訴にし、捜査終了としたことを知る。帰宅後、宣明に抗議する。この事件では3人も自殺者が出ている。起訴すれば5人以上の大物逮捕に繋がるとまで言われていた。それにもかかわらず何故不起訴なのか?5人のうち4人が元大臣だからか?「政界の情より正義の法ではないのですか!?」「進介、よく覚えておけ。一つの悲しみを救うことは、別の悲しみを作ることだと」。そして野中弥生の自宅で現場検証と被告人質問が行われる。昌は野中弥生に凶器のトロフィーがどこに置いてあったか質問するが答えようとしない。草太も思い出せない。しかし草太の母親が何度か野中弥生を何度か訪ねた際に見た覚えがあると証言。トロフィーは本棚の上に置かれていた。野中弥生の背丈は小柄である。被害者を突き飛ばして外へ出ようとしたが、いったん戻って凶器で後頭部を殴ったとされているが、本棚の上に置かれているトロフィーに手が届かない。「随分取りにくい位置にある物を凶器に使ったんですね。あなたの身長ならこの下の段にある鉄の花瓶を使うのが自然じゃありませんか?」「嘘じゃありません!取ったから取ったんです!こんなことで嘘をついてどうなるんですか!」と泣きながら取り乱す。その後、作戦会議で草太の父親(アパッチけん改め中本賢)、草太の母親、野中弥生の妹にアリバイが無いことから真犯人の可能性があると絞り込まれる。身内同然の人たちを疑うことに進介は抵抗を感じる。しかし野中弥生がシロであれば誰かが犯人である。父・宣明の言葉を思い出す。あれほどまでにして野中弥生が庇おうとしていることを弁護士が暴いていくことは本当に正しいのか?翌日、草太から「野中先生はやっぱり真犯人じゃない」と告げられる。そして犯行時の状況を思い出したと言う。倒れた被告人の左隣に野中弥生がいた。そのことを野中弥生に報告するが「なんてことを!あなたにはああいう繊細な子が扱い一つでバラバラに崩れてしまうのが分からないんですか!草太君をこれ以上いじらないで下さい!殺したのは私なんです!」と猛反発を受ける。そして宣明の言葉を噛み締める。その夜、徹平の調べで草太の父親が自転車をマンションに戻したことが判明する。目撃した人物は法廷で証言しても良いとのこと。しかしなぜ草太の父親が?「あ!!俺、分かっちゃった!真犯人は・・・!」ものすごい変顔で全身ブルブル震え出す進介。つ・づ・く
2018年09月01日
コメント(0)
ゴリさん。都会の森 第7話「弁護士失格!」進介は野中弥生から弁護士を解任される。進介だけでなく昌、美波子も。なんとか接見に応じてくれたものの野中弥生の意向は変わらなかった。今後、進介らだけでなく妹の接見にも応じないと言う。進介の熱心さが裏目に出た。野中弥生は誰かを庇おうとしている。進介は何としてでも弁護を続けたいと考えるが、解任された以上できることは何も無い。元々金にならない仕事だったこともあり、昌と美波子は事務所の利益に繋がるような仕事もしていくべきだと主張する。しかし無実であるはずの人が罪を被ろうとしている、それは被告にとって不利益であり弁護士として看過してはならないと二人を批判する。「では弁護士を解任された立場で何ができるのか?」と問われると言葉が出ない。翌日、気持ちを切り替えて雑務をこなしていくが釈然としない。それは昌と美波子も同じだった。そして宣明は進介に対し、弁護士を解任されたことは被告人の信頼を得られなかったことであり、弁護士として失格であると厳しく非難する。しかし、一方で「まだ打つ手はある」と示唆する。その後、進介は久しぶりに事務所に顔を出した舟本に野中弥生の支援について相談するが「手を引け」と予想外の返事を突き付けられる。理由は宣明が指摘したこととまったく同じだった。「彼とは上杉謙信と武田信玄のような関係だからね。ガハハハ」。美波子は進介の意向を受け入れるが、どのように関わっていくかは「自分で考えるように」と突き放す。そんな時、同期の川口(財前直美)の事務所が国選弁護人に選ばれたことを知る。進介にとって有利な展開だったが、考え方があまりにも違うため舟本事務所の退職を逡巡し始めた今となっては前向きに受け止めることができなかった。その夜、泥酔し昌のマンションを訪ねる。弁護士としての信念を貫きたい、そのためにも野中弥生の弁護を続けたい、しかし打つ手が無い。どうすればいいのか。翌朝、目が覚めるとテーブルにマッチ棒で「三十」と示されていた。進介は刑事訴訟法第30条を思い出す。「この手があった!」。被告人が弁護士を解任したとしても、被告人の親族は独立して弁護士を選任することができる。つまり野中弥生の妹が了解さえすれば進介は再び弁護人に選任される。しかも国選よりも私選が優先される。そして野中弥生の妹から了解する旨の意向が伝えられる。つ・づ・く
2018年08月28日
コメント(0)
長さん。都会の森 第6話「証言・先生が殺した!」四回目の公判が開かれる。才賀は草太を証人として招いた。草太は才賀から尋問されながら次のことを証言する。事件の当日、野中弥生とパソコン通信を使っていた。時刻はその日に限って犯行時刻の直前にあたる9時50分から10時20分ごろだった。野中弥生は2年生も担任を引き受けることになっていたが、学校の方針で白紙になった。そのことで野中弥生から連絡が来ると思い、朝からパソコンを開けて待っていた。そして「何とかするから待つように」とのメッセージが届いた。ところが被害者である野中弥生の夫が帰宅、「旦那が怒っているから」とのことで10時20分にパソコン通信を終了した。その後、心配になり自転車で野中弥生の自宅に駆けつけた。以前にもカッとなった被害者が野中弥生の首を絞めるようなことがあったからだ。移動時間は約8分。自宅に着くと被害者は野中弥生の首を絞めようとしていたためリビングに飛び込むが、自分の中の何かが切れて意識を失ってしまう。ショックを受けると記憶が飛んでしまうことがこれまでにも二度あった。正気を取り戻した時、野中弥生は血の付いた置物を拭いていた。そして目の前に被害者の死体が転がっていた。野中弥生は「先生がこの人を殺したの。黙っていてね」と言うと自宅近くの神社まで車で送り届けてくれた。その後、気持ちが落ち着くまで10分ほど車内にいた。草太の証言から才賀は、野中弥生は草太を送り出すことを口実に逃走しようとしていたのではないかと結論づける。一方、進介らは反対尋問を行うが草太は何も語ろうとしなかった。才賀はどんな手を使って草太に証言する気にさせたのか?美波子に追及されるが「聞き出したかったらムードづくりを考えるんだな」と一蹴する。しかし宣明は「自転車。違うかね?」と才賀の手の内を簡単に見抜く。進介はパソコン通信で草太にメッセージを送り続ける。そこに宣明が来て敬愛する検事総長の書いた本を渡し、読む様に勧める。「潰される前に転身を図ることを考えなさい」。美波子は才賀の誘いに応じて食事を共にする。ホテルの部屋で手の内を聞くことになるが、そこに昌がやってくる。才賀は二人に嵌められたことに気づき退散する。数日後、進介は野中弥生の自宅を訪れ草太の証言から事件当日の状況を整理する。そこへ野中弥生の妹が自転車でやってくる。たまに家を開けて風を通しているという。そこで進介は気づく。「自転車だ!」。早速パソコン通信で草太にそのことを伝えると草太から初めて返信が届く。進介は草太に会うと一気にまくし立てる。君は野中先生の自宅までこの自転車で向かった。そのあと野中先生の車で神社まで送ってもらった。つまり君は自転車を置いてきたことになる。この自転車を君の自転車置き場まで持ってきた誰かがいる。才賀検事は君のお父さんを疑った。草太は「ありのまま喋らないと父親が疑われることになる。僕が先生の家に行って戻るまで父は家で仕事をしていた。だからそんなはずないって・・・!」。もし草太の父親が犯人だとしたらわざわざ自転車を運んだりはしない。真犯人はまだ分からないが、事件現場に野中弥生と草太以外にも誰かがいたことになる。そのことを早速野中弥生に報告するが何も話そうとしない。事件現場に二人以外の誰がいたのか?草太の自転車を元の場所に戻したのは誰なのか?翌朝、昌から野中弥生が進介ら弁護人を解任したとの電話が掛かってくる。つ・づ・く
2018年08月20日
コメント(0)
山さん。都会の森 第5話「アリバイが消えた!」進介は大急ぎで裁判所に向かうが法廷には誰もいなかった。まず才賀の元を訪れ今回の失態を詫びる。そこに偶然宣明もいた。その後、昌、美波子にも詫びるが誰も咎めようとしない。進介は草太となんとか接点を持とうと、かつて野中弥生が行ったようにパソコン通信を始める。その夜、改めて宣明に今回の件について詫びるが「今年の夏はまだまだ暑くなりそうだな」と相手にされない。妹の明美(久我陽子)に甘ったれぶりを叱責された進介は宣明に決意表明する。「僕はお父さんに恥じない弁護士になります」「私は認めた覚えはない」「認めさせます。僕はお父さんの認める弁護士になってみせます」。次の日、美波子から進介が今回失敗をしてくれたお陰で次回の公判が伸びた、つまり時間稼ぎの作戦になったと評価される。早速昌と再び野中弥生の車と接触した現場を訪れるが、めぼしい収穫は得られなかった。そのため進介が接触後に乗ったタクシーの運転手を探し、その時間から進介の証言の裏を取ることになる。そして作戦会議。野中弥生は何かを隠している。進介が「アリバイ」を主張して以来、一切発言をしなくなった。その理由は?進介は野中弥生と面会するが態度は変わらなかった。しかし「10時35分あの交差点で僕と会ったじゃないですか?」と訊ねる進介に首を横に振る。「違う?違うんですか?」。今度は首をしっかりと縦に振るが、それ以上の反応を示そうとはしなかった。その後、進介は自分の時計が1時間も遅れていたことに気がつく。これまで主張していた「10時35分」ではなく「9時35分」の可能性が出てきた。つまりアリバイが完全に消えることを意味する。翌朝、昌がタクシーの運転手を見つけ出し、運転時刻を調べた結果やはり「9時35分」の可能性が強まる。しかし三人とも野中弥生はシロだと信じている。ただし物証はゼロ。それでも進介は必ず切り札を見つけ出して見せると宣言する。そんなこんなで事務所の経営のため顧問弁護士としての仕事もこなす。昌と美波子はそれぞれセクハラ社長たち(平泉成)との接待に付き合う。あまりのセクハラぶりに昌はブチ切れるが、月5万円の顧問料がどれだけの収益を生んでいるのか、その穴を埋められるだけの仕事を取ってこれるのかと美波子から責められる。その夜二人はセクハラ社長に謝罪する。一方、進介は草太を訪ねパソコン通信のパスワードとハンドルネームを伝える。帰宅後ラッキョウを食べながら草太にメッセージを送り続ける。そのラッキョウは宣明が漬けたものだった。ラッキョウを漬けた瓶を見ながら「なんだか減っているような気がするなあ」。翌日、四回目の公判が開かれるが、検察側の証人として草太が来ているとの情報が入る。しかも野中弥生が夫を殴り殺すところを見たと証言するらしい。つ・づ・く
2018年08月19日
コメント(0)
山ちゃん。都会の森 第4話「進介、証言台に立つ!」主任弁護人が証言台に立つ前代未聞の展開。進介は改めて平成2年4月10日午前10時35分に被告人の運転する車にぶつかりそうになったことを説明する。しかし、才賀は現場を見ていたタバコ屋のおばちゃんを証人に招き、9日の同じ時刻にも進介が車とぶつかりそうになったことを証言させる。さらに司法修習時代の日付を勘違いしたエピソードまで引っ張り出し、進介の証言がいかに曖昧な記憶に基づいたものであり、被告人の車とぶつかりそうになったことが何故10日だと言い切れるのか徹底的に追及される。宣明はその様子を傍聴席から秘かに見ていた。結局、第二回目の法廷は進介らの完敗に終わる。切り札のつもりだった進介の証言がむしろ自分たちの首を絞めることになった。昌はこの裁判に必ず勝つと主張するが、美波子は反対する。報酬が最低ラインの25万円でしかなく、いつまでもこの事件に事務所全員が掛かりきりになる訳はいかない。むしろ情状酌量を求める方向へ作戦を変更すべきだと真っ向から対立する。一方、進介は自分は確かに見たと主張するが「法廷で認められた事実は有効・法廷で認められなかった事実は無いに等しい」と二人から諌められる。その夜、昌は才賀を食事に誘い宣戦布告する。進介は帰宅後、宣明から「醜態だったそうだな。決定的材料を持っていながらそれが事実だということすら証明できなかった。もう一度司法修習生からやりなおしたほうが良いんじゃないのか?」と言われる。泣きながら覚えたてのパソコンに「打倒」の文字を打ち込む進介。翌日、久しぶりに顔を出した舟本から「君の昨日の裁判だがね・・・なっとらん」と注意を受ける。「弁護人は独断的な真実を持ってはならない。これは鉄則だ。君は既に自分が目撃証人である主観を持って弁護にあたっている。主観では法廷は引っ張れん。法廷は社会正義を主張する場だ。個人的正義感を主張する場ではない。もし自分が知っている事実を主張したいのなら証人に徹しろ」。進介はどうすればいいか戸惑うが、昌、美波子から自分で考えろと突き放される。その後、進介は舟本に今回の弁護人を退かないと表明する。あくまで弁護士として主観に徹して事件の真実を解明する、それが自分の出した結論だと伝える。舟本は被告人から主任弁護人を解任されないか心配するが「ま、しっかりやんなさい」と声をかける。そんなこんなで改めて事実関係を整理する中で、中原司郎(アパッチ賢改め中本賢)、その妻、息子の草太、そして被告人・野中弥生が何かを隠しているような印象を受ける。昌は何かを隠しているということは何かを庇っているということだと推理する。おそらく検察は気付いていない。そんなこんなで裁判以外の仕事もこなさないと経営が苦しいため、進介は美波子に頼まれ立ち退き寸前のオンボロビルに委任状を届ける仕事を任され、明日は地裁へ直行するよう言われる。しかし帰る途中、そのビルのエレベーターに一晩中閉じ込められてしまう。連絡もなくいつまで経っても帰宅しない進介を心配する宣明。次の日、法廷では主任弁護人の進介が現れないため延期となる。つ・づ・く
2018年08月17日
コメント(0)
A.YAMANE都会の森 第3話「俺は見た!」進介は平成2年4月10日午前10時35分に被告と会っていた。その日は舟本法律事務所へ初出勤する日だった。しかし寝坊したため急いで自宅を出た。しばらくして曲がり角で車にぶつかりそうになった。その車を運転していたのが被告人・野中弥生だった。夫が死亡した時刻と食い違っている。つまり野中弥生にはアリバイがあるということである。その日は昌も初めて舟本法律事務所を伺った日なのでよく覚えている。当初今回の裁判は情状酌量を求め執行猶予の判決に持って行くつもりだったが、起訴事実を全面否定し、白か黒か決着をつける方向へ作戦を変更することになる。そこへ野中弥生の妹・小川朝子がやってくる。第1回の公判で進介が「無罪」と発言して以来、野中弥生は一切口を利かなくなってしまったとのこと。進介と昌も接見するが、二人に対しても何も語ろうとはしなかった。ある日、進介は父・宣明から「何処かのバカが黒い犬を白い犬と言い張ったらしい」などと嫌味を言われる。進介は今回の事件は自分が証人でありアリバイを説明する。「俺は無罪を勝ち取る!必ずお父さんに勝って見せる!」。数日後、昌、美波子、進介の三人は作戦会議を開く。野中弥生は誰かを庇っているのでは?初公判の傍聴席に野中弥生の不倫相手だった中原司郎(アパッチ賢改め中本賢)とその妻(黒田福美)の姿があった。不倫の結果が今回の事件である。それにも関わらず妻は中原司郎(アパッチ賢改め中本賢)に寄り添うように座っていた。二人には草太(神田利則)という中学生の息子がいた。中学校入学以来、不登校が続いている。野中弥生の努力で登校するようになったが、担任が変わったことで再び不登校に。野中弥生と草太はパソコン通信でつながっていた。誰も野中弥生を悪く言わない。ただし中原司郎(アパッチ賢改め中本賢)だけ妙によそよそしかった。進介の証言だけでは説得力に乏しいことから現場の目撃者を探す。進介は行きつけの店のバーテンダー・日下(徳永英明・特別出演)がいたことを思い出し、店を訪ねるが辞めてしまったあとだった。一方、才賀は進介の行動を行動を追っていた。進介が何を掴んでいるのかどうしてもわからなかった。上司の宣明にも訊ねるが「私は何も知らん」と言われてしまう。そんなこんなで進介は野中弥生の車に手をついたことを思い出し、その後指紋が検出される。さらに徹平から野中弥生が運転する車の助手席に誰かが座っていたこと、事件発生時刻に現場から自転車が飛び出していた事実を聴きだす。そんなこんなで二回目の公判。才賀は証人の変更を裁判官に申し出る。昌、美波子、進介たちも反対する理由が無かったため申し出を認める。才賀が急遽証人に推薦したのはなんと進介だった。つ・づ・く
2018年08月16日
コメント(0)
参議院議員候補・山根あきら 都会の森 第2話「有罪・無罪」進介の苦いデビュー戦は終わり、本当は落ち込みたいところを無理して明るく振る舞う。事務所に戻ると大学時代の同級生で今は新聞社で司法記者をしている伊波徹平(江ロ洋介)が美波子と昌を取材していた。しかも二人にわざとらしく握手までさせ写真に収める。さらに気難しいことで有名な高田雅代判事(原知佐子)を取材しているところも見かける。その夜、帰宅すると父・宣明が上機嫌で進介の兄・研介と電話で話をしていた。研介から送られたスコッチが届いたのだ。翌日、求刑が重いことで有名な水上怜子検事(刀根麻理子)とすれ違う。そして徹平のスッパ抜きの記事を見てここしばらくの出来事の全てを理解する。近々日本の裁判史上初の裁判長、検事、弁護士すべて女性による裁判が行われるという。しかも被告人も女性だ。中学校の女性教師が教え子の父親と不倫関係になり、そのことで夫を殺害した事件の裁判である。当初国選弁護人が就く予定だったが、昌が私選で受けたのだ。そして昌の記者会見が開かれた。「女の事件を女の裁判長、女の検事、女の弁護士が担当する。これは日本の法廷史上初めてのケースです。女の法廷。世間の耳目を大いに集めることになると思われるこの裁判に私は全力を尽くしたいと思います」。そして徹平の質問に次々答えていく。実は昌と徹平のよるやらせだった。舟本法律事務所のやり方が古く、また赤字経営だったため、昌は大手の法律事務所のような情報戦に打って出たのだ。美波子は地味な仕事をコツコツこなしていくことが何よりの宣伝だと反発する。のちに昌は自分のやり方が甘かったことに気づかされ美波子へ詫びを入れるが、今回の女性裁判で舟本事務所での初陣を飾りたいと話す。その後、進介も補佐の立場で弁護団に加わることになる。そして初めての給料が支給され、宣明の好きなスコッチを買って帰宅するが「今のお前はそんなものが買える身分ではないだろ?研介と肩を並べようとしても無理だ。返してきなさい」と受け取りを拒否される。翌朝、昌からの電話で主任弁護人に任命される。「それでは初の女性裁判にならないのでは?」「書類上のことなので何の問題もない。言ってみれば担当弁護人ってこと」。そのやり取りを憮然とした表情で聴いている宣明。そして第一回目の公判が開かれる。被告人の不倫相手とその妻、被告人の妹も来ている。検事は水上怜子だけでなく才賀の姿もあった。昌は進介の父・宣明の差し金だという。昌と美波子はおそらく「女の法廷」を崩しにかかるだろうと考え、進介を弁護団に加えたのだ。そして被告人の陳述に対して進介はしどろもどろながらも「被告人は・・・無罪です!」と叫ぶ。つ・づ・く
2018年08月15日
コメント(0)
衆議院議員候補・やまね明都会の森 第1話「いざ!初法廷」今年で平成が終わるので平成のものも観ておこうと思い。平成2年7月からTBS・金曜ドラマの枠で放送。プロデューサーは飯島敏宏。脚本は『快傑ズバット』『特捜最前線』でお馴染みの長坂秀佳。『特捜最前線』終了後、作家生活へシフト。ズバットこと早川健並みのハッタリで見事江戸川乱歩賞を受賞したものの、小説家では飯が食えないことに気づき再びテレビの世界に戻って来たのが本作。テーマはこの人のライフワーク「父対子」。八橋進介(高嶋政伸)は司法修習生を終え、晴れて弁護士になった。八橋家は代々検事を輩出、父親の八橋宣明(佐藤慶)は東京地検の検事正。兄も祖父も検事である。しかし進介は人権派・舟本弁護士(鈴木瑞穂)が1975年に担当した「花田医師赤ちゃん売買事件」の弁護に感動し、弁護士の道を進むことを決めた。ちなみにその時の担当検事は父・宣明だった。そんなこんなで進介は舟本法律事務所に所属することを希望。舟本弁護士の娘・美波子(黒木瞳)も弁護士であり、進介の大学時代の先輩でもある。あだ名は「黒い女豹」。父娘二人の貧乏事務所だが、舟本弁護士は多忙を極めて不在がちなため、所長代理として美波子の同期・片桐昌(田中美佐子)を招聘する。あだ名は「白いライオン」。美波子と昌はかつて同じ男を好きになり二人とも捨てられた過去がある。以来、互いを避けてきたが、舟本弁護士の意向が働いたのか不明だが共に仕事をすることになる。この二人が好きになった男というのが宣明の部下で検事の才賀伸也(伊武雅刀)。そんなこんなで進介に法廷デビューする機会が訪れる。軽微な窃盗事件の弁護ということで美波子と明が新米の進介に担当を任せたのだ。進介は父・宣明にそのことを報告するが、今からでも遅くないので弁護士を取り止めて検事になるよう勧める。もし本当に弁護士を選ぶ時は「本気で叩き潰す」とまで言い切る。そして初法廷。軽微な事件なのに検事は才賀。その堂々ぶりに圧倒され終始しどろもどろ。被告人の妻から預かった手紙を読み上げるはずが紛失してしまうなど目も当てられぬ失態ぶりにしょんぼりする進介。つ・づ・く
2018年08月14日
コメント(0)
全11件 (11件中 1-11件目)
1