ウルトラQ dark fantasy 第16話「ガラQの大逆襲」 第1話の続編。ただし「大逆襲」と言うよりも「小逆襲」。脚本は上原正三。脚本に演出がついていけてない印象。本来なら脚本のイメージをより広げていくのが演出の仕事のはずが、こじんまりと仕上げてしまっている。しかもテンポが悪い。上原脚本は『ウルトラQ倶楽部』のように失速寸前まで暴走させてあげないと。今回セミ人間ならぬセミ女登場。涼はガラQの分析を続けていた渡来教授に自分のガラQを復活させてほしいと依頼。ひとこと程度の言葉を発するまで治ったものの、ガラQの性能そのものを解析するまでには至らなかった。ある日、涼の住むマンションで現金や宝石など高価なものが紛失する事件が続発する。いずれも涼が飼っているガラQの仕業だった。ガラQは宇宙人の侵略兵器。そのため住民はカンカン。渡来教授は再度ガラQを預かり徹夜で分析を行う。その夜、研究室にセミ女が現れる。「復讐の鬼」として。翌朝、涼と剛が研究室を訪ねると渡来教授は昏睡状態に陥っていた。さらにハッキングの疑いでGメンらの家宅捜査を受けていた。その後、渡来教授は自分のホームページに世界征服に目覚めたこと、そのための資金確保として今回ハッキングしたことなどのメッセージを残して失踪してしまう。そんなこんなで涼と剛は渡来教授の行方を探し、とある廃墟に監禁されているのを発見。そこにはいくつかのモニターがあり研究室の様子が映っていた。渡来教授は何者かによって監視されていたのだ。セミ女は先日の侵略計画を失敗に導いた張本人・渡来教授と、ガラQが慕っている涼に対する復讐のため、二人をを社会的に失墜させたようとしていた。そんなこんなでガラゴン2号が起動。渡来教授、涼、剛の三人に向けてビームを発射する。しかしガラQに備わっていた反射パラボラによって弾き返され、セミ女とガラゴンに直撃。さらに渡来教授の首に取り付けられていた爆弾もガラQによって取り外される。こうして再び平和が訪れ、ボロボロになったガラQは渡来教授による修理を経て涼の手元に戻る。しかし剛だけ疑問を感じていた。「セミ女の目的はなんだったのか?」お・わ・り